第24話 親友の再会
チート親友の登場
作者公認の作中最高峰
「なら、俺たちの都市に案内するよ。道中でそれぞれのパーティーメンバーを紹介しよう。」
「それと情報の共有もしておきたい。討伐しながらでいいよな。」
「あぁ。」
2人の流れるような行動に両パーティーメンバーは即座に理解した、互いに同類なのだと。
会話は最小。その上、互いに了承せずとも動き出している。
「まずは、俺からな。名前は綾時 陽。湊の親友をしている。職業云々はあとから話す。それと、」
「戦乙女『選定者』ブリュンヒルデです、天界では熾天使長と共に戦乙女をまとめ上げる長を務めてました。アリス様、お久しぶりでございます。」
陽の近くを鎧を纏う天使が飛んでいる。30㎝程だが、キリリとした瞳はどこか威圧感さえ受ける。しかし、アリス達、神々とは違った雰囲気を持ち、美と武の結晶のようである。
「いや、ブリュンヒルデちゃんなんで居るの!?この世界で、プレイヤーに加護を与えるのは神の方で、戦乙女は違うはずでしょ。そこまではっきりと顕現できているってことは、神の御霊と同等の力になってるってことでしょ。」
「はい、私は元々、陽に目をつけていまして、この機会に、私の魂の全てを彼に埋め込みました。」
「そっか~、熾天使長クラスの魂丸々1つなら神の御霊程度に負けないわね。て、それじゃ、今地球にいる戦乙女や天使は誰が統率しているんだろう。ヤバい、これ私の責任問題とかないよね。」
アリスはどこか遠い所を見つめだす。どうやら、ブリュンヒルデは元の世界の戦乙女や天使の統率を受け持っている高位の存在のようである。神の責任問題に悩む姿は、少し会社の重役感がある。
「それと、この子が・・・。」
「ナギ・アワミじゃ。ソナタが陽の言うておった。湊かの?ナギは、見ての通り狐人族、それも長の娘じゃ。敬え。」
偉そうな態度で胸を張る少女は、ナギと紹介される。ナギは、銀色の耳と尻尾、ミディアムの垂髪をしている。身長は舞と同じくらいだが、舞にはない凹凸がはっきりとある。
しかし、その偉そうな態度は握手だったようだ。
「・・・。」
「ちょ!?ちょっと待つのじゃ!ソナタ、どうして無言で剣に手をかけ、近づいてきとる。陽!止めよ。」
「ナギが偉ぶるからだ。湊はそういうのを一番に嫌うからな。」
「そ、そうなのか?それは済まなかったな、ソナタ。」
「・・・。」
「じゃから、なにうえ、無言で近づいてきている。謝ったじゃろ。怖いのじゃ、ソナタの瞳がとても怖いのじゃ。」
「いや、ナギ。言い方だ。」
「うぅ、ごめんなさい。」
「・・・良し。」
湊は剣から手を離す。ナギは、尻尾を手で抱き、半泣き状態でトボトボと陽の影に隠れて歩く。
湊は基本的に無駄を嫌うが、舐められるのも偉ぶる態度を出す者も大っ嫌いな為、無駄とわかっていても、効率より意思を尊重したのだろう。
「はは、私はフェフス、ドワーフだ。こんな見た目だが、歳は陽たちと1つしか違わない。」
「見えないですね。」「見えないね。」「・・・。」「私たちと同い年ね。」「そうね、お姉。」
フェフスは、元気に答える。身長は120無い位で、ロングの赤髪をポニテにしている。低身長で可愛らしいが、その胸は全く可愛さを持っていなかった。なんと、凛と同じくらいあるのだ。腰も細く、凹凸がはっきりとしている。
(大丈夫か。陽は根っからの二次元ドワーフが好きな変態だぞ。低身長、巨乳は陽の推しポイント高いのでは・・・。まぁ、気にするだけ無駄か。)
フェフスが目を引くのはスタイルだけではない。その手に持つ3mはありそうな巨大な鎚がとても、目を引く。小柄な彼女がそれを、片手で担ぎ攻撃時は両手でブンブン振り回すのだ。
「それでは、次は私達ですね。湊さんは知っているようなので、私から、九条 凛といいます。歳は陽さんたちと同じですね。」
「はいはーい、鮫島 未来。歳は同じだよ。」
「・・・舞、星野 舞。」
「彼女も私たちと同い年です。」
「うちの学校の美女3人と一緒って、湊、お前いつからハーレムお、いえ、すみません。」
「それでいい。」
陽が最後まで言う前に、湊は陽の首元に剣を当てていた。某ハーレム系アニメの主人公のような呼び方をしようとした陽も剣を当てられれば、さすがの陽もそこから続ける気概は無かった。
「次は、私たちですね。歳は凛ちゃんたちの1つ上で、双子の姉、御門 詩乃です。」
「妹の御門 美穂、よろしく。」
「また、美女。しかも双子の姉妹。湊お前、どうしたんだ。あんなに人付き合い出来ないやつが。俺は、俺は、嬉しいよ。」
「うっせい。」
陽は、母親のように涙を流すようなフリをしながら湊の肩を叩いた。湊は鬱陶しい感じで陽を引き剥がす。
その後も、それぞれで話しながら高温高湿熱帯樹林を進み、温帯雨林に入って行く。暑さも湿度も落ち着き、植物も少しずつ低くなってきている(まだ、100mを超える物も多い)。
「湊!貴方の友達は、この世界のチートよ。」
「アリス、それは俺も思う。」
「俺からすると、この世界をかなり広範囲で探索済みなお前の方が、チートなんだが?」
湊とアリスがチートといった理由は、陽のステータスにある。
ステータス
綾時 陽
下位剣使い:C 下位槍使い:D 下位鑑定士:F 下位回復魔法使い:C 下位風精霊使い:D 下位水精霊使い:E 下位光魔法使い:D 調理師見習い:C 武器鍛冶見習い:E 道具鍛冶見習い:E
スキル
上級 鑑定:H
中級 下位魔法(陽光):H 下位精霊(風)魔法:H 下位精霊(水)魔法:H 契約魔法:H
下級 片手剣術:A 長槍術:A 基礎魔法(光):A 基礎魔法(回復):A 身体強化魔法:A
道具鍛冶:A 素材判定:A 材料解体(魔物):A 材料解体(植物):A 採取補助:A 操作補助:A
体力強化:A 魔力強化:A 攻撃強化:A 防御強化:A 走力強化:A 知力強化:A 魔法防御強化:A 自然回復強化【体力】:A 自然回復強化【魔力】:A 精神強化:A 五感強化:A
流々剣:A 連撃剣:A 剛撃剣:A 貫通槍:A 疾風槍:A
武器鍛冶:B 効果向上(道具):B 材料解体(鉱物):B
防御剣:B 剛撃槍:B
効果向上(武器):C 魔力加工:C 耐性看破:C 弱点看破:C 睡眠耐性:C 魅了耐性:C
投擲剣:D 流々槍:D 毒耐性:D 麻痺耐性:D 熱耐性:D
投擲槍:E
アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有
カンスト
レガリア 幾千物語【インフィニット・オーバー】
加護 戦乙女【選定者】ブリュンヒルデ
パラメーター
身体:7 精神:6 思考:6 適応:5 感覚:7 才覚:8
「いいことばかりじゃないぞ、職業ランクはCまでしか上がらない。昇格の選択肢が少ないし、スキルレベルもカンストしない。」
「だとしても、十分でしょ。」
「陽、こればかりはアリス様に同意だ。」
「だが、さっきから脳内シミュレーションを何千通りとしているが、湊との勝率が7割から増えねえ。」
「「「えっ!??」」」
アリスとブリュンヒルデの会話に何気なく答えた陽の一言は、ブリュンヒルデだけでなく、陽を知る2人にも意外な回答だったようでナギ、フェフスも声が重なる。
「まぁ、湊さんですし。」「湊だとありえるかもって思っちゃうよね。」
「・・・異常だから。」「湊さんは苦戦しているところは、イメージできますが簡単には負けなさそうですね。」「私も湊の敗北はイメージできないわね。」
湊パーティーの全員が、陽がチーターなことに驚愕しつつも湊との勝率の話にはどこか納得していた。
「湊も異常だったけど、もっと異常なのもいたのね。そして、その存在の影響で湊の異常も際立ったわ。」
アリスは神でありながら、自分の管理する地球の神秘に触れている気分であった。
482〜496日目
湊たちが森を進むと、対岸が見えないほどの大河があり、真ん中には四国ほどある大きな三角州が形成されているのだった。
「あの三角州の島の中央が都市なんだ。」
「ちょうど、定期便が来たようじゃ。」
「綺麗な船だが、見た目と違って魔法で動いているのか。」
「あぁ、それも湊がよく知ってるやつが制作に関わってあるぞ。」
「あぁ、すぐにわかったよ。」
俺の脳裏には、とてもアグレッシブな少女の姿がフラッシュバックする。地球での数少ない交流の内一つ、十中八九、間違えていないだろうと湊は確信に近いものを持っていた。
島から来た屋形船のような赤い船に乗り、三角州に移動して、そこからさらに島中央に進んでいくと、大きめの壁が見えてきた。
「大きな壁!」
「そうじゃ、未来よ。ナギたちの都市はすごいのじゃ!」
5m程の壁と赤い鳥居にも似たデザインの門前まで来ると、陽は両手を広げて言う。
「ようこそ、僕らの都市、『カグラ』へ!」
いつもはYouTubeで活動してます。
平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください
https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg




