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「【状況】を【報告】せよ」
着くなりエリアスは近くに居た隊員に<鍵言葉>を使い命令した。
「は、はいまず一時的に映らなかったレーダーが普及しましたが・・・味方も含め1機も見つかりませんでした。」
「なんだと!・・・どうなっているんだ?」
「それなのですが・・・」と隣にいた隊員が
「全航空隊および特殊作戦中だった7隻の原子力潜水艦、遠征中だった第1、第5、第6艦隊も港にいると・・・」
――ま、待て
「また陸軍につきましても確認できた全部隊が兵舎および自宅にいると。」
――待ってくれ
「エリアス様、人工衛星からの写真ですg「ま、待ってくれルイーザ」・・・はい」
「すまない・・・あとでまとめて報告してくれ」
そういってフラフラと歩きだした。そして執務室に戻り、イスに
座って考え始めた。
(どうなっているんだ、何で<鍵言葉>を使わなかった俺の独り言でNPCと会話ができているんだ、いくらAIが進化したからって国が研究している最先端技術ぐらいでしかまだ完全に会話できるAIを持っていないいのに、ゲームのAIなんてこっちが<鍵言葉>を使わないと会話できないのに)
「お、落ち着け………そう仮にだ大型アップデートがあったとしたら」
――いや無理だ、それなら10時間単位の時間がかかる
「……シ、システムウィンドウ:オープン。選択:ログアウト」
ログアウトコマンドを口語操作――反応無し。
慌てて手動で半透明のシステムウィンドウを操作しログアウトボタンをタップ――反応無し。
「な、なんでだよ・・・・どうなってるだ」
表示させたままのシステムウィンドウで、GMコールのコマンドをタップ――反応無し。
「ど、どうしてだ」
「エリアス様!!どかされたのですか!?」
ドアが勢い開いたと思ったらルイーゼが飛び込んできた。
気が動転していてノックに気が付かなかったようだ。
「だ、大丈夫ですかエリアス様?」
心配そうに顔をうかがってくるこんな表情のルイーゼも見たことない。
「・・・失礼します。」
そう断りを入れてルイーゼはエリアスのおでこに手を当てた。
エリアスはルイーゼの手を感じさらに動揺した。
それでも、「触るぞ」と言えたのは奇跡に等しいだろう。
――手を伸ばし、手を握る
ああ、やっぱりと言う気持ちと何故、どうしてと言う気持ちが入り乱れ混乱する一方だそれでも、ルイーゼの手の脈や温かさは消えない。
「え!・・・あ、あのエリアス様!?」
と言う、ルイーゼの言葉も耳に入らないく、そのままエリアスはルイーゼの首元に顔をうずめた。エリアスの鼻をほのかな女性らしい香りがくすぐる。
コンコン、「失礼します、閣下ほうこk・・・失礼しました!!」
そこでようやく、自分がどんな状況か思い出した、エリアスがルイーゼの手を握りしめて首筋に顔をうずめているのだ。
多分、エリアスとルイーゼとイチャついていると思った兵士が見てはいけないものを見てしまったように慌てて出て行った。
「え・・・あ、いや、ちが」
と、ようやくきずいたように急に慌てだしだ。そんな反応を楽しむ余裕もあるわけがなく、報告に来た兵士にすらきずかず放心したまま顔を首筋から放した。
(ゲーム時はこんなリアルじゃなかった、じゃあここは?)
そんな事を考えていると、一昔前に流行ったラノベのジャンルを思いだした。
異世界転移
背筋が凍った、
「じょ、冗談じゃない」
(俺はトラックにひかれれた訳でも、通り魔に刺された訳でもないぞ!!)
「そ、そのエリアス様?・・・どうなさったのですか?」
そんな心配そうなルイーゼの声で、ようやく手を握ったままだということに気が付いた。
「え、あ!ごme・・・すまない。」
そして、エリアスさらにきずいた・・・きずいてしまった。
――あれ、ここがほんとに異世界なら今までNPCだったこいつらはどうなるんだ、まさか全員ルイーゼみたいになっているのか、じゃあ自分で考えて行動するのか?そんなの人と変わらないじゃないか。
こ、これからは、PCのように扱おう。 でも俺ってこの国の指導者なんだy
さっきとは別の意味で背筋が凍った。
(まずい、まずい、まずい指導者ってどんな風にすればいい!!)
「すまない、ルイーゼなんでもない」
(ああ、大丈夫かな?ちゃんと総統らしく見えてるかな)
「しかし、顔色が優れませんが」
(と、ともかくこれ以上ボロを出さないように早く一人になろう)
「大丈夫だ、何かあったら呼ぶ部屋の外にいろ」
「しかし」
「これは、命令だ」
「っ、はい分かりました」
「失礼しました」
(やば、強く言い過ぎたか)
そう思ったが、後の祭りだ
「は~大変なことになった」
エリアスは一人になった執務室でため息をついた。




