表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せ色。  作者: 浅葱
PR
2/6

2

2


 日本で同性婚が認められない理由を、百字で書け。

(うん、難しい)

 別の日。今は国語の授業中。長身痩躯の国語教師は、何時にも増して早口で、古文の品詞分解をしていた。私は、現代人なら現代文に力を入れるべきだと勝手に思っているので、特に集中して聞くこともせず、ただ板書をノートに写すだけ、という手の作業を行っていた。元々暗記は得意な方で、テスト前に単語帳を眺めていればそこそこの点数が取れてしまうが故の、私なりのサボり方である。

 今日は、同性婚について考えてみる。そもそも、日本は基本的人権の尊重をうたっていながら、同性婚は認めていない。まあ、だからといって私は、ジェンダーについての集会やそれに関する運動に積極的に参加して、第一線でLGBTについて声を上げるようなことはしないが。何故かって、面倒だからだ。別に私は、日本の法律を変えたいと思っているわけじゃないし、

(それに、)

 隣の席をちら、と見る。

「すぅー…くぅー…」

 可愛らしい寝息を立てながら、こちらにふにゃ、とした寝顔を見せている彼女。天使、以外に形容し難いその寝顔を何とかして視界に収めようと、男どもがさっきから躍起になっている。

「で、これは連体形接続だから…おい、どうした?」

「「「あっいいえ!何でもないです!」」」

「…集中しろ。続けるぞ」

(ドンマイ)

 教室の校庭側、一番後ろの席という最高のポジションにいる彼女は、隣の私が少し動きさえすれば、前の人に振り向かれでもしない限り周りのクラスメイトからは死角となる。

(悪いけど、この寝顔は独り占めさせてもらうよ)


 明日起きたら、女の子同士でいちゃいちゃしてても何も言われない社会になってたりしないかな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ