第9話 エリアボスの掃討戦開始
通常モンスターとの戦闘シーンがないのは
少し寂しい・・・アリスどうにかして!
その後、湊たちはエルフたちの拠点に向かうと、外でラジオ体操する帽子の女性がおり、その子に凛たちが素材と依頼のメモを渡す。因みに、地球出身の2人がラジオ体操、コルパ出身のエルフ姉妹は互いに演奏をしては、舞踊を踊っている。
メモ
アイテムボックス×10
アイテムポーチ×8
万能ツール×6
肌着×18
下着×10
下着×12
シャツ×12
ズボン×12
外套×6
「これを作るのはいいけど5日で済ませるのは大変なんだよ。なにか、メリットがほしいね。」
帽子の女性は、意外にも強かのようだ。お姉さんらしさを前面に要求をお願いされた。
「なら、帰りにここに寄った時にこの拠点の一部改修なんてどうでしょう。」
「おっ、なら風呂をお願いしたいね。やっぱり、日本人として、清潔にできないのは辛い。それにこっちは、そっちと一緒で若い女性が多いからね。」
「なら、アイテムボックスをもう一つ余分に作っておいてください、帰りに錬成してくれるように湊さんにお願いしておきます。」
「わかった。よろしく。」
凛が女性と話していると、妹エルフが近づいてくる。汗を拭い、袖をまくり上げた姿では刺さる人には刺さる姿だろう。妹エルフを確認すると湊が間に入る。交渉相手をすでに定めている様だ。
「おはよう。早速来たわね。狩り場の許可かしら?」
「あぁ、それと依頼だ。」
「わかったわ。どこをどれだけ?」
「島のカエルとジャガーを5日間。ついで効率化もしておくつもりだ。」
「了解。どんな風に改造するか、少し見に行くかもしれないわ。」
「わかった。」
「あの湊が、交渉に入るって、・・・。」
「イリアさんは、湊さんに一定の警戒を与えたんでしょうね。」
「交渉上手だったものねぇ。」
「湊とやり合うあの子はすごいわね。」
「わっははは。アリス嬢、イリア嬢は賢い子だ、お宅の湊殿との交渉後、しっかりと反省会してたぞ。」
「相変わらず、豪快だよなゴウキのおじきは、俺以上に声がでけぇ。」
帽子の女性に加護を与えている神は、作業着姿のおじさんだ。イケオジではないがとても人さわりのいい、好感の持てる神だ。
「それじゃ行くぞ。時間がもったいない。」
『了解。』
その後は、教えられた場所まで向かう。湖でも中央の島に着いた時には夕方になってたため、近くでキャンプと明日の会議を行うこととなった。
「まずは、カエルですけど明日はどうしますか?見た限りでは、ボス以外のお供はそこまで大きくはないようでしたが。」
「それでも、異常なでかさだったわね。まぁ、ビビッてはないけど。」
でかさはボスは12mの巨体、お供もそこそこでかいのが確認できている。
「お供は2種類。ボスは弾力性が高く、多分だが物理攻撃は、一点集中させたものしか効かないと思う。お供はどうかわからないが、カエル型なのだから、ボス同様に物理に少なからず耐性はあるだろう。」
「・・・数は、それぞれ50匹と4匹。」
「いや、めっちゃ居るじゃん、お供。カエルがでかいってだけで十分きもいのに。」
「これはかなり、手がかかりそうですね。」
お供はそれぞれ70ⅽm、2mで十分に化け物である。見た目は、ボスが元の世界のゴリアテガエル、お供がそれぞれ、ミドリガエル、黄色と白のヒキガエルのようだ。フィールドも雨上がりの公園のように所々、水たまりが見える。
「チームを完全に2つに分ける。俺、未来、舞の雑魚狩りチーム、凛、詩乃、美穂のボス狩りチーム。俺たちのチームだが、舞の召喚獣を50匹の一部のタゲ取り、その間に未来は4匹を殲滅する。俺は、50匹の打ち漏れの足止めを請け負いつつ、未来を手伝う。」
「OK。」「・・・わかった。」
「凛チームは詩乃がタゲ取りを、美穂が遊撃を、凛が指示役と攻撃を請け負ってくれ。ないと思うが、凛の攻撃も通じなかったときは、こっちが終わるまで、時間稼ぎを頼む。」
「わかりました。」「了解しました。」「やってあげる。」
しっかりと作戦のパターン詰めをしていき、細かな想定をしていく。
「もう誰もツッコまない・・・。話の間ずっと短剣で投擲の練習をする湊を・・・。」
「アリス様が遠いところを見ているのだ。」
「常識人が、少しずつ少年に毒されて、味方が減ってきているからだ。」
そして、翌日。それぞれのチームは早朝に戦闘が始まる。
湊サイド
「まずは、4匹からだ。舞はランドで30体を抑えてくれ。残りは請け負う。未来は早めにしとめてくれ。」
「・・・わかった。『融合召喚』『契約:開』、ツイストランド!」
「グォぉォぉォ。」
舞はツイストランドを呼び出すとタゲ取りを行う。ツイストライドは、咆哮を上げる際、防御上昇と敵へのデコイの効果を与える薄黄色のオーラに包まれる。これは、ツイストライドの新たな特性であり、湊との話し合いで着想を得て鍛錬することで手にした能力である。
「未来、多分だが、ボスと同じで打撃に耐性があるはずだ。貫通力を持たせて高火力で押し切れ。」
「了解、『組換技能:貫通弓×剛撃弓』、カエル狩りの始まりだぁぁぁ!」
「俺も始めるか、『身体強化』『創世回帰』『錬成:火炎剣』×2。」
ゲゴ、グぅ・・・。
湊がカエル型の魔物の特性の予想を共有すると、それを元に一撃必殺を狙って未来は弓を引く。放たれた矢は、カエルの皮膚で抵抗を受けたものの、渦巻きに発光する両目の眉間に深々と刺さる。完全にカエルは静止し倒れこむ。
「良し、1体終了!次は、あ、あれ?視界が歪んで・・・。」
しかし、その瞬間、未来は木の上でおぼつかない足で、踏み外しそうになる。
「どうしたんだ?・・・まさか!?」
「・・・混乱した。」
「今までも錯乱効果を持つ植物や魔物はいたが、ここまで強力なのは初だな。未来、木の上だと危ない、一旦、下に降りて回復に努めてくれ。」
「OK、くっ!視界が・・・、酷い乗り物酔いしたみたい。」
未来はおぼつかない足取りで着地するとヨロヨロとその場で膝をつく。ぐったりとしたその姿は、まさに乗り物酔いをした人間のものである。
薬の製作を怠っていたのをここに来て、湊は後悔する。
(くそ、効率的にスキルを上げるために手作りの調薬を怠ったのが響いたな。)
「ちっ、こっちも20体相手してて、手が空かないのに。」
「・・・任せる。・・・ッ!」
舞は木の棒をつかむと、未来の背後にスーッと回り込む。
目を回す未来のけつをフルスイングでぶっ叩く。
因みに、舞はスキルも高いため、普通に滅茶苦茶痛かったりする。
「っ!!?イッツ!・・・あ、あれ。だいぶスッキリした。」
(なるほど、スキルによる混乱なら、強い感覚で上書きが可能なわけか。)
「・・・壊れたら、叩く。そして、直る。バカ用に考えてたのが上手くいった。」
「めっちゃ痛くて、文句言いたいけど助かったよ、舞。『剛撃弓』、疾風矢!」
「ニシシ、舞ちゃんは、少年用によくあぁいうの考えているもんね。」
「あの娘も湊とに辛辣ね。」
「はい↓一番毒されていると僕は思います。」
未来は再度残った3匹を狙う。今度は瞳をみないようにして心臓部に、螺旋状に風を纏う矢を突き刺し、仕留める。かなりの抵抗を感じつつも、疾風矢でゴリ押す。
「あと2体、『組換技能:剛撃弓×連撃弓』!そんでもって、矢は特別製の炸裂矢!」
「こっちも集中しないと、こいつら小さいがエグい数と再生力でゴリ押ししてきやがる。『創世回帰』『錬成:火炎玉』。」
未来が倒す傍ら、湊も大量のカエルを減らそうとする。
しかし、傷を負うと後ろのやつと替わり、回復する。そんな数のゴリ押しを食らっていた。ゾンビ戦法の脳筋連携だが、異常な数と回復力が、この戦法を成り立たせている。
「・・・ウィー、追加投下。本当にGみたい。気色悪い。」
舞も、ツイストランドが壁役をしているとはいえ、一撃で絶命させられるほど、通常攻撃に火力が無いため、ゴリ押しにやられていた。
「よし、あと1体。って、あいつ、湊の方に行こうとしてる!まだレガリア使えないのに。『剛撃弓』!」
ボヨヨヨォ~ン。
未来は、通常のスキルを使うがやはりパワーが足りず、皮膚に弾かれる。順調に倒していたため、勘違いしているが、未来の出せる最大火力、もしくは、疾風矢も合わせた剛撃弓でしか貫けないほどの、完璧な物理耐性を持っているのだ。
「やっぱり火力が・・・。」
「っ!未来、交代だ。この20体はそこまで、火力を必要としないはずだ。俺がそいつを殺る。」
「りょ!『散発弓』、炸裂矢×20、矢の雨じゃぁ!!」
「一気に決める!『身体強化』『創世回帰』『錬成:火裂剣』×2!」
湊は、周りに居るのに大きく構えをとる。カエルたちが襲いかかろうとすると、湊に攻撃が当たる寸前で、未来の矢の雨で貫かれた。カエルたちの絶命を確認する前に、湊は地面を強く蹴り出す。
近づいてきてたカエルに一瞬で肉薄すると真正面からぶった斬る。まさに、一閃、一太刀で切ったのだ。
「良し、後は舞の方だ。『創世回帰』『錬成:火炎剣』×2。」
「殲滅戦だ!」
凛サイド
「かなり、足場が悪いので、足を取られないように注意して下さい。」
「『身体強化』『幸運聖女:大盾術』!」
「やったるわよ、『身体強化』『連撃』!」
詩乃が敵のヘイトを買い、美穂は連撃を横から加える。
ぼよ~〜ん、ぼよ~〜ん。
しかし、連撃が通じない、厚い脂肪は打撃をまるで水面のように受け流す。
「ちょっと、こいつ、打撃が予想以上に効かない。」
「美穂さん、一旦引いて下さい。『魔法図書:開帳』『砂の突風』。」
やはりボスも打撃に対する耐性がかなり高く、美穂の連打を完全に無効化していた。予想していたとはいえ、ここまで無意味とは思っていなかったのだ。
さらに、剣で切りつける詩乃の攻撃もその厚い脂肪に阻まれて、決定打となる攻撃ができないようだ。
「どうしましょう。湊さんたちの助力はすぐには期待できませんし。」
「さっき、攻撃した感じ突拳か剛拳なら行けそうな感じだったけど、溜めがあるし、削りきれそうに無いのよね。それに時間を掛ければ、不利なのは私たちみたいだし。」
先ほどからボスの周りをオーラが灯り始めていることで、美穂は何らかの永続バフを警戒する。始めより立ち上るオーラが心なしか増えている。
「なら私の方でやれることをするわ。お姉!私の攻撃の後の隙を必ず守ってね。」
「??何かわからないけど、わかったわ!」
詩乃がボスを弾き飛ばす。美穂は、軽くジャンプを繰り返して、身体の動きを確認すると。しっかりと構え直す。
「行くわよ。『自己世界:フィールドバック集積』『身体強化』『剛撃』!」
美穂は全身に自己世界を纏った状態で突っ込んでいった。オーラは膨れ上がり、走り出した美穂はまさに矢のように鋭く、紫電のように素早く距離を詰める。
美穂には、凛の魔法では削り切れないと判断しての手である。
グゲェェェ!!!!
「『波撃』『連撃』『蓄積』『剛撃』『波撃』『連撃』・・・!!」
美穂は通常、溜めや感覚を開ける必要のあるスキルを連続使用した。
しかし、かなり無理があるのか、汗がいつもより出ているし、少し目が充血し始めた。確実にボスにダメージが入っているようだが、美穂にもかなりのフィールドバックが溜まっているようだ。
「美穂ちゃん!?『キュアタイム』!」
「あれは、どのぐらい続くのでしょうか?」
「わかります。今まで見たことありません。」
「はい↓こっそり実験してたレガリアの利用法だったはずです。」
「そういえば、今まであまりレガリアを戦闘に使ってないのだ。」
「はぁ、でも危険そう、はぁ。」
その後、美穂は突然その連打を止めすぐに身体全体が制止する。直後、可視化出来るほどの魔力が渦を巻いて溢れ出し、その場に倒れこむ。
ボスもフラフラと倒れた美穂に覆い被りそうになる。詩乃はそれを支える。
「もう、美穂ちゃん無理しちゃって。起きたらお説教ね。」
いつもはYouTubeで活動してます。
平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください
https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg




