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辺境暮らしの便利屋冒険者、伝説のクランのリーダーに祭り上げられる 〜本人曰く「ただの日常」らしいです〜  作者: 盆ちゃん


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第112話:ただの釣り堀整備と、深海暴龍の強制養殖場化(総合ライフサポート企業の漁場管理)

第112話:ただの釣り堀整備と、深海暴龍の強制養殖場化(総合ライフサポート企業の漁場管理)

 黄金の城塞『日だまり郷』の朝は、大宇宙の理すらも平伏す圧倒的な平穏と、前世の記憶を強烈に刺激する磯の香り、そして胃袋を鷲掴みにするような濃厚な魚介の匂いと共に幕を開ける。

 今日のアルドは、朝からキッチンの巨大なパエリアパンと特注の寸胴鍋に向かい、見事な火加減で『特製・天界イカの漆黒イカスミパエリアと、幻獣アサリの濃厚ブイヤベース』を仕上げていた。

「よし! メインは、大精霊の海で獲れたばかりの天界イカを使ったパエリアだ。新鮮なイカスミと神仙ニンニク、そして星屑のサフランをたっぷり使って、神仙米の芯まで旨味を吸わせながら炊き上げる! 鍋の底の香ばしいお焦げが最高なんだ。そして、幻獣アサリと天界エビの殻を砕いて極限まで出汁を抽出した、黄金色に輝くブイヤベース! 仕上げにハーブを散らして……熱々のうちに完成だ!」

 アルドがエプロン姿で、漆黒の輝きを放つ大鍋と湯気を立てるスープをダイニングテーブルに運ぶと、その暴力的なまでの海鮮の香りに引き寄せられ、神竜ポチとモフモフの星狼シロがテーブルの下でちぎれんばかりに尻尾を振って待機していた。リビングのソファでは、特大モチモチクッションへと強制リメイクされた元・大宇宙の邪神ゼロ・アポカリプスが、ポカポカと温かいヒーター機能を放ちながら平和なインテリアとして沈黙している。

 この海鮮朝食、一口食べれば天界イカの極上のタウリンが全身の魔力回路を限界突破させ、ブイヤベースの圧倒的なミネラルが血中のあらゆる疲労物質や呪いを瞬時に浄化し、魂の底から尽きることのない活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・海の恵みフルコース』である。

「うむ……! この漆黒のパエリアが放つ、魔界の深淵をも凌駕する濃厚な旨味! そしてブイヤベースの黄金の輝き! 見るだけで我が魔界の闘争本能が、南の島のビーチでカクテルを傾けるバカンス中の貴族のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」

 元・魔界大帝サタナスが、スプーンを両手で震わせながら握りしめ、あまりの美味さにワナワナと肩を震わせて感涙に咽いでいた。

 極上の朝食によってメンバーたちの心身が(神の領域レベルで)満たされた後。

 アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたリビングの長テーブルの上座に座った。その周囲には、『出張解体アシスタント』のレイヴン、『特殊クリーニング部門責任者』のエルミナ、『総合防犯システム責任者』のシノン、そして『最高財務責任者(CFO)兼・広報担当』のアーキヴァルという、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の頼もしき役員たちが顔を揃えている。

「さて、みんな。天空の気象台の設置も終わって、世界中の天気がすっかり安定したね。これも我が社の社会貢献の賜物だよ。……それで、次なる『困り事』の案件は何か入っているかな?」

 アルドがニコッと微笑みかけると、CFO兼広報担当のアーキヴァルが、優雅な所作で立ち上がり、分厚いバインダーを開いた。

「はい、社長。我が社の次なるCSR活動として、今回は東の海域における『密漁と漁場荒らし』に関する、極めて深刻なご相談を受注いたしました」

 アーキヴァルは、手元の書類を指先で弾きながら、冷徹かつ完璧なプレゼンテーションを開始する。

「東の大海原に、長年眠っていた『巨大なサメのような害獣(深海暴龍シー・リヴァイアサン)』が目覚めまして。海流をめちゃくちゃに荒らし、貴重な漁場を破壊しております。さらにタチの悪いことに、その害獣に便乗して、武装したタチの悪い密猟者たち(※海賊国家の無敵艦隊)が海域を封鎖し、不法な略奪と密輸の限りを尽くしているのです」

 アーキヴァルの言葉の裏にある「真実」を、大公レオハルトと元・大賢者ゾルタンは顔面を蒼白にしながら補完していた。

(深海暴龍だと……!? あれは海そのものを支配する神話級の魔獣。それを手懐けたと勘違いしている海賊国家が、大陸の海上物流を完全に絶ち、世界経済の首根っこを掴もうとしているのだ。本来なら全国家が連合艦隊を編成して挑むべき、海戦史に残る絶望的な事態だぞ……!)

 しかし、アーキヴァルは一切表情を変えず、アルド向けに完璧に翻訳カスタマイズされた依頼書を読み上げる。

「沿岸の漁師たちからの要望は、この密猟者たち(海賊艦隊)の『徹底的な取り締まり(無力化)』と『巨大害獣の駆除』、そして『荒れた漁場の復旧』です。このまま放置すれば、海産物の流通が途絶え、食卓から美味しいお魚が消えてしまいます。我が社の社会貢献活動として、これほど迅速な対応が求められる案件はないかと」

「なるほど!」

 アルドは、依頼書を見て真剣な表情でポンッと手を叩いた。

「一生懸命働いてる漁師さんの邪魔をするなんて、密猟者は許せないね! おまけにデカいサメが海を荒らしてるなら、網もボロボロになっちゃう。美味しい海鮮が食べられなくなるのは、僕としても大問題だ。よーし、さっそく僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」

 アルドが立ち上がると、役職を得たクランメンバーたちも、一斉に気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。

「社長。密猟者どもの乗る汚い船(装甲艦)の解体と撤去は、この『出張解体アシスタント』にお任せを。マストの一本から綺麗にバラして、海に浮かぶただの木材にしてご覧に入れましょう」

 レイヴンが、神具の斧を肩に担ぎながら不敵に笑う。

「ええ。密猟者たちが海に垂れ流すガンコな油汚れやゴミ(※艦隊の魔導砲の砲撃)は、『特殊クリーニング部門』の私が、特製の水質浄化剤(※極大の浄化渦潮)で一瞬にして中和・漂白して差し上げますわ」

 エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら自信満々に頷く。

「……作業中、密猟者(※海賊の残党)が他の海域へ逃げ出さないよう、『総合防犯システム責任者』として、海上に完璧な定置網(※絶対封殺の海上結界)を張り巡らせておきます」

 シノンが、音もなく短剣を弄びながら冷たく宣言する。

「うんうん、みんな本当に頼もしいな! 海の上の作業は足場が悪いから、しっかり網を張ってくれると助かるよ!」

 アルドは、メンバーたちの頼もしい言葉に満足げに頷き、自身の作業着(完全防水かつ深海の超水圧を無効化する特製サロペット)に着替え、肩に長い釣り竿を担いだ。

「よーし! それじゃあ僕は、特製『事象一本釣りの魔導釣竿』と『絶対鮮度のクーラーボックス』を持っていくよ! 海の平和を守るために、密猟者を取り締まって、デカいサメをピカピカの釣り堀にリフォームしてこよう!」

 こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、水陸両用に改造された魔導軽トラ(浮き袋付き)に乗り込み、荒れ狂う東の海域へと向けて出勤したのである。

 ***

 その頃、東の大海原のど真ん中。

 海賊国家が誇る数百隻の無敵艦隊の旗艦では、海賊提督が、海面を割って姿を現す巨大な『深海暴龍』の背びれを見下ろしながら、傲慢な高笑いを上げていた。

「ガハハハ! 素晴らしいぞ! あの神話の魔獣が暴れ回る限り、どの国の船もこの海域に近づくことすらできまい! 我らが暴龍を誘導し、大陸の物流は完全に我が海賊国家のものとなった!」

 提督は、傍らに控える副官に鷹揚に頷いてみせた。

「愚かな大陸の王どもめ。我らに莫大な通行料を支払わぬ限り、干上がるのを待つのみだ! さあ、艦隊を前進させろ! 逆らう商船は残らず海の藻屑にしてやれ!」

「提督! 海域の境界線に、一隻の奇妙な小型船……いや、四つの車輪がついた鉄箱(魔導軽トラ)が海の上を走って接近してきます!」

「なんだと!? 沿岸警備隊の小舟か!? 構わん、艦隊の魔導砲で、その鉄箱ごと跡形もなく吹き飛ばせェェェッ!」

 提督の狂笑が、大砲の轟音と共に海風に虚しく響き渡っていた。

 ***

「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! 漁協の方からご依頼いただいた密漁の取り締まりと害獣駆除に伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどい数の密猟船(海賊艦隊)と、海を荒らすデカいサメ(暴龍)だね!」

 アルドは、波に揺れる軽トラの荷台から、プロの漁場管理人としてのダメ出しを開始した。

「な、何奴ッ!? 我が無敵艦隊の海域に、小舟で乗り込んでくるとは!」

 海賊提督が驚愕の声を上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「清掃用具(兵器)」を手にして、圧倒的な威圧感を放ちながら海面へと降り立ったのである。

「さあ、社長。まずはこの鬱陶しい密猟船どもから、綺麗に『解体』して差し上げましょう」

 レイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。

「社長、密猟者が逃げないように、まずは私が定置網を設置します」

 シノンが海面を蹴って跳躍し、艦隊の周囲を囲むように、無数の札(神仙の海上結界符)を投げ放った。

 ――ピィィィィンッ!

 瞬間、海域全体を覆うように、透明で絶対的な強度を誇る『神仙の定置網結界』が展開された。これで、海賊船は一隻たりとも外へ逃げ出すことはできない。

「完璧な網ですわ、シノンさん。では、私は密猟者が撃ち込んでくる大砲のゴミを、特殊クリーニングで綺麗に洗浄いたしますわ!」

 エルミナが白銀の杖を海面に突き立てると、大宇宙の理を内包した『極大浄化の渦潮』が、巨大な洗濯機のように海賊艦隊の直下に発生した。

「ギャアアアアッ!?」

 魔導砲の砲弾もろとも、海賊船の武装は浄化の渦に巻き込まれ、瞬く間に無害な木材へと漂白・分解されていく。

「フンッ! 大砲を失った船など、ただの巨大なゴミ箱だ! 私が綺麗にイカダに作り変えてやろう!」

 レイヴンが神具の斧を大上段に構え、荒れ狂う波の上を疾走しながら、海賊船の船体に向かって突っ込む。

「三枚おろしィィィッ!!」

 放たれた一撃は、装甲艦の分厚い船体を完璧に見切り、まるでまな板の上の魚をさばくかのように、スパーン!と美しい平面のイカダへと解体してしまった。

「な、何ィィィッ!? 我が無敵艦隊が、ただの『漁場整備』の前に、一瞬で漂流する木材にされていくゥゥッ!?」

 提督は、自らの艦隊がものの数分で「綺麗なイカダ」と「海に浮かぶゴミ」に変わってしまった光景に、驚愕のあまり膝を震わせた。

「よし、みんなのおかげで密猟者は取り締まれたね! あとは、あの一番海を荒らしてる『デカいサメ(深海暴龍)』を釣り上げて、漁場を静かにするだけだ!」

 アルドは、手作りの特製『事象一本釣りの魔導釣竿』を構え、先端のルアー(星屑の輝きを放つ神仙の擬似餌)を暴龍の目の前へと豪快にキャストした。

 ――当然ながら、その素材は常軌を逸している。釣竿は世界樹の最も弾力のある枝で作られ、釣り糸は大宇宙の因果律を編み込んだ、いかなる巨大質量や次元の抵抗すらも、物理的に『引っ掛けて巻き上げる』だけで完璧に釣り上げる『究極のフィッシングツール』である。

『ゴルルルォォォッ!』

 海賊艦隊の崩壊に激怒した深海暴龍が、海を割って巨大な顎を開き、アルドのルアーごと全てを飲み込もうと襲い掛かってきた。

「うわっ! 食いつきがいいね! でも、この特製釣竿の前には、どんな大物も一発で釣り上げちゃうぞ!」

 アルドが釣竿を両手でしっかりと握り、足を踏ん張って「そぉいッ!」と強烈なアワセを入れた。

 ――ギュイィィィィィィンッ!!

 海を支配するはずの神話の魔獣は、アルドの「漁場を荒らす大物を一本釣りしたい」という圧倒的で暴力的なまでの意思の前に、物理法則と重力を完全に無視され、「スポーンッ!」と情けない音を立てて、海面から空高くへと放り出されてしまったのである。

「バ、バカなァァァッ!? 我らが暴龍が、ただの釣り竿で空を舞っているだとォォォッ!?」

「よし、見事に釣り上げたぞ! このまま『絶対鮮度のクーラーボックス』に入れようと思ったけど、ちょっと大きすぎるな。……そうだ! これだけ大きければ、海を仕切って『極上の安全な養殖場イケス』に作り直せるぞ!」

 アルドが、宙を舞う暴龍に向けて、釣竿の先端から事象修復の光(特殊なコーティング剤)を放つと、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。

 暴れ狂っていた深海暴龍の禍々しい魔力と凶暴性は、瞬く間に漂白・調律されていく。

『ア……ァァ……。我ノ、海ヲ支配スルハズノ暴虐ノ力ガ、マルデ都合ノイイ【海流ヲ穏ヤカニ保ツ為ノ防波堤】ノヨウニ……!? イヤ、コーティングサレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ栄養ト安全ヲ提供スル養殖場ノフレーム】ニ変換サレテイクゥゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ノ海ヲ荒ラスノデハナク、コウシテ漁師タチニ永遠ノ豊漁ヲ提供スル「極上ノ全自動・神仙イケス」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……!』

 かつて海を恐怖に陥れた神話の魔獣は、アルドの「釣り堀整備とイケス作り」によって完全に浄化され、書き換えられた。

 万物を飲み込む禍々しい暴龍は、気がつけば「東の海域に巨大な円形となって静かに浮かび、内部の海水を常に清浄に保ち、魚たちが最高に美味しく育つ環境を24時間提供し続ける、超高性能な『永久・神仙海上養殖場(見た目は巨大で美しいサンゴ礁のリング)』」へと姿を変えていたのである。

「よしよし! 嫌なサメの被害はなくなって、すっごく立派な生け簀ができたぞ! おまけに、これがあれば荒波も防いでくれるから、養殖業も大成功間違いなしだね。これで漁師さんたちも、安心して美味しいお魚を育てられるよ!」

 アルドが釣竿を片付けて額の汗を拭うと、海を覆っていたドス黒い暗雲と荒波は一瞬にして晴れ渡り、眼下の海面には穏やかでまばゆいばかりの太陽の光が降り注いでいた。

 ***

 数日後。海賊国家の王宮。

 海賊王は、敗走してきた提督からの報告書を見て震え上がっていた。

「ば、馬鹿な……。我が国の無敵艦隊がたった数時間で『完全解体』され、あまつさえ深海暴龍が『美しいサンゴの養殖場』に転職して、大陸の漁師たちに極上の海鮮を提供しているだと……!?」

 そこへ、冷徹な執事服に身を包んだアーキヴァルが、うやうやしく一礼して現れた。

「お初にお目にかかります、海賊王陛下。総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の最高財務責任者、アーキヴァルでございます。この度は、我が社の『CSR活動(漁場整備と密漁取り締まり)』をご利用いただき、誠にありがとうございます」

 アーキヴァルは、分厚いバインダーから【完全なる海上物流回復・養殖場設営代金およびコンサルタント料の請求書】を取り出し、海賊王の目の前にドンッと突きつけた。

「我が社の社長(アルド様)の理念により、今回は社会貢献として基本の害獣駆除料金はサービスさせていただいております。……が、暴龍の完全浄化、海上インフラの再構築、そして『世界中の海上物流を保護する養殖場の永続的な運用費』は、正当なビジネスとして請求させていただきます。お支払いは、貴国の裏金庫の全額と、今後の海上通行税の八割で手を打ちましょう。さもなくば、貴国そのものを『解体』することになりますが?」

 アーキヴァルの冷たい宣告(合法的な超・搾取)と共に、海賊王は完全に心をへし折られ、震える手で莫大な報酬の永続支払いにサインをするしかなかった。

 ***

 日だまり郷の黄金の城塞。

 静寂に包まれた書斎のデスクで、元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな社史のページに文字を刻み込んでいた。

『〇月×日。東の海域における密猟者の取り締まり、および巨大害獣の駆除完了。海を荒らす暴龍(神話の魔獣)を事象の釣り竿で一本釣りし、立派な海上養殖場イケスへと改修。海上物流の安全を回復し、大陸全土の漁業支援に多大な貢献を果たした。

 ……また、我が社のCFOの尽力により、海賊国家からは莫大な賠償金と、東の海域の独占管理権を合法的に譲り受けることに成功。これで我が社は、陸・空に続き、海の覇権すらも完全に掌握したことになる。

 社長の「社会貢献」という名の大掃除は、もはや大宇宙の理すらも呑み込み、世界は究極の平穏(我が社による完全支配)へと向かっている。大賢者たるワシの知能をもってしても、この恐るべき企業の快進撃を止める術は、もはや存在しない。』

 ゾルタンが深い溜息と共にペンを置くと、ドアの向こうから「今日のおやつは天界エビのフライだよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。

 最強の便利屋の「ただの釣り堀整備」は、海上封鎖の危機をただの害獣駆除として解決し、海賊国家の脅威を完全に終わらせただけでなく、世界に最高の養殖場を誕生させてしまった。

 企業として躍進するクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に海の覇権をも握り、いかなる邪悪も日常の漁業業務として葬り去る、究極の平穏なる企業伝説をまた一つ、歴史(社史)に刻み込んだのであった。


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