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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
成長と広がる世界
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第8話 新たな出会いの有用性

出会いは意味をなす

ただそれ以上に先生の仕事が・・・

203日目

 その日、湊たちがワイバーンのランク上げから戻る途中、特徴的な耳と刈り上げたベリーショートな緑髪の女性のエルフに遭遇する。


「っ!貴様ら、」

「あぁ、任せた俺先に拠点に戻ってるわ。」「・・・」

「・・・はぁ!??」


 湊と舞は、スタスタと拠点に戻りだす。弓を構えようとしたエルフの女性も呆気に取られ、先程までの殺気が一瞬緩んでしまう。


「姉さん、大きな声でどうしたのって!ッ!人族!」

「アリアさん、ストップ!ストップです。気持ちはわかりますが、まずは話し合いからです。」

「そうだ、アリア、イリアも。それをしたら、アイツラと同じになる。お前たちの嫌う奴らと、だ。」


 後から出てきた。もう一人のエルフも槍を構え、殺気を飛ばしたが、一緒にいた栗色の髪が愛らしい小柄な子とオレンジの髪に帽子を被った高身長の女性が止めに入る。

 一応、臨戦体制と逃亡の構えをとっていた4人もそのままの姿勢で話を聞く。


「すみません、殺気放っていて、自分は田崎(たさき) 波留(はる)といいます。こっちが、」

伊佐美(いさみ) 真奈(まな)!この子と一緒で大学生だ。見た感じ君たちは年下だろ、武器を下ろしてもらえるとありがたい。」


 小柄な子は仕草が一々愛らしい。しかし、その腰には長弓が装備され、身長の2倍はありそうだ。

 帽子の女性はキャスケットを被っており、レインベストを着ている。かなりアウトドア好きのようで、引き締まったスタイルをしている。

 話し方、見た目から元の世界からの転移者であることに気づいた4人は、警戒を解きつつ、話を始める。


「私は九条(くじょう) (りん)、高校一年生です。」

「私は、鮫島(さめじま) 未来(みらい)、同じく高校一年生。」

「高校二年の御門(みかど) 詩乃(しの)と申します。そして、」

「双子の妹の美穂(みほ)よ。別によろしくはしなくていいわ。」

「今、歩いていった男の子は一年の一ノ瀬(いちのせ) (みなと)さんと星野(ほしの) (まい)さんです。」

「なんか面倒な2人でごめんね。」

「いえ、こちらもあの対応でしたので。お互いさまと思います。」

「この2人は、弓矢を持ってるのが姉のアリアで、槍を持ってるのが妹のイリア。2人は姉妹なんだけど、この世界に来たばかりのときにちょっと失礼な男たちと崖上で遭遇したみたいで・・・。」

「「あぁ~。」」


 凛と未来は、すぐに前にあった知人たちだと理解した。どうせ、エルフである事に気づき、ナンパ紛いのやり方で無理にパーティーに入れようとしたのだろう。2人は、嫌悪感を全く隠そうとしない。


「あの方々が基準では致し方ないかと思います。」

「私たちの時も、下心満点だったもんね。なら、警戒するのは分かるよ。」

「とりあえず、4人とも拠点に来てよ。あの2人も拠点に向かってるみたいだから。」



「やはりでしたね。」「そうだね。」


 8人が拠点に向かうと湊が外で作業をしている。相変わらず、無駄のない動きで常に動き続けている。舞は見当たらないので、自室でゴロゴロしながらランク上げでもしているのだろう(最近は、マルチタスク鍛錬をよくしている)。なんだかんだで、メンバーの安全を気にして外での作業をする湊に呆れと喜びの失笑を見せる4人である。


「やってることは一緒でも、その行動に気遣いを感じ始めたわね。」

「嬢ちゃんたちも少年との付き合いが長いからな。」

「はぁ、見えやすくなってきている、はぁ。」


「な、」

「メリットでしょ。別に、ここでの仲間に加えよってわけじゃないよ、湊。」

「そうです。なので、デメリットはこの場所の露見だけ。その上での協力者の有用性は湊さんもわかるのではないのですか?」

「・・・、分かった任せる。」

「ありがとうございます。」「サンキュ!」

「凛ちゃんたちは、バグ少年の扱いに慣れたのだ。」

「ニシシ。湊君も何も言えない。」


 エルフたち4人は、その光景だけで湊が仲間内でも異常な行動が多いことがわかる、絡みがおかしいのだ。

 それと、しっかりとした拠点を目にし、驚愕と切望、警戒と多くの感情の入り混じる表情を見せる。人の表情はこうも多彩な意味を持たせられるのだろうか。


「それでは、話していきたいのですが互いに話したくない事もあると思うので、それぞれ、質問と回答で繰り返していきませんか?」

「わかりました。自分たちはそれで構いません。」

「まずは、私たちから。みなさんはこの近くに拠点が在るのですか?」

「はい、この奥の大きな湖の中にある島にあります。次は、自分たちです。みなさんは全員で何人居るのですか?」

「私たちはここにいる6人だけだよ。」

「それでは、2つ目ですね。・・・」


 その調子で、互いに情報を開示していく。主に話すのは、凛と小柄な子だ。

 情報開示を終えて警戒が薄まってきた所で、凛は本題へ入ろうとする。


「では、交渉に入りましょう。交渉に際して、互いに職を打ち明けませんか?」

「そうですね、こちらは下位弓使いと下位風魔法使い、下位水精霊使い、()()()()()()()ですね。」

「詳しく、話し合おう。」

『ッ!』


 いきなり、湊が話に入ってくる(魔法を使いながら)。話をしてた全員が驚く。今の今までスキルランクの上昇に集中していた男が話に割って入ってきたのだ、それも前のめりに。その動きは、まるで肉を目にしたライオンのようである。


「こちらは、下位弓使い、下位土魔法使い、下位回復魔法使い、下位拳使いだ。」

「捲し立てますね、湊さん。はぁ。」

「えっ!えっと~。」


 小柄な子が戸惑って、話してた凛の方を向くとこの状態になったら止められないと諦めのようなジェスチャーをする。わかっているのだ、無駄だと・・・。

 そうすると、妹エルフが前に出て来る。たれ目がちの鋭い目を、湊に向けるそれは、カエルをにらむ蛇のよう。


「わかったわ、私が交渉をする。所で、6人いるのに4人の職しか開示しないのはどうして?」

「君ら、後2人仲間が居るだろ。」

「っ!良くわかったわね。」

「どう考えても、前衛が少なすぎるし、唯一の前衛である君は、装備が軽装備過ぎる。そこの大学生女性は生産職っぽいからな、前衛は無い。つまり、通常時は専門の前衛がいるってことだ。」

「なんで?2人だと思ったの。」

「パーティー化が適用されるのは6人だから、ほぼ勘だ。」

「勘を当てるのが湊の怖いところよね。」

「少年は半分以上確信をもって勘って言っているのだ。」


 何度も言うが、湊は頭が悪いわけではない。効率を考えて、脳のリソースを意識してるだけ。その観察眼、情報収集能力、分析能力、そこから導き出される予測は、加護を与えている神々の目から見ても異常そのもの。


「いいわ。それじゃ、交渉よ、そちらは最低で何を求めているの?」

「道具作成の依頼。」

「そう、それであなたたちが提供できるものは?」

「多種多様で大量の素材だ。」

「そう、私たちからの求めるものは、技術提供と情報よ。」

「技師は拠点作りだろ。情報はエリアボスと周辺情報だな。」

「そうよ。」

「なら、互いに狩り場の共有をしよう、元々の狩り場は優先権をもたせた状態で。技師に関しては、完成品の優先融通。」

「あなたたちの方が、利益が少ないわ。優先権があるとはいえ、デメリットが多い。・・・手に入れた素材は5:5にしてあなたたちにあげる、これならいいんじゃないかしら。」

「いや、7:3で俺たちが3割貰う。俺たちがそちらの狩り場を使う際も3割を君らに渡す。その代わり、君らの狩り場の改造を一緒に行わせて欲しい。効率を上げたい。」

「わかったわ。その代わり、この話し、数日のお試し期間を設けて欲しい。」

「なら、君らの残りメンバーの到着までにしないか?」

「わかったわ。」


 湊と妹エルフは他のメンバーを置き去りに2人でマシンガントークの打ち合いで一気に決めていく。まるで、先のセルフを予想しているかのような無駄のない言葉のキャッチボール、いや、高速の打ち合いである。


「ニシシ、あのイレギュラーと張り合っている、あのエルフっ子。」

「はい⤵でも少し、疲れが見える。」

「はぁ、無理もないわ。はぁ、少年の方がタイムラグか無さ過ぎる、はぁ。」


 ここでわかった。情報共有で分かったことを整理する。


エリア

湖の奥はタイガが広がっている

タイガには荒廃した近代都市の跡がある

湖の北には台地があり上には雪原が広がっている

竹林の奥には鉱石の多くある山地が広がっている

鉱石の山地には無数の廃坑とダンジョンがある

湖には四国並みの島が点在しており中でも一番大きな島は日本の総面積と変わらない


エリアボス

湖内の島にカエル、ジャガー、ティラノサウルス

廃坑に各種ゴーレム(ダイヤ、金、銀、石)

タイガに兎、クマ


 特に湖における魔物の分布と水中にエリアボスがいない情報は船による移動の可能性が高まった。

 その後、4人は自分たちの拠点に戻る。ここで、6人のステータスは次のようになっている。


ステータス

一ノ瀬 湊   下位錬成師:B

スキル

上級 鑑定:H

下級 身体強化魔法:B

   毒耐性:C 麻痺耐性:C 睡眠耐性:C 熱耐性:C 魅了耐性:C

   短剣術:D 基礎魔法(全):D 魔法防御強化:D 知力強化:D

アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有

カンスト 基礎錬成 体力強化 魔力強化 攻撃強化 防御強化 走力強化 自然回復強化【体力】 自然回復強化【魔力】 精神強化 五感強化

     耐性看破 弱点看破

レガリア 創世回帰【リビルド】

加護  創造神アリス

パラメーター

身体:2 精神:7 思考:5 適応:3 感覚:5 才覚:1


九条 凛   下位土魔法使い:C

スキル

中級 下位魔法(樹土):H

下級 体力強化:A 自然回復強化【体力】:A

   五感強化:B

   毒耐性:C 麻痺耐性:C 睡眠耐性:C 熱耐性:C 魅了耐性:C

   攻撃強化:D 防御強化:D

アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有

カンスト 基礎魔法(土) 基礎魔法(全) 身体強化魔法 魔力強化 知力強化 魔法防御強化 自然回復強化【魔力】 精神強化

レガリア 魔導図書【ライブマジック】

加護  大地神ガイアラ

パラメーター

身体:2 精神:5 思考:7 適応:3 感覚:5 才覚:3


鮫島 未来   下位弓使い:B

スキル

下級 自然回復強化【魔力】:A 精神強化:A

   防御強化:B

   毒耐性:C 麻痺耐性:C 睡眠耐性:C 熱耐性:C 魅了耐性:C

   知力強化:E

   魔法防御強化:F

アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有

カンスト 短弓術 体力強化 魔力強化 攻撃強化 走力強化 五感強化 自然回復強化【体力】

     身体強化魔法 貫通弓 剛撃弓 散発弓 連撃弓 広範囲弓

レガリア 組換技能【オーバードライブ】

加護  狩猟神アルミス

パラメーター

身体:8 精神:4 思考:4 適応:5 感覚:6 才覚:3


星野 舞   下位召喚使い:C

スキル

中級 召喚魔法:H 契約魔法:H

下級 体力強化:B 自然回復強化【体力】:B

   毒耐性:C 麻痺耐性:C 睡眠耐性:C 熱耐性:C 魅了耐性:C

   攻撃強化:D 走力強化:D

アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有

カンスト 魔力強化 知力強化 魔法防御強化 自然回復強化【魔力】 五感強化 精神強化

レガリア 融合召喚【シードル】

加護  契約神テミス

パラメーター

身体:2 精神:6 思考:4 適応:4 感覚:6 才覚:2


御門 詩乃   下位回復魔法使い:D

スキル

下級 攻撃強化:B

   精神強化:C 毒耐性:C 睡眠耐性:C 熱耐性:C

   麻痺耐性:D 魅了耐性:D

   走力強化:E 五感強化:E 身体強化魔法:E

アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有

カンスト 基礎魔法(回復) 体力強化 魔力強化 防御強化 魔法防御強化 自然回復強化【体力】 自然回復強化【魔力】

     大盾術

レガリア 幸運聖女【ラッキーマリア】

加護  混沌神アポス

パラメーター

身体:5 精神:4 思考:7 適応:2 感覚:5 才覚:3


御門 美穂   下位拳使い:C

スキル

下級 防御強化:A 自然回復強化【魔力】:A 

   身体強化魔法:B

   魔法防御強化:C 毒耐性:C 睡眠耐性:C 熱耐性:C

   麻痺耐性:E 魅了耐性:E

アクティブ パーティー化 パーティー念話 パーティー位置共有

カンスト 手甲術 体力強化 魔力強化 攻撃強化 走力強化 自然回復強化【体力】 精神強化 五感強化

     流々 波撃 連撃 蓄積 剛腕

レガリア 自己世界【オンリーワールド】

加護  審判神シリス

パラメーター

身体:7 精神:7 思考:3 適応:3 感覚:5 才覚:3


 一応、今日あった4人も教えられた情報では、


ステータス

アリア(コルパ:エルフ)

職業:下位弓使い


イリア(コルパ:エルフ)

職業:下位風魔法使い


田崎 波留(地球:人族)

職業:下位水精霊使い


伊佐美 真奈(地球:人族)

職業:道具鍛冶見習い



204〜209日目

「今日からはまず、交渉相手たちの拠点に行き依頼をして、そのまま湖の点在する島のエリアボスを攻略していこう。そして、帰りに依頼したモノを受け取ってここに戻って来る。」

「湊、他のエリアボスも攻略する?」

「いや、一先は湖の所だけだ。他はここから遠いから周回するのに効率が悪い。」


 島を回る周回が最も効率的と昨夜、結論付けた湊は既にアイテムボックスの取り付けられた小舟まで用意していた。



いつもはYouTubeで活動してます。

平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください

https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg

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