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あれ? 俺……詰んでね?  作者: Aion
小悪魔天使、陥落編
14/41

ストーカーって怖いよなっていう話。 ④

次は10/17の0時です。

二週間で溜まったら三週目投稿するつもりだったんですけど……ダメでした。


藍:

おや? 今日はお早いですね、ご主人様


桔梗:

そうだね

何かあったのかい?


恋乃葉:

今日のゲームは何か、楽しみでござる


銀華:

あれ? 私が最後ですか?


 みんな、早いね。

 うん……早すぎない?


 挨拶のついでに、桔梗さんの疑問に答える。

『皆、昨日振り~。桔梗さん、ライブの冒頭でも言ったけど、今日は時間があったから早めに配信開始したんだ!』


 いつもより結構早いけど、みんな揃ったし実況始めるか。


『今回プレイするゲームはこちら! 『strikeストライク gunman・ガンマン』だよ! 近未来で、頂点を決める戦いが勃発したって言う設定のゲームだね。パッケージからは何がクソゲー要素なのかわからなかったんだけど……』


藍:

自分の持っている武器を持って降下し、縮小していくステージで最後の一人になるまで戦うバトルロワイヤルな銃ゲーですね


『藍ちゃん、詳しいね! ちなみに、どこがクソ要素なのかはわかる?』


藍:

ご主人様、もちろんです

いつもプレイしているゲームなので……おそらくですが、オンラインの対戦相手が強すぎるのが原因だと思われます

過疎ってるので、よりそれが浮き彫りになっているのが現状です

つまるところ、ご主人様みたいな変態的PSプレイヤースキルを持つ人たちの巣窟ってことですね


 俺はそこまででもないと思うけど……なるほど。

 クソゲー認定されるほどのヤバイプレイヤーたちが蔓延はびこってるのか。

 はたして、俺はどこまで行けるのか……。


 チュートリアルはサクッと終わらせて、さっそくプレイしてみた。

 武器は最初にもらえるクレジット、つまりこのゲームの通貨で買った狙撃銃だ。

 NPCの店売り品じゃなくて、もっと安いプレイヤーショップの銃なんだけど……試射してみた限りなんであんなにたたき売られてたのかわからないくらい良い銃だった。


 最初のステージは……廃ビルが立ち並ぶ都市の跡地みたいだな。

 このゲームは、銃の重量によって移動制限も課されるらしいが、この銃は狙撃銃のくせに驚くほど軽い。

 だが、開けた場所に降りてしまって危ないのは確かなので、早くどこかに隠れよう。

 

 物陰に隠れようとするとチュンと音がして、目の前を何かが高速で通り過ぎる。

 

 なんだ? と思い、飛んで行ったあたりを見ると……そこにあったのは弾丸だった。

 急いで、周りを見渡すが人影どころか銃身すら見当たらない。


藍:

さっきのは跳弾ですね

一応、武器によって跳弾可能限界数というのが決まっているのですが、二、三回の跳弾だけでも相当厄介です

さすがのご主人様といえど、これは厳しいのでは?


 なるほどな。

 

『ボクの銃は跳弾可能限界数がいくつかわかる?』


藍:

ご主人様の《strike gunストライク・ガン》はゲーム内最高の三十回に設定されています


 んー……それなら、いけるか?


 物陰に走り出す。

 さっきは気にも留めていなかったが、跳弾の際には少しだが銃弾が跳ね返る音がする。

 その音がした瞬間、急ブレーキをかけ横に飛ぶ。

 それと同時に、さっき銃弾が跳ね返ってきたところをめがけて飛んできた銃弾と同じ角度で打つ。

 そして、キル数のカウントが増えたのを横目に見ながら、これは割といけるんじゃないかと思う。

 




 勘違いだったわ。

 あと数人の段階でいきなり強い奴にあたった。

 ギリギリ射線をずらしてよけたけど、それでも瀕死だ。

 やばいな。

 この銃、威力とか取り回しの代償にアシスト機能を捨ててるっぽいから、跳弾数が二十を超えたら銃撃戦の最中に計算できないことが判明した。

 どうしよう。

 とりあえず、何のアクションもないから向こうも俺の姿を見失ったんだろうけど……このままだと、ステージの縮小に巻き込まれて死ぬぞ。

 このゲーム、回復アイテムとかないみたいだからスリップダメージが死に直結する。


 そんなことを考えていると、近くのビルの窓越しに地上を走ってる人影が見えた。

 うん、まずはあいつを撃つか。


 どこに打てばあいつに当たるかを移動速度込みで計算する。

 引き金を引くと、エネルギー弾が発射される。

 

 ちっ、掠っただけか。

 あと角度を一度、横にしてたら頭に当たってたのになあ。

 だいぶずれて足に掠っただけだわ。

 次は絶対当てる。


 スコープを覗きこみ、ルート計算を開始すると……いきなり視界が真っ赤になり『you're dead』という文字が表示される。

 

 うわ、もしかしてさっきの跳弾野郎にバレたのか。

 あいつも俺と同じエネルギー弾だったから、音が小さくて気が付かなかったのか……。

 悔しいな。

 もう一回やろう。

 っとその前に……ゲームに夢中になりすぎて放置していたコメント欄を見ないとな。

 えーと、なになに……。




『四時間やったけど、結果は最高で五位だったね。五十人中だからもうちょっと行きたかったなっていうのが感想かな。今回のクソゲーはすごく楽しかった! それじゃあ、皆またね~』


 配信を切る。


 今、十二時だから風呂入ることも考えて、寝るのは十二時半ぐらいになりそうかな。

 明日は香奈先輩を迎えに行かないといけないから、いつもより早く家を出ないとな。

 ……帰り際のセリフで嫌われちゃってそうだけど、香奈先輩靴ないしなあ……迎えに行かないと駄目だよなあ。

 



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