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あれ? 俺……詰んでね?  作者: Aion
小悪魔天使、陥落編
13/41

ストーカーって怖いよなっていう話。 ③

次は10/10の午後十時です。


 再びエレベーターに乗り、自分の部屋に帰る。

 部屋の中に入り、電気をつけると机の上に置いてあるパッケージが目に入る。


 あー。そういえば今日は二周年記念だったっけ。

 ということは、今日もライブ配信か。

 ただなあ、何故か俺、一年前の記憶がところどころ飛んでるから体感的に一周年何だよなあ。 


 今日は時間あるし、ちょっと凝った料理でも作るか。

 と思ったけど……あんまり思いつかないなあ。

 無難にチンジャオロースとポテトサラダでも作るか。


 ポテサラ用にジャガイモを水をいっぱい貯めた鍋に入れて、塩を混ぜ火にかける。

 もう一つの鍋には卵を入れ、固ゆでにする。

 ゆでるのを待ってる間に、ニンジン、キュウリ、を取り出し薄切りにする。

 そして、よく水気を切る。

 ジャガイモが茹で上がったら皮をむき、粗目にマッシュする。

 そして、粗熱が取れるまで冷ましておく。


 急いで、マヨネーズを混ぜると分離して不味いんだよなあ。

 一度失敗してからは気をつけるようにしてる。


 卵は水で冷やして殻をむいたら、これも粗めに切る。

 ジャガイモがまだほんのり温かいうちに、具材と調味料をボウルに入れ木べらでさっくり混ぜる。


 チンジャオロースは、野菜を細切りにし肉に下味をつけて片栗粉をまぶす。

 まず、強火で肉を炒めてある程度火を通す。

 8割ぐらい火が通ったかな? と思ったら肉をいったん出し、代わりに野菜を炒める。

 中火で焦げ付かないように、野菜をしんなりするまで炒めたら肉、オイスターソース(牡蠣を原料とする調味料)鶏がらスープ、醤油、酒、砂糖を入れる。

 肉に火が通って味がなじむまで炒めたら、フライパンから皿に盛り付ける。

 

 オイスターソースは使う機会は少ないけど、あるとたまに助かるな。


 チンジャオロースを食いながら、そう考える。

 時間もあるし、今日やるゲームでも軽く見てみるか。

 えっと、なになに『strikeストライク gunman・ガンマン』か。

 うーん、パッケージを見た限りでは面白そうだな。

 自分の武器を持って様々なステージに降下。

 時間がたつ毎にステージの縮小。

 あとは弾丸の軌道とかが物理エンジンできっちり再現されてるのか。


 最後のやつのせいで難易度が上がってるとかでクソゲー認定されたゲームなのかな?

 見た感じ、手入れの有無とか風速とかも関係してくるみたいだし。

 まあ、事前プレイとかはしない主義だからこれ以上予測する方法はないが。

 あと……二、三時間か。


 時間が余ったので学校の課題をしつつ、8時になるまで待つ。

 だが、始まる一時間前ほどに課題が終わってしまった。

 

 あー、もう課題ないしなあ。

 一時間前だし、もう配信始めるか。

 どうせあいつら以外見に来る人もいないんだし、テキトーに雑談でもしておけばすぐ一時間くらい過ぎるだろ。


 そうと決まれば、早速ARデバイスを起動する。

 だが、少し挙動がおかしい。


 買ってから、全然手入れしてないからな。

 この配信が終わったら、ちょっとメンテに出すか。

 

 そう考えながらしばらく待つと、いつも道理の動きに戻る。


 よし、じゃあ配信開始っと。


『皆、昨日ぶり~! 今日はちょっと時間があったので早めに配信を開始することにしたんだ』


 雑談……雑談か。

 何話そうか。

 うーん……どうせネットの先の顔も知らないやつらだし、今の俺の状況でも相談するか。


『実はボクね。学校で罰ゲームをすることになったんだ』


 学生ってことバラしても大丈夫だよな。

 ………大丈夫だよな?

 まあいいや。


『それでね、その内容がその……学校の人気者の三人に告白するってものだったの』


あおい

……本当……?


『葵ちゃん、早いね~』


 ほんとにな。


『うん、実際にボクが体験したことだよ。あっ、もしかしてこういう話嫌い? つまらなかったかな? 別の話にしようか?』


葵:

……別にいい……


『そう? じゃあ続けるね。それでね、友達はボクをからかってるつもりだったみたいなんだけど、ボクはそれに気づかずに、告白しちゃったんだよね』


葵:

……それで……?


 すごい食いついてくるな、おい。

 そういうお年頃の子なのか?


『ボクは断られると思ってたんだけど……なぜか、全員と付き合うことになっちゃったんだよね……』


月夜つくよ

それはなんでなん?


『月夜ちゃんも早いね~。もしかして、画面にはりついてボクの配信を待ってたとか?』


 小粋なジョークで場を賑やかしていくのも忘れない。

 俺の配信がそんな待ち遠しいほど面白いわけがないからな。


葵:

……べ、別に……


月夜:

うちも違いますけど?


 レスポ早!

 そこまで食い気味に否定しなくてもよくない?

 わかってたことだけど、他人の口(?)から言われるときついものがあるな。


『そう……。……何故、全員と付き合うことになったかだよね。それがさ、全員理由が違うんだよね~。一人目はボクの事を昔から好きって言ってるし、二人目はストーカーの雨よけにって話だし、三人目は何か勘違いしてる感じなんだ』


 あれも一応言っておくか。


『ボクは現実でもこんな華やかな顔しているわけじゃないから、本当にモテてるってわけでもないと思うし』


葵:

……多分……美人局……


月夜:

お姉さんの魅力があふれ出た結果とちゃいますか?


 どうなんだろうね。

 個人的には後者を推したいけど、前者の方が可能性ありそうなんだよな。

 別に金持ってそうなナリしてるわけじゃないんだけど。


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