第188話:ただの敷地内の不法投棄の撤去と落書き消しと、神々の連合軍の強制全自動広域防犯・無限セキュリティインフラ化(総合ライフサポート企業の環境美化・防犯対策業務)
第188話:ただの敷地内の不法投棄の撤去と落書き消しと、神々の連合軍の強制全自動広域防犯・無限セキュリティインフラ化(総合ライフサポート企業の環境美化・防犯対策業務)
黄金の城塞『日だまり郷』の朝。そこは、大宇宙の根源たる神仙へと完全覚醒したアルドが、あえて「ただの便利屋」としての日々を選択し固定したことで、もはや何者にも侵し得ぬ絶対的な聖域と化していた。
キッチンからは、魂の最深部を震わせるような、極上の油が弾ける軽快な音と、香ばしく揚がったパン粉と海の幸の暴力的なまでの匂いが漂い、城塞の廊下を満たしていく。
「よし! 今日のメインは、大精霊の清冽な海で獲れた『幻獣アジと世界樹の帆立の極上ミックスフライ定食〜星屑の自家製タルタルソースと特製すだち醤油を添えて〜』だ。まずは、丸々と太って脂が乗った幻獣アジを開き、神仙岩塩を軽く振って旨味を引き出す。世界樹の帆立は、貝柱の繊維がほどけるほどの極厚サイズだ。これらに天界鶏の卵と神仙小麦、サクサクの生パン粉をふんわりと纏わせ、数百年熟成させた幻獣のラードと神仙胡麻油のブレンド油で一気に黄金色に揚げ上げる! アジは外側がサクッ、中はフワフワで脂がジュワッと溢れ出し、帆立は中心がほんのりレアで甘みが爆発する絶妙な火加減さ。熱々のフライの横には、大精霊の朝採れキャベツの千切りを山のように盛り付ける。そして主役のソースは、ゆで卵を粗く刻み、幻獣玉ねぎのピクルスと神仙マヨネーズをたっぷり混ぜ合わせた自家製の『星屑タルタルソース』。もう一つは、天界のすだちをギュッと搾った特製のすだち醤油だ。炊き立てでツヤツヤの神仙米と、幻獣アサリの濃厚な旨味が溶け出したお味噌汁を添えて。……熱々のうちに完成だよ!」
アルドがエプロン姿で、湯気と共に圧倒的な揚げ物の香りを放つ特大のミックスフライ定食をダイニングテーブルに運ぶと、その暴力的なまでの食欲をそそる匂いに引き寄せられ、神竜ポチとモフモフの星狼シロがテーブルの下でちぎれんばかりに尻尾を振っていた。
この極上モーニング、一口かぶりつけば幻獣アジの圧倒的なDHAと帆立のタウリンが全身の魔力回路を限界突破させ、特製タルタルソースの酸味とすだちのビタミンが血中のあらゆる疲労物質や致死の呪いすらも瞬時にデトックスし、魂の底から尽きることのない多幸感と絶対的な活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・至高の揚げ物フルコース』である。
「うむ……! この黄金色に輝く衣に歯を立てた瞬間に響き渡る『サクッ!』という快音と、中から溢れ出すアジの濃厚な脂のビッグバン! そしてゴロゴロとした具材感の残るタルタルソースの酸味とコクが海の幸の旨味を極限まで引き上げ、すかさず炊き立ての神仙米をかき込めば、美味さのあまり魂が魔界の果てまで吹き飛びそうになる無限の食欲ループ! 帆立のフライにすだち醤油を垂らして頬張れば、爽やかな香りと貝柱の甘みが口の中で奇跡のハーモニーを奏でる。アサリの味噌汁で胃袋を温めれば、我が最高福利厚生責任者の職務が、海辺の老舗定食屋で至福の朝食を貪る漁師のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」
【最高福利厚生責任者(CHO)兼・毒見役役員】の元・魔界大帝サタナスが、箸を両手で震わせ、あまりの美味さにワナワナと肩を震わせて感涙に咽いでいた。
賑やかな朝食の喧騒が一段落し、食後の極上玄米茶が振る舞われた後。
アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたリビングの長テーブルの上座に座った。その周囲を囲むのは、完全覚醒した神仙社長を支える、大宇宙最強の経営陣。レイヴン、エルミナ、シノン、アーキヴァル。そして、歴史を刻むゾルタンと外交を司るレオハルト。
テーブルの中央には、先ほどポストにねじ込まれていた、禍々しい複数の神気を放つ仰々しい『挑戦状』が置かれていた。
「さて、みんな。今日も美味しいご飯を食べてエネルギー満タンだね!」
アルドはニコッと微笑みながら、ふと視線をその挑戦状へと向け、少しだけ眉をひそめた。
「……ねえ。今朝届いたこのお手紙なんだけど、なんだか『厄介な町内会(神々の連合)の連中が、僕たちが勝手に町内(世界)を快適にしすぎたことに腹を立てて、家の壁に落書きしたり、庭先にゴミを不法投棄する嫌がらせを予告してきている』みたいな嫌な予感がするんだ。僕の全知全能のセンサーで見ると、それがはるか上空の『神々の万魔殿』から、世界の管理者としての既得権益(神々の嫉妬と傲慢)を通じて伝わってきているのがわかる。『創造神を取り込んだ貴様らの増長を許さん。我ら破壊、疫病、混沌を司る神々が結託し、貴様らの世界を汚染と破壊の底に沈めてやる』って書いてあるし、完全にタチの悪いご近所トラブルと悪質な嫌がらせだね」
神仙としての自覚を完全に取り戻したアルドが感知する「神々からの挑戦状と嫌がらせ」。それはすなわち、かつてアルドたちがカスタマーサポートセンターに改修した創造神の一件を受け、世界が快適になり信仰が失われたことに危機感を抱いた他の神々(破壊神、疫病神、混沌神など)が連合軍を結成し、世界中を猛毒の混沌と破壊の嵐で荒らし回ろうとしているという、世界滅亡レベルの緊急事態のサインである。
しかし、覚醒したアルドは一切パニックにならない。彼の「この世界をゴミのポイ捨てや落書きのない、清潔で安全な居住空間にする」という鋼鉄の意志こそが、大宇宙の絶対ルールなのだ。
「社長の『全知全能のセンサー』が捉えた神々の連合による環境破壊……間違いありませんね」
【最高財務責任者(CFO)兼・グローバル戦略最高責任者】のアーキヴァルが、優雅に眼鏡を押し上げ、分厚いバインダーを開く。
「我が社の情報網にも、今朝早くから天上界の『神々の万魔殿』における、極めて深刻な神罰の連合軍結成と世界汚染の被害報告が届いております。社長の感知された通り、万魔殿に集結した『破壊、疫病、混沌の悪神連合』が、大陸全土に致死の猛毒のヘドロと破壊の隕石を降らせて、我々の整備したインフラごと世界をゴミ溜めに変えようとしているのです。さらにタチの悪いことに、その神々が生み出す『災厄の狂信者軍団ども(※触れるものを無差別に破壊し汚染する魔獣群)』が次元の裂け目(敷地の境界線)から溢れ出し、人々の街に雪崩れ込んでは、全てを絶望の瓦礫と汚泥の底に沈めようと暴れ回っております」
「なるほど! やっぱり厄介な町内会(神々の連合)が、僕たちが自分たちの力で生活を豊かにしたのが気に入らなくて、タチの悪い不良(狂信者軍団)を送ってきて、空き缶をポイ捨てしたりスプレーで落書きしようとしてるんだね!」
アルドはバインダーの報告書を見て、プロの環境美化・防犯対策業者としての血を騒がせた。
「僕の力なら悪神なんて一瞬で消し去れるけど、不法投棄と落書きの対応はやっぱり、散らかされたゴミを専用のトングとゴミ袋で分別して片付け、壁の落書きを強力な溶剤と高圧洗浄機で跡形もなく洗い流し、最後に最新の『24時間監視防犯カメラ』を設置して二度とイタズラできないようにするのが一番確実で平和になるからね! このまま放置すれば、家(世界)の周りがゴミ屋敷みたいになって治安が悪くなっちゃう。安全で清潔な居住権を守るためにも、町内会をキッチリ指導して、極上の防犯セキュリティシステムにリフォームしてこよう! よーし、僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」
アルドが立ち上がると、役員たちも一斉に凄まじい気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。
「社長。敷地内に湧き出す鬱陶しい不良ども(狂信者の群れ)と、散らかされた瓦礫の解体・撤去は、この【最高開発・解体執行責任者(CDO)】たる俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のチリトリと大型ホウキで一つ残さず掃き集め、完璧な『下地処理(粗大ゴミ撤去)』をしてご覧に入れましょう」
レイヴンが、神具の斧を大型の清掃用ホウキのように構えて不敵に笑う。
「ええ。神々が撒き散らすガンコな疫病の悪臭や混沌の瘴気(※致死の瘴気)は、【環境浄化・概念調律最高責任者(CEO)】の私が、特製の強力消臭・除菌魔法(※極大の聖光浄化魔法)で一瞬にして概念ごと中和し、清潔な美化環境を整えて差し上げますわ」
エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら頷く。
「……作業中、ゴミ拾いで舞い上がるホコリや洗浄液の飛沫が周囲の家に飛散しないよう、【絶対防壁・空間隔離最高責任者(CSO)】として、現場の周囲に完璧な清掃用養生ネットとカラーコーン(※絶対封殺の空間隔離結界)を張り巡らせておきます」
シノンが短剣を弄びながら冷たく宣言する。
「うんうん、みんな本当に頼もしいな! ゴミ拾いと落書き消しはホコリが舞うし、強い溶剤を使うから、しっかりネットとコーンで安全を確保してくれると助かるよ!」
アルドは満足げに頷き、自身の作業着(猛毒の神罰と汚泥を完全に弾く特製環境美化用・防汚ツナギと軍手)に着替え、手には巨大な「事象回収の神仙ゴミトングと分別袋」と、プロ仕様の「因果洗浄の神仙落書き落とし溶剤」、そして「絶対監視の神仙防犯カメラ」を握りしめた。
「よーし! それじゃあ僕は、この『環境美化・防犯対策道具一式』を持っていくよ! 世界の人たちの不法投棄と落書きの悩みを解決するために、邪魔なゴミを片付けて、厄介な町内会を優良なセキュリティシステムにリフォームしてこよう!」
こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、環境美化仕様に改造された魔導パッカー車(ゴミ収集車)に乗り込み、空間がドス黒い神気と瓦礫に覆われつつある天上の『神々の万魔殿』へと向けて出勤したのである。
***
その頃、天上の『神々の万魔殿』の中心部。
世界の破壊と混沌を司り、全ての存在を永遠の絶望と汚染の地獄に沈める『破壊、疫病、混沌の悪神連合』が、天を覆い尽くすほどの巨大な暗雲の玉座に座り、傲慢な哄笑を響かせていた。
「ハハハハッ! 素晴らしいぞ! 創造神をたぶらかした小賢しい人間どもめ、我ら神々の真の恐ろしさを思い知るがいい! 我が猛毒の疫病と破壊の隕石さえあれば、地上の生命など一瞬で腐り果て、永遠の瓦礫に絶望する! 見よ、我がもたらすこの圧倒的な死の汚染を!」
悪神たちは、巨大な手からドス黒い猛毒のヘドロと炎の雨を降らせ、無数の災厄の狂信者軍団たちを次元の裂け目へと放った。
「愚かな地上の生命どもめ。我らが結託したからには、もはやこの世界のどこにも清潔で安全な場所などないと知れ! さあ、もっとだ! 全てのインフラを汚染し、大陸全土を永遠のゴミ溜めの底に変えよ!」
「我ら連合軍の破壊力は絶対だ! この神々の万魔殿まで踏み込める者など、この世界にはもはや存在し――」
――キキィィィィッ!! ガゴンッ!!
悪神たちが勝利の宣言を口にしようとしたその瞬間、猛烈な瘴気が吹き荒れる万魔殿のど真ん中に、四つの車輪がついた奇妙な小型の鉄箱(魔導パッカー車)が、神話級の猛毒と瓦礫の山をものともせずにドリフト着陸する音が響き渡った。
そして、パッカー車のドアが「ガラッ」と無遠慮に開け放たれ、ゴミトングと落書き消し溶剤を持った青年の明るくも呆れた声が、神々のノイズを完全に打ち破ったのである。
「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! 厄介な町内会(神々)の皆さん、敷地内への不法投棄と壁の落書きの清掃に伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどいゴミの散らかりっぷりと、壁にこびりついたタチの悪いスプレーの跡(呪いの瘴気)だね! ルールを守らずに空き缶や粗大ゴミ(隕石やヘドロ)をポイ捨てするなんて、ご近所迷惑も甚だしいよ。こりゃ徹底的にお掃除と防犯指導のしがいがあるや!」
アルドは、軍手をキュッと締め直しつつ、プロの環境美化業者としてのダメ出しを開始した。
「ナ、何奴ッ!? 我ガ絶対神域ニ、地上ノ有機物ガ何ノ用ダ!」
悪神たちが驚愕の汚染ブレスを吹き上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「清掃・解体用具(兵器)」を手にして、圧倒的な威圧感を放ちながらゴミだらけの雲へと降り立ったのである。
「さあ、社長。まずはこの鬱陶しい不良ども(狂信者の群れ)と、散らかされた瓦礫(粗大ゴミ)から、綺麗に『下地処理・掃き集め作業』して差し上げましょう」
CDOのレイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。
総合ライフサポート企業の、完璧な役割分担による社会貢献(能動的な悪の粉砕)が、死のゴミ溜めの中で今まさに始まろうとしていた。
「ナ、ナンダ貴様ラハ!? 我ガ絶望ノ連合軍ヲ『ポイ捨てゴミと不良』ダト!? 舐メルナ地上ノウジ虫ドモッ! 我ガ狂信者軍団デ、貴様ラノ存在ヲ永遠ニ汚泥ニ沈メテクレルワ!」
悪神たちの怒号と共に、空間を覆うほどのドス黒いヘドロと破壊の炎を纏った狂信者群が、一斉にアルドたちに向かって致死の汚染弾を放ちながら襲い掛かった。
「うわっ、この人たち、すっごくマナーが悪くて新しいインフラまで汚そうとしてる! 放置してたら街中がゴミだらけになっちゃうぞ!」
アルドは、迫り来る狂信者の群れを「ルールを守らないタチの悪いポイ捨て犯」と完全に認識し、神仙ゴミトングをカチャカチャと鳴らした。
(僕の神仙の力が、この世界の異常を『不法投棄と落書き被害』として認識させてるんだ。よし、ならば僕は美化業者として、こいつらを完璧に片付けて綺麗な街にするだけだ!)
自覚を持ったアルドの明確な意志により、周囲の空間がぐにゃりと、より強固な「日常のゴミ拾い・防犯対策現場」のルールへと書き換えられていく。
「社長、ここは我々『社員』にお任せを。ゴミ拾いで舞い上がるホコリや洗浄液の飛沫が周囲の街に漏れないよう、まずは私が完璧に清掃用養生ネットとカラーコーンを張ります」
CSOのシノンが音もなく跳躍し、万魔殿と悪神たちの周囲を囲むように、無数の札(神仙の空間隔離結界符)を宙に投げ放った。
――ピィィィィンッ!
瞬間、万魔殿全体をすっぽりと覆うように、透明で絶対的な強度を誇る『神仙の清掃工事用防護結界』が展開された。これで、致死の猛毒のヘドロや炎は一ミリたりとも外の世界へ漏れ出すことはない。
「完璧な養生ですわ、シノンさん。では、私は神々が撒き散らすガンコな疫病の悪臭と混沌の瘴気(致死の瘴気)を、環境浄化の力で綺麗に消臭・除菌処理いたしますわ!」
CEOのエルミナが白銀の杖を天に掲げると、大宇宙の理を内包した『極大聖水除菌魔法』が、超強力な空間消臭スプレーの光のミストとなって周囲の狂気の汚染を包み込み、一気に浄化した。
「ギィヤアアアアッ!?」
万物を腐敗させる猛毒の瘴気は、その浄化の光のミストを浴びた瞬間、身に纏っていた魔力ごと完全に無力化され、ただの無害で清潔な空気へと変わっていく。
「フンッ! 魔力を抜かれたただの不良や瓦礫など、ただのホウキとチリトリのマトだ! そして、邪魔な粗大ゴミは俺が綺麗に掃き集めてやろう!」
CDOのレイヴンが神具の斧を大上段に構え、無害化した狂信者の群れに向かって旋風のごとく突っ込む。
「不法投棄粗大魔獣解体掃討斬ィィィッ!!」
放たれた一撃は、狂信者軍団ボディの「因果の隙間」を完璧に見切り、まるで散らかった空き缶や瓦礫を専用のホウキでザザッ!と綺麗にチリトリに集めるかのように、シャリィィィン!と見事な手際で綺麗に粉砕し、ただの無害な可燃ゴミにしてしまった。
「ナ、何ィィィッ!? 我ガ無敵ノ狂信者軍団ガ、タダノ『消臭スプレー』ト『ホウキ掃除』ノ前ニ、一瞬デただのゴミ袋ノ中身ニサレテイクゥゥッ!?」
悪神たちは、自らの絶望の眷属がものの数分で「ただのゴミ」に変わり、万魔殿の視界がクリアになっていく光景に、驚愕のあまり巨大な体を激しく震わせた。
「よし、みんなのおかげで粗大ゴミの回収と下地処理は完璧だね! あとは、あの一番デカくて有害なゴミを撒き散らしている『不法投棄の親玉(悪神連合)』を、事象回収の神仙ゴミトングでガシッ!と摘まんで分別袋に放り込み、因果洗浄の神仙落書き落とし溶剤でこびりついた呪いの落書きをキュッキュッと消し去り、最後に絶対監視の神仙防犯カメラを壁にカチッと設置するだけだ!」
アルドは、特製『事象回収の神仙ゴミトング』を悪神たちの巨大な本体(破壊と混沌の中核)へと向けて構え、突撃した。
――当然ながら、その素材は常軌を逸している。神仙トングは星の因果の汚染を物理的に摘まんで隔離する絶対事象清掃ツールであり、神仙溶剤と防犯カメラは大宇宙のいかなる次元の神罰や神話級の猛毒の混沌すらも、物理的に『洗い流して監視する』だけで完璧に無害化し、極上の安全な環境を取り戻す『究極の防犯対策ツール』である。
「オノレェェェッ! 舐メルナ人間! 我ガ本気、世界ノ理ヲ汚染スル『終焉ノ絶対混沌』デ、貴様ラノ存在ゴト永遠ノゴミ溜メノ底ニ沈メテクレルワ!」
悪神たちが残された全ての魔力を暴走させ、周囲の空間ごと全てを汚染する超巨大な猛毒のヘドロと炎の嵐を放ってきた。
「うわっ! 町内会から、すっごくガンコな悪臭のするゴミの山が押し寄せてきた! でも、この特製トングと溶剤の前には、どんなに酷い汚れも一発でピカピカの無臭だ!」
アルドが悪神たちの巨大な顔に向けて神仙ゴミトングを伸ばし、「ガシッ! ポイッ!」と素早く事象の不法投棄物(神々の魔力核)を摘まんで、絶対隔離の分別ゴミ袋へと次々に放り込んでいく。そして、壁にこびりついたドス黒い呪い(狂乱の魔力)に、因果洗浄の神仙溶剤を「シュッ」と吹きかけ、スポンジで「キュッキュッ」と擦って完全に洗い流す。
仕上げに、二度とイタズラされないように、絶対監視の神仙防犯カメラを万魔殿の入り口に「カチャッ」と設置し、電源を入れると、こびりついた破壊の魔力ごと完璧に監視ネットワークに組み込まれ、眩く輝く平和なセキュリティステーションへと姿を変えていった。
「バ、バカナァァァッ!? 我ガ最大奥義ノ超絶猛毒混沌ガ、タダノゴミトングデ回収サレ、溶剤デ因果ゴト消シ去ラレテ、一ミリモ世界ヲ汚セナクナッタだトォォォッ!?」
「よし、ガンコなゴミは綺麗に片付いて、落書きも消えてすっごく清潔な街並みになったぞ! 最後に、仕上げの『因果調律の全自動・広域セキュリティ&クリーンステーションシステム』をカチッと取り付けて……あ、そうだ。この不法投棄の親玉たち、綺麗にお掃除して防犯カメラをつけたら、凄く強力で絶対に犯罪が起きない、巨大な全自動の広域防犯・無限セキュリティインフラみたいになってるね。ちょっと魔力の流れを調整してあげれば、世界中の有害な悪意や犯罪を完全に監視・浄化して、代わりに極上の安全な治安と無限の清潔な環境だけを世界中に供給してくれる『超巨大な全自動・神仙広域防犯&無限セキュリティインフラ』にできそうだよ!」
アルドが悪神たちの本体であった場所にセキュリティシステムを施し、事象調律のスイッチを「24時間フル稼働・ON」にバコンッ!と操作して巨大な防犯施設へとリメイクすると、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。
暴走していた神々の禍々しい破壊と混沌の魔力は、瞬く間に安全でクリーンな防犯エネルギーと無限の環境美化機能へと漂白・調律されていく。
『ア……ァァ……。我ノ、世界ヲ汚染ニ沈メルハズノ力ガ、マルデ都合ノイイ【街ノ治安オ守ッテ綺麗ニ保ツ為ノ最新ノ防犯カメラトゴミ集積所】ノヨウニ……!? イヤ、トングデ摘マレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ監視力ト、極上ノ治安維持オ提供スル超大型セキュリティインフラ】ニ変換サレテイクゥゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ヲ破壊スルノデハナク、コウシテ大陸ニ永遠ノ安全ト極上ノ清潔オ提供スル「極上ノ全自動・神仙クリーンステーション」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……!』
かつて世界を脅かした破壊と混沌の化身たちは、アルドの「不法投棄の撤去と落書き消し」によって完全に浄化され、書き換えられた。
万物を汚染する禍々しい悪神連合は、気がつけば「神々の万魔殿を美しく輝く巨大な防犯施設に変え、世界中のどんな犯罪や汚れも一瞬で無害化し、極上の安全な治安を24時間供給し続ける、超高性能な『永久・神仙全自動広域防犯・無限セキュリティインフラ(見た目は巨大でピカピカに輝く純白の防犯カメラタワー兼クリーンステーション)』」へと姿を変えていたのである。
「よしよし! 嫌なポイ捨てと落書きの被害は片付いて、すっごく綺麗で安全な街になったぞ! おまけに、これがあれば世界中の人たちが犯罪や不法投棄を気にせずに、いつでも安心な環境で笑顔で暮らせるね。僕の神仙の力も、こうやってみんなの治安と綺麗な街並みを守るために使えば、凄く素敵なことだよね!」
アルドがゴミトングを片付けて額の汗を拭うと、万魔殿を覆っていたドス黒い瘴気は一瞬にして晴れ渡り、眼下には美しく輝く奇跡の防犯タワーと、澄み切った清らかな空が広がっていた。
その光景を見て、新役職のメンバーたちは、誇らしげに胸を張った。
「見事な現場指揮でした、社長。我が社の広域防犯・無限セキュリティシステムは、これより大陸全土の治安・美化基準のデファクトスタンダードとなるでしょう。神々の残党からの賠償金徴収も完了しました」
CFOのアーキヴァルが、うやうやしく一礼し、分厚い請求書を胸に抱く。
「これからは、どんな神話のバケモノや不良が出ようが、社長の作業前に俺が全部『ホウキで掃き集め』してやりますよ」
CDOのレイヴンが頼もしく笑う。
大公レオハルトも「これで世界の治安維持と防犯利権は完全に我々のものだ」と悪徳代官のように頷いている。
アルドは、彼らの頼もしい姿を見て、心の底から嬉しそうに笑い返した。
***
日だまり郷の黄金の城塞。
静寂に包まれた書斎のデスクで、【最高情報・歴史管理責任者(CIO)兼・神仙社史編纂室長】の元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな正史のページに文字を刻み込んでいた。
『〇月×日。天上の神々の万魔殿における不法投棄の撤去、および落書き消し作業完了。世界を破壊と混沌に沈める悪神連合(神話の厄災)を事象のゴミトングと防犯カメラで回収・監視させ、立派な特大全自動広域防犯・無限セキュリティシステムへと改修。猛毒の汚染と治安悪化被害の修復を完了し、大陸全土の環境美化と極上の安全な治安の提供に貢献を果たした。
……また、我が社のGAレオハルト閣下とCFOアーキヴァルの連携により、神々の残党からは莫大な賠償金と、治安維持の独占管理権を合法かつ迅速に譲り受けることに成功。
思えば、我が社が掌握した世界の基盤は、水脈、気象、物流、エネルギーから始まり、すべての住環境と生命活動のインフラ、そして前回は「世界の大家」たる創造神のサポート窓口化にまで至った。そして今回、ついに反発する神々の連合軍すらも「防犯カメラとゴミ集積所」へと改修し、もはや大宇宙において我が社の管理下から外れるものは何一つ存在しなくなったのである。
社長が神仙としての自我を覚醒させて以降、我々の業務はもはや「世界の神話」を「家事のログ」として上書きする領域へと達している。社長は己の全知全能のセンサーで世界の危機を感知し、それを「便利屋の日常業務」として処理することで、世界を極上の平穏へと導いている。新役職のメンバーたちも、各々の専門分野で遺憾なくその力を発揮し、社長の「家事」を最高の形でサポートしている。
完全覚醒した神仙社長と、大宇宙最強の経営陣。この完璧な布陣の前に、もはや世界のいかなる絶望も、ただの「環境美化・防犯対策業務」として処理される運命にある。ワシはこの究極の平穏の歴史を、永遠に記録し続ける。』
ゾルタンが深い満足感と共にペンを置き、簡素化しつつもその圧倒的な事実の羅列に安堵のため息をついたその時。ドアの向こうから「みんな、お仕事お疲れ様! 今日の3時のおやつは、綺麗になった街並みみたいに澄み切った『特製・大精霊の清流ゼリーと白玉のフルーツポンチ〜星屑のサイダーを注いで〜』だよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。
ゾルタンは「全知全能の神が仕上げるフルーツポンチは、ことのほかサイダーの弾ける爽快感と白玉のモチモチ感が五臓六腑に染み渡ろう」とぼやきながらも、この上ない幸福な笑みを浮かべて立ち上がった。
最強の便利屋の「ただの敷地内の不法投棄の撤去と落書き消し」は、世界混沌化の危機をただの防犯・美化メンテナンスとして解決し、悪神連合の脅威を完全に終わらせただけでなく、世界に最高の広域防犯・無限セキュリティインフラを誕生させてしまった。
神仙の力を自覚し、新役職で完全体となったクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に世界の治安維持と防犯の覇権をも握り、いかなる邪悪も日常のメンテナンス業務として永遠に葬り去る、究極の平穏なる企業伝説の新たな1ページを、分厚い社史のページに深く刻み込んだのであった。
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