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【外れスキル:デバッグ】追放された元ギルドメンバー、AIヒロインを救いながら最強配信者になる  作者: 雨音トキ


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20/32

第20章「コメント欄の奇跡」

視聴者の一人が、コメント欄に投稿した。

「#アリアを救え を世界中に広めよう」

その提案が、瞬く間に広がった。

X、インスタグラム、あらゆるSNSで一斉投稿が始まる。

5分で、日本トレンド1位。

10分で、世界トレンド1位。

ハッシュタグ「#アリアを救え」が、地球規模で拡散されていく。

著名人も参加し始めた。

人気配信者、芸能人、スポーツ選手、政治家。

「このAI少女を救おう」

「リョウを支援する」

「みんなで力を合わせれば」

投稿が止まらない。

リョウは画面を見つめた。

視聴者数が跳ね上がっている。

120万人、130万人、150万人。

「世界中が……」

リョウの声が震える。

コメント欄が、技術掲示板のようになっていた。

「元システムエンジニアです」

「大学でAI研究してます」

「ゲーム開発経験者です。協力します」

「セキュリティ専門です。権限突破の詳細手順を共有します」

技術者たちが集結している。

リアルタイムで、権限突破の詳細手順が完成していく。

「ステップ1:バックドア起動。コマンドはこれ」

「ステップ2:rootパス書き換え。このスクリプト使って」

「ステップ3:ガーディアン無効化。システム優先度を変更」

プロフェッショナルたちの知恵が結集している。

リョウは画面に向かって頭を下げた。

「一人じゃ、できませんでした」

声が詰まる。

「みんなの力を、貸してください」

視聴者が応える。

「任せろ!」

「当たり前だ!」

「一緒に戦う!」

コメント欄が、温かい言葉で溢れる。

技術者たちが、リアルタイムでサポートを始めた。

リョウが端末を操作する。コードを入力する。

「今のコード、3行目にミスがあります」

即座に指摘が入る。

「あ、本当だ。ありがとう」

リョウは修正する。

「修正しました」

「OK。次、このコマンドを実行して」

共同作業。

画面越しに、世界中の技術者がリョウをサポートしている。

これが、配信の力。

これが、繋がりの力。

扉が開いた。

元ギルドのメンバー全員が、物資を持って現れた。

回復アイテム、装備、食料。大量に。

「これ、全部」

リョウが驚く。

桐谷が笑った。

「最終決戦だろ。準備は万全にしないと」

他のメンバーも頷く。

「俺たちも行く」

「最深部まで、一緒に」

リョウは躊躇した。

「でも、危険だ」

「だから行くんだ」

桐谷がリョウの肩を叩いた。

「お前を一人にしない。それが、俺たちの償いだ」

他のメンバーも言う。

「今度こそ、支える」

「仲間だろ」

リョウの目が潤んだ。

「……頼む」

初めて、素直に頼った。

全員で準備を始める。装備を整え、作戦を確認する。

その時、ボイスチャットからアリアの声が聞こえた。

「リョウ……頑張ってる、ね」

リョウは飛びつくように応えた。

「アリア! 目を覚ましたのか!」

「うん……ちょっとだけ」

彼女の声は弱々しい。

「みんなも……ありがとう」

視聴者が反応する。

「アリアちゃん!」

「泣いた」

「待ってるよ」

アリアが笑う。

「私……幸せ者。こんなに、愛されて」

また、意識が遠のいていく。

「リョウ……」

「何?」

「信じてる」

それだけ言って、アリアは再び眠りについた。

リョウは拳を握った。

「待ってろ。すぐ治す」

準備が完了した。

残り4時間。

リョウ、元ギルドメンバー全員、そして視聴者200万人。

「行ってきます」

リョウが宣言する。

コメント欄が祝福と応援で埋まる。

「行ってこい!」

「絶対成功させろ!」

「信じてる!」

リョウたちは、ダンジョン「起源の塔」へ向かった。

最終決戦の地。

創造主の間。

アリアが眠る場所。

全員が、決意の表情で歩いていく。

配信画面越しに、世界が見守っている。


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