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RealSocialGame  作者: 無月公主


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【新ボスモンスター!】

しばらくして咲が復帰して、やっと俺も外出できるようになった。


「新BM?」

「うん、今凄く人気でさ、取り合いらしいよ。最初に一発ダメージを入れた人にクエストが発生して、ある程度距離をとってしまうとクエスト破棄扱いになって、BMの体力がMAXに戻るらしい。回帰っていえばいいのかな。クエスト持ちしか攻撃も通らないっぽい。」

「へぇ。ちょっと見て見たいかも。」

「じゃあシュガーさんとルナさんとガウルさんが張ってるとこに行ってみる?」

「うん!」と咲はワクワクしていて、それが可愛くって頭を撫でると…

フラッシュバックのように夢の中の冷たい目を俺に向けていた陽子を思い出して頭痛がした。

「…っ!!」

「りき?」

「ごめん…急に頭が痛くなって…夢が…。」

「夢?…また何か見たの?」

「うん…でも大丈夫、陽子と…知らない土地で一緒に…歩いてる夢なんだ。」

「…りき。」

「もう大丈夫だから行こう。」

護の視線が痛い…。


俺と咲と護でギルドELLのギルドハウスのある国【skydeep】門前に一度ゲートを出して、国には入らず国を背にして前進してムーンフォレストと名付けられた森林に入った。


しばらく歩き続けていると開けた草原にでて、そこでは3人パーティーくらいの人達がゴロゴロいて、その中にルナさん達もいた。

「シュガーさん!」

「よぉ!りきじゃねぇか!」とニカっと笑顔で答えてくれた。

「佐藤!よそみだめ!!」とルナさんが睨む。

シンカさんが近くにきて「見学はこっちです。」と言われ、茂みにつれこまれた。

他の見学の人も茂みに潜んでいた。

「これ今何してるんですか?」

「ランダム沸きなんで…ただの沸き待ちですよ。いつ沸くことやら。」


しばらくじーっと色んな人を眺めていると…突然大型の獣…狼のような銀色の獣が草原の真ん中に沸いてシュガーさんが最初に一発いれたようで、他の沸き待ちしていた人は「くそーっ」だとか「またかよ!!」だとか「譲れよ!」と罵声を飛ばしたり、茂みに入って見学待機する人がいた。

「これで4体目なんですよ。」とシンカさん。


シュガーさんが自分にターゲットがくるようにヘイト値を上げるスキルをクールタイムが明けるごとに使っているのがわかる。大きな盾で狼の噛みつきをガードしている。本物の狼と違って、攻撃してくる際、何かしらのモーションがあるからガードはしやすいようにみえる。

だけど、一回体当たりされると盾ガードしてるとはいえ、体力が半分以下まで削られる。万が一、二連続できたらシュガーさん死んじゃうな。

ガウルさんの暗殺系スキルが凄くかっこよく見える。姿を消して表して斬りこむ…それが凄くスピーディーで中二心をくすぐられる。

結構ダメージを与えてるように見えるけど、全然敵の体力が減ってない。

ルナさんはシュガーさんの体力が減ったら満タンにして、そのあとは徐々に回復していく回復魔法をかけていた。

それから隙を見て、斧で通常攻撃をしかけていた。

「よし!!無敵タイムがたまった!!」

「3.2.1、瞑想!!」とルナさんが手をあわせて瞑想をして魔力を回復する。

10秒くらいの瞑想で全回復する魔力。

丁度シュガーさんが使っていた無敵タイムとやらが解けて体力が減り始める。

そこでまたルナさんはシュガーさんの体力が半分にならないよう、絶妙に回復していく。

俺はタクトの小人達のおかげで魔力の計算だとかそういうのフル無視でできるけど、普通のユーザーはこんなふうにシビアな戦いをしないといけない。


約20分ほどで討伐が終わった。

「あら、また弓。」

「はー…なかなかお目当てのもんはでねぇなぁ。」

グルル…と獣がうなる声が聞こえて…「佐藤!!」と普段絶対に大声をださないガウルさんがシュガーさんに呼びかけると、シュガーさんは咄嗟に大きなシールドを後ろへやり、なんとかダメージを防ぐ。金色の獣がシュガーさんの盾にかじりついていた。

「祝福の水!」とルナさんは回復魔法をシュガーさんにかけた。

「とりあえず、落ち着いてさっきの調子でやるぞ!」とガウルさん。


「あの狼…さっきの狼と毛色が違うね。」と咲。

「そうですね。うーん。倒すとランダムでPOPする的な感じですかね?」とシンカさん。


次のBMはさっきのBMと違った攻撃パターンでやりにくそうだった。

何度も魔力が枯渇しかけていた。


「これだけ大勢の目があるうちは私たち手を出すのやめておいたほうがいいかも。」と咲。

「そうですね。僕も丁度そう思っていました。」と護。

「だよなぁ。楽しそうなんだけどなぁ。」

「楽しそうですけど、咲さんの攻撃数発で死んじゃいますよアレ。」

「だよなぁ。」

「自分、ルナの体力が30%切らないか不安になってきました。」とシンカさんが青い顔をする。

「確かに。またチートとか言われて非難される日々になっちゃうなぁ。」


30分後に無事討伐完了して見てるだけだったけど、やけに緊張して力が抜ける。

「わぁ!!敵意マイナス10%リング!!凄い!!」とルナさんが喜んでいた。

「凄い能力の指輪。」と咲。

「あれつけてたら多少無茶な回復をしてもモンスターが装備してる人のとこへ襲い掛かることはないでしょうね。」とシンカさん。

「これから、かなりの人気スポットになりそうですね。ここ。特にヒーラーとしての人権にもなりそうな予感がします。」と護。

「けど、佐藤さんにガウルさんにルナ…このパーティーはミルフィオレの最高パーティの一つです。そう簡単によそは狩れません。さきほども、何回かタゲをとられてしまったんです、ですが討伐できず、回帰したBMをとった感じだったんで…簡単には狩れませんよ。」とシンカさん。


新BM討伐に参加できそうにない俺達は一度ギルドハウスに戻った。

「あ!!りきさん!!丁度良いところに!!」と千翠さんの班の人に呼び止められた。

「どうかしましたか?」

「近くで新しいBMが沸いて、うちで倒せる人…というか手が空いてる人がいなくて困ってるんですよ。通路が塞がれた状態なんでNPCが上手く貿易できないと困っていて…。」

…もしかして、みんな自分の国がそこそこでかい事忘れて…遠くに行っちゃってる?

「…わかりました。俺らで討伐してきます。」

「ありがとう!!助かる!!あと、できればPOP時間を計ってきてほしい!!」

「わかりました。」


国の外へ出て隣へ行こうとすると砂漠が広がっていた。

元は草花が生い茂っていて湖なんかも見える綺麗な景色だったはずなのになぁ…。

「わっ!!大変!!龍っ!!」と咲が空を見ながら声をあげた。

空を見上げると、砂色の龍が空を飛び回っていた。かなり大きい。

咲がステッキを解放する。

「ちょっと殴ってきていい?」と咲。

「あ、うん。気を付けてね。」

フゥとスゥを上手く使って咲を援護する。


望遠鏡で咲を見ると、咲が竜をステッキで殴ると竜の体力が10分の1減るのを確認した。

つまり10発殴ると終わるんだ…。

咲は素早く何度も竜を殴り、竜が落下してきて地面につく前に体が砂のようにサラサラと消えて、無事討伐が終了した。

……‥新BMつまらねーーーー!!と心の中で思った。

入手したアイテムは【聖なる砂金】【崩壊する魂】だった。

「あとでジャンさんのところへ持っていってみよう。レア素材かもしれないし。」

咲が空から帰ってきた。

「はー!!弱すぎ!!」

「弱くはないと思いますよ。咲さんの武器がチート性能すぎるんです。」

「むっ…。たしかに。」


それから3日間、砂の龍を退治して、POP時間とか攻撃パターンのデータをとる事に成功した。

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