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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
成長と広がる世界
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第23話 洞窟後の出会い

誰と出会うんでしょうか

伏線は昔に立ててあります

アリス、あれ伏線だったよね?そうだよね?

455~476日目

 ついに、長い長い洞窟を抜け、天を突き抜こうとする山脈の裏側に到達した。鉱石の淡い光から、目を刺すような日光は6人には眩しすぎる。


「抜けましたね。日の光なんて久しぶり。」

「眩しすぎるね、詩乃さん。」

「そうですね。ただ、山脈を越えた先が同じ高熱林なのは悲しいですね。」

「・・・でもあれ。」


 全員(湊以外)が外の光景に圧巻している中、舞が遠くに影が見えるのを指さす。最近、舞も湊同様に反応が薄いようだ。


「何あれ!?『遠見』。・・・遺跡?なんか、少し見えるけど。」

「行けばわかる。」


 すでに湊は歩き出していた。


「あぁ!また湊があんなところに。」

「い、急ぎましょう。」

「目が回復したとたん動きましたね。」


 湊に続いてみんな動き出す。洞窟を抜けた先へ。



477〜481日目

「さて、ここからドンドン探索するか。」

「ところで、少し気になったけど洞窟内にモノリス無かったね。」


 湊たちが動き出すと不意に未来が素朴な疑問を投げかけた。


「確かにそうだが、今考えることでもないと思うぞ。無駄だ。」

「でも気になりますね。私たちの仮拠点近くのモノリスから第二拠点までのモノリス、距離はそこそこ離れてますが、この広大な大陸を考えればかなり近い方です。」

「そうですね、一つ一つ気にしたことはなかったですが、モノリスの配置はどういう基準なんでしょうか。」


 女子たちはあれやこれやと案を出し合う。その多くは論理に則ったものと完全な空想的なものまで多くの案が出る。


「・・・湊、分かっている。」

「「「「「「「「「「え!!!」」」」」」」」」」

「はぁ、分かってはいない空論としてあるだけだ。」

「・・・いいから話す。・・・みんなの集中、切れる。」

「はぁ、なら歩きながらでいいな。地図出して懇切丁寧は、無駄だ。それと答え合わせはアリス辺りに聞いて、勝手にしてくれ。」


 湊が面倒な後の事をアリスに丸投げしつつ、説明を始める。


「まず、モノリスの配置は簡単に推測できる。配置条件は3つ、1つ目は半径約100㎞~150㎞に最低でも3つの環境が混在していること。」

「確かに、比較的近くにいろんな気候があった!」

「そうですね、湖も近かったですし。多彩な環境に囲まれてます。」

「2つ目は、他モノリスから直線距離で最低でも200㎞以上離れた、単一の特徴の気候の土地。」

「モノリスは複数の気候の境とかにはないって読みね。」

「・・・ここが考察箇所?」

「いや、3つ目も合わせた後ろ2つが考察だ。3つ目は、エリアボスを1つ目の条件の範囲内に3体以上抱えた上で、そのどのエリアとも15㎞以上離れた場所。これが俺の考えた、配置条件だ。」


 湊はすらすらと条件を言うと、何食わぬ顔で警戒を続ける。これ以上の説明は無駄だと判断したんだろう。凛たちが答え合わせのためにアリス達の方を見ようとすると、あごが外れそうなくらい、口をあんぐりと明けた神々がいた。

 その反応から、あっこれはほとんど正解だと、みんな感じた。一早く復活したアリスが口を開く。


「ほとんど、合ってるわ。厳密には今、湊が言った3つの条件をさらに細分化して6つの条件が出来て、その中から4つの条件を満たす部分にモノリスを設置しているわ。流石に具体的な設置条件は話せないけど。」

「少年凄すぎなのだ。」

「何がすげぇって、無駄な条件がない。正解でしかない条件を選定し切っているところだな。」

「はぁ、思考まで無駄の省略、はぁ。」


 神々サイドとしては、条件を当てたことより、出した条件の中に一つも的外れが無かったってこと。条件が足りないことは、大きな問題として考察ではよくある。しかし、必要ない条件が全くないのは、かなり深い考察の域でないと珍しかったりする。


「まぁ、洞窟内に無かったのは環境が広範囲で単一だったからだ。あっても地下湖くらい、増えても2種類しかない。多分だが、山脈沿いに複数モノリスがあるんだと思うぞ、山脈を挟む様に。」

「あぁ、だから洞窟内にはモノリスが無かったわけね。」

「それより、もしかして、湊さんは他にもこの世界に関する考察してますか?」


 全員が凛の発言で湊の方を向く、当たり前だ。全員分かっている、湊は最短で効率的に生きている。そんな、湊がこの世界を考察しないわけがないのだ。

 湊は心底面倒くさそうですね。


「それの共有は何の意味もないからな。」

「いや、話そう!共有しようよ、湊!!」

「・・・情報共有、大事。」

「ニシシ。舞ちゃん的に前に共有した経験から、大事だと思っているんだろうね。」

「実際大事なのだ。」


 湊の反応に、全員が相変わらずだと思いつつも、そこに安心感も感じている。


「と、みんな!エリアボスがいる、『遠見』。・・・鳥?でも、なんだっけこれ、教科書で見たことあるんだけど?」


 全員が目視できるようになると、エリアの中心には人間サイズのボスにその周りをエリア内で滑空しながら飛び回る魔物の群れが見えてくる。


「あ~、あれは始祖鳥です。地球では最も原始的な鳥で、現代の鳥の祖先ですね」

「飛ぶことよりも、素早く地面を走り、翼を広げた滑空などが得な生き物と言われてますね。」

「・・・風。」

「そうね、見るからに単体属性の魔物とボスだけど、かなりの数が、縦横無尽に飛び回ってるわね。」


 まるでテリトリーを主張するように、常に周りの群れが飛び回っている。広さはアドベンチャードーム程のエリアを50cm程の魔物が数十匹飛び回っていた。


「流石に、討伐は今回はしないが、あの数のエリアボスと取り巻きはカエル以来だ。」

「・・・対処、大変」



 そうして、高温高湿熱帯雨林を進む、途中モノリスを見かけることは多かったが、どうしても環境から拠点には不向きな事が多い。


「着いたけど・・・。」

「これは、圧巻ですね。元の世界ではまず見れないものですよ。」

「海外でも、ここまでのは無かったわね。」


 遠くから見た遺跡は、近くに来ると余りのデカさに圧倒させられる。地球のリアルな神秘ピラミッドを軽く凌駕する大きな遺跡は、ツタが巻き付き、苔むしていて、その下部はすでに森と一体化している。


「ダンジョンでしょうか?」

「・・・エリアボス。」

「『空間把握』、・・・確かに。舞の言う通り、生き物の反応が感じられるね。ただ、エリアボスじゃなくて、小さな魔物だと思うけど。」

「少し見てみるか。」


 圧巻の遺跡は入り口まで長い長い階段が伸びている。下部は森と一体化に近い状態なのに、上部に行くにつれ、植物は少なく、入り口付近まで来るとこの遺跡がまだ生きていることがよくわかる。


「不思議とこの辺りはそれほど熱くありませんね。」

「多分だが、奥に見える気候の違う植生から、この辺りはちょうど、中和区域みたいなのと、階段の端に取り付けられた水の魔石から、この遺跡自体が何らかの機構の上で環境を変えているんだろう。」

「さっすが、湊。いろいろなところを見えているね。」


 中に入ると、小さい反応の正体はすぐに理解する。誰もが知っている有名な魔物、プルプルと愛らしい場合もあれば、魔王とまで呼ばれる最強格にもなる。


「まぁ、定番って言ったら定番か。」

「そうですね!定番です、特に、私の好きな異世界ものなら!絶対に外せない子です!」

「お姉、落ち着く。それとそのシチュエーションが好きだからって、突っ込んじゃダメだからね。」

「はい↑僕としては、そのシチュエーション興味が・・・。」

「はぁ、詩乃さんは真面目だけど、はぁ、性癖に難あり、はぁ。」


 スライム。はめ込ませた水晶が淡く照らす遺跡内部を、スライムが生えている苔なんかを食べているのが、入り口から少し入っただけでも確認できる。


「ならエリアボスは・・・。」

「十中八九、キングスライムでしょうね。」

「出よう。調べるだけ無駄だ。」


 そうして、湊たちが寺院を出ようとするとあるパーティーが入り口に立っている。逆光で全員の顔はよく見えないが、湊にはシルエットから、男性1人、女性1人、女の子1人のパーティーに見える。


「あっ!」

「あぁ。」

「「「「「ッ!」」」」」」


 パーティーの男性の顔が見えてきて、湊と目が合うとほぼ同時に、男性が湊パーティーに突撃する。残りの5人が警戒に入ったが、凛たちの気づいた時には男性は、湊と肩を組んでいる。


「「「「「えっ!?」」」」」

「よっ、湊。やっぱりお前も来てたか。」

「やっぱり、来てたか、陽。」


 そう、この男性は知り合いどころか、元の世界では唯一と言ってもいい湊の友達、綾時(あやとき) (はる)である。陽は、夏の太陽にも負けない輝く笑顔を見せ、湊は少し呆れつつも口元は嬉しそうに笑う。


いつもはYouTubeで活動してます。

平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください

https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg

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