表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RealSocialGame  作者: 無月公主


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/164

【新BM会議㊦】

Shiftさんとラートさんの言い争いが始まってしまうかと思いきや千翠さんがとても落ち着いた声で「お静かに。」と言えば二人は黙り込んだ。


「確かにゲームは自由です。ですがうちは別でしょう。うちは少数精鋭です、やれそうな事はやって行きましょう。いかがですか?」と千翠さんはなんとも落ち着いた口調でShiftさんに問う。

「別に。いいんじゃないですか。それで。」


「決まりね。」とルナさん。

千翠さんって…なんか凄いな。自分の感情は全て抑え込んで、それを決して表に出さない。みんなが千翠さんに一目置いてるのもわかる。


コンコンとドアをノックする音と共にドアが開いて、シンカさんとシュガーさんとダリアさんが入ってきた。

「戻りました。非常に珍しい傷をおってるので佐藤さんだけ回復せずにお連れしました。」とシンカさん。

入ってきたシュガーさんは傷だらけで痛みのせいか汗が酷かった。体力ゲージは半分以下。

ルナさんが席を立ってシュガーさんに回復薬をふりかけたが全く回復せず、今度は何故か右手に片手斧を取り出して左手に聖属性の魔導書を持って「癒しの祝福を。」と詠唱するとシュガーさんの傷がみるみる塞がって体力ゲージがぐんっと半分を少し超えるあたりまで回復する。

Shiftさんが「全回復。」と言ってカードを一枚シュガーさんに投げつけるとシュガーさんは全回復した。

「サンキュー!すげぇ痛かったぜ。」

「これだから精神鍛えてない奴は。」とShiftさん。

「へへへ。わりぃな。」と言いながらシュガーさんは席につく。

「今回の新BMは強いぞ。佐藤にタンクとしてついてもらって、ずっとヘイト値管理を維持させたままアッタカーは殴り続けないと…盾無しだと死んでしまう。俺レベルのアタッカーならヘイトがきてもなんとかなるとは思う。実際俺レベルに達せてるアタッカーなんて全国で数人しかいないだろ。個人的意見だが……絶対にタンクはヘイトを切らさないほうがいい。ヒーラーが多重ヒールできるとも思えない。だからヒーラーにはタンクのヒールに集中させておいたほうがいいと思う。ヒーラーは瞑想スキル必須と見ていい気がする。…それから…今回【La Coree du Nord】国付近の砂漠で遭遇した…恐らく…国レベル付近の森は古参組じゃないと倒せないかもしれない。因みに、逃げる事は可能だ。失敗にならない。一緒に連れてた班員がペナルティ覚悟で試してくれた。」

「これから先、バトル申し込みが排除される可能性が高いな。」とラートさん。

「やりたい放題だな。このゲーム。」とスノーポークさん。

「そのヒーラーってのは、うちのヒーラー達でも大丈夫なの?」とマーマパパ。

「多少は実戦経験がないと厳しいかもしれない。練習場で練習すればいい。忘れずに瞑想スキルをとってほしい。知能スキルを100振ればとれる。」

「100って簡単に言ってくれちゃうけど、俺たちの班はバトルなんてほっとんどしてないから振れてる人少ないわね。」

「仕方ないわね。じゃあタクミ、最短で精神汚染の最上級クエを苦痛なく今いるマーマパパとエムルン班を集団クリアさせてあげてくれない?それで強制で瞑想をとってもらうわ。」

「は?マジで言ってる?」とShiftさん。

「ええ。」

「千翠さんはいけないんですかねぇ。」とShiftさん。

「先ほど、会議の進行妨害をなさったのは…どこのどなた…でしたでしょうか?」と輝くような笑みを浮かべる千翠さんにShiftさんの顔が青くなっていく。

「はー……あー……はいはい。お前も手伝え東屋。」

「え゛っ。」と東屋さんの顔も青くなる。

「千翠、まだ時間がかかりそうか。この会議。」とダリアさんが静かに問う。

「ラートさん、いかがですか?」

「今のところは無さそうだな。一度この体制でやってみて、問題が起こりそうなものが見えてきたら、また会議すればいいだろう。」

「じゃあ、新BMを討伐する時のルールを自分の班員にちゃんと伝えておくこと。いいわね?」

会議室にいるみんなが返事をして解散になった。


「りき、少しいいか。」とダリアさんに呼び止められた。

「はい。なんですか?」

「今から言うIDをフレンドにいれろ。」

「え!?」

俺は急いでスマホを取り出してフレンド追加画面を開いて、IDで検索のところをタップする。

ダリアさんにIDを言われて、言われた通り入力してフレンドに追加すると、リオさんがフレンドに表示された。

「え・・・あの。リオさんがフレンドに加入しましたけど…。」

「では、りきさんの部屋へ行きましょう。」と千翠さんがゲートを出す。

「え?俺の部屋ですか?」


千翠さんとダリアさんが俺の自室に入って、寝室はどこですか?と尋ねられて寝室へ案内するとベッドに寝るように指示された。咲が目を開けたまま寝てる事については二人ともスルーだった。

「では、インセインザサモンゲートの設定をフレンドに変更してください。」と千翠さんに指示された。

「まっ…待ってください!!!そんなっ!!」

「チッ。気づいたか。」とダリアさん。

「どうせリオさんの事です。携帯を枕元において眠っているはずです。」

「りき、早くしろ。」

二人の圧力に…いや、重力のような圧力に負けてゲートの設定をフレンドにした。

昔にサモンゲートで寝てたガウルさんを呼び出しちゃったのもちゃんと報告されてたのか…。

まぁ、もしかしたら出てくるのは一人だし気絶しない可能性だってあるからいいか…。

「はぁ…。インセインザサモンゲート。」

ため息まじりに唱えると俺の意識は遠くなった。


ここは…どこだろう?

気づけば俺は信号待ちをしていた。周りにはたくさん人がいた。

信号機が青になってピコピコと音が鳴り始めて信号待ちをしていた人達が歩き出す。

俺も勝手に歩き出した。ふと隣を見ると…陽子がいた。

俺は…俺じゃないのかな…。陽子がこっちを見る。

その目は…俺の知らない目だった。優しさだとか愛しさだとか…そういったものは一切感じられない。とても…嫌な目だ。


目を覚ますと自室のベッドで…ゲーム内で1日たっていた。

隣には咲が目を開けたまま眠っていた。どうやらまだログインしてないみたいだ。

寝室から出るとシンが椅子に座って本を読んでいた。

「あ。起きた。おはよう。」

「おはよう。」

「千翠さんから聞いてるよ。お疲れ。」

「あぁ、うん。リオさんってログインできたのかな。」

「うん、成功してたよ。」

「成功したんだ…。」

「枕元に携帯を置いて眠ってる人までは届くみたいだよ。前回のゲートも気絶したまま召喚された人いたし。」

そうだったんだ…てっきりガウルさんの時の事が報告いってるのかと思ってたけど…

「こわいスキルだ。そういえばどうしてリオさんを呼んだのかな?」

「え?あぁ。新BM討伐しに行ったみたいだよ。リオさんはタンクとして優秀だし、全新BM倒しきるまで戻ってこないんじゃない?」

「へぇ…。」

「もう結構倒してるみたい。ルナも佐藤さんとガウルさんと一緒に出てるし。」

「ルナさんが!?なんでわざわざ…。」

「ヘイト値マイナスの耳飾りと氷雪系の斧をとりにね。ルナがヒーラー役してるけど…大丈夫かな。」

「シンは行かなくて良かったのか?」

「うん、僕はここに残ってラートさんの手伝い。まぁ、あっちはシンカがついてるから大丈夫。」

「そっか。」

「りきも僕と一緒に留守番だよ?咲がくるまでだけどね。」

「あぁ、うん。そうだよな。」

咲がくるまで俺はシンとのんびり雑談したり、新人と模擬戦闘したりして過ごした。

……あの夢は…何なんだろう?やけにリアルで…全くしらない土地で…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ