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RealSocialGame  作者: 無月公主


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【班の特徴・前編】

シンの部屋はいつ入っても現代感あふれてるな。

「そこ、座って。まず何から知りたい?」

「うん、えーっと。ギルドとか班の特徴的なのを知りたいかな。」

「ならコレかな。」とシンは本棚から分厚い本を取り出してきた。

「結構分厚いな。」

「見た目だけだよ。実際はこれに触れたらパスワードを入力するホログラム画面がでてきて、本の中身はホログラム画面に表示されるし。」

「へぇ。ハイテクな本だ。」

「high technology(ハイテクノロジー)だっけ?日本人は正式なものを良く略すよね。主語が省略されたり、肝心なことばが略されたり。」

「うーん。そう言われてみればそうかも。」

「うちのギルドは基本的に日本人が多いから、そういう日本人の当たり前に抵抗のない外国人じゃないと加入しても続かないんだよね。」

「もしかして朝の幹部って外国人が多いのかな?夜の幹部はマーマパパさんとジョンナムさん以外日本人っぽい気がするし。」

「え?良くわかったね。ちなみにジョンナムさんは日本語ができる韓国の人。」

シンは分厚い本をタッチして「大いなる目的の為に。」と言う。

「…それパスワード?」

「うん。声認証と愛言葉みたいなもんかな。」

「声…そういえばシンカさんって地声はどんな感じなんだ?」

「シンカの声?んー…僕より高くて、うーん…あ!そうだ。オレオみたいな声。」

「え!?ていう事は子供…?」

「そうなんじゃない?セーレはAIが実装される前に実装されてたAIだから子供でも現実世界の大人っていえばいいのかな?それに近い思考能力はついてるだろうし、ていうかそもそも…地声とか僕らにとっては何の関係もないものだよ。現実世界の人の話を聞いた感じ完全素人の声ガチャって感じだろうし。」

「あ、そっか。」

「AIを生きた人間と同じに見すぎ。まぁ、嬉しくもあるけどさ。たまに傷つく人もいるし。」

「そうなんだ。気を付けるよ。」

「じゃあまず、うちのギルドは少数精鋭のルナの独裁国家ってみんなから言われてる。だから何のコネも考えも持たない人は絶対加入しようとは思わない。りきは知ってると思うけど、実際はそうじゃない。ラートさんと千翠さんが裏ボス。ルナにいくつかの選択肢を与えてルナはそれを選ぶだけ。選択肢が1つしかない時だってある。恨みをかったりするのも全部ルナだ。ほんっと好き勝手言う奴は全員抜ければいいのに。」

「シ、シン。落ち着いて。黒いオーラがでてる。」

「ごめん。現実世界ってこういう感情がそのまま見えたりしないんだよね?」

「うん。現実世界で感情がそのままエモートされたら大変な事になりそう。経済とか。」

まぁ、もうムーンバミューダ社のせいで経済とか崩壊してるに近いけど。

「生まれた時からこの世界だったから大変な事になるイメージわかないけど、じゃあ次班の特徴について。マーマパパとエムルンの班は主に農業班って呼ばれてるんだ。ギルドの晩餐に使われてる野菜とか肉だとか全部農業班が用意してくれてるんだ。晩餐の時に流れてる音楽も農業班の音楽系のスキルを全振りしてる人の演奏だし。武器の加工や防具の加工…衣装デザインも全てこの班にかためられてる。それとヒーラーが8割。ギルドへの寄付金は3位。班のシンボルはハート。」

「へぇ…揉め事は多そうだけど確かに大事な班だ。」

「じゃあ次、スノーさんとスドーさんの班は結構なりきってる人多めのほぼ無課金班かな。そこそこ効率重視でゲーム内で稼いだお金だけで結構な強さを保ってる、あそこの班はみんなスノーさんとスドーさんが好きでついていってる感じもするけど基本的には課金が難しい人が入るとこだね。一番平和的なのかなぁ。タンクとヒーラーは二人だけだけど、ヌーカー、アタッカーは豊富だから攻撃でゴリ押して高難易度をクリアしてる。ギルドへの寄付金は8位。班のシンボルは雪結晶。」

「ほぼ無課金って…じゃあ結構ダンジョン回してる感じなのかな。衣装とか凄いし。」

「そうだね。食事と寝る以外はダンジョンにずっと籠ってるイメージあるよ。」

「え…なんか俺甘えた生活してて凄い罪悪感あるんだけど。」

「ははは。確かに。コツコツと積み上げていくタイプの班だからね。じゃあ次はShiftさんと東屋(あずまや)さんの班。ここは精神汚染系のプロが集まる班。前にりきと一緒にいった時は新人ばっかりだったかもしれないけど、古い人はもう苦痛を感じないはずだよ。ここだけの話、昔Shiftさんとルナって現実世界で付き合ってたんだけど、Shiftさん仕事が忙しくなって連絡取り忘れてたらしくて…気が付いたらルナが千翠さんに浮気したっぽいよ。まぁ、今はシンカに浮気しちゃったけどね。」

「ルナさん…小悪魔…いや、悪女?」

「ン゛ッン゛ン゛。ルナを悪く言わないでくれる?」

「ごめん。」

どう考えても浮気は良くない。

「まぁ、それで千翠さんみたいになろうとして精神汚染…精神的な苦痛を感じないようにする為に訓練をして無痛を得たらしい。ギルド員には通常の倍の苦痛を与えて耐えさせて鍛える。だからShift班に入ったらまず、どれだけの苦痛に耐えられるかテストされるんだ。耐えられなかったら追放。精神汚染系のダンジョンの報酬は高いけど人数が少ないからギルドへの寄付金は5位。班のシンボルは目。」

「shiftさんって結構努力家なんですね。」

「その通りだよ。東屋さんは最初shiftさんの副官やってたんだけど、無痛を先に無痛を得たから仕事を夜勤にしてもらって朝の幹部として働いてもらってる…感じなんだけど、東屋さん引きこもり癖があって…朝の幹部の副官さんが凄い頑張ってくれてるのが現状かな。」

「…難ありな班ですね。」

「そうだね。次はジョンナムさんとレイニーさんの班、この班はアタッカー集団。ヒーラーもタンクもヌーカーもいない。素早さ自慢の隠密に長けた班。ほんとに風みたいに動くよ。三半規管が弱い人は入れないかも。それから…嫌な仕事を全部してくれるのもこの班。ギルドへの寄付金は6位。班のシンボルは薔薇。」

「素早さ…か。咲もかなり早く動くけど、ジェットコースター3倍速で狙いを定めるゲーム。とか言ってたっけ…。」

「僕にはわからない例えだけど。次はダリアさんとルピネルさんの班。火力重視でプレイヤースキルもそれなりに強い。気まぐれと自分勝手な班。本当にダリアさんとルピネルさんの強さだけで統率してるんじゃないかな。部下は尊敬だけで従ってる感じがする。ダリアさんはプレイヤースキルのみで戦うコロシアムでずっと全国1位だし。ルピネルさんはダリアさんがいない時のコロシアムで全国1位をとってた。ルピネルさんは敵対ギルドにいたんだけど、あくどい手段をとって無理矢理うちに加入させたんだ。今は信頼できるくらいに働いてくれてるから問題なしかな。ここは全部自分の装備の為にお金を使うからギルドへの寄付金は0に近いから9位。班のシンボルはダリア。花の方のダリア。」

「なんだかダリアさんらしい集団ですね。」

「次はユナとパンデミック卿の班。えーっとなんて言えばいいのかな。現実世界で女性な人が多くいる班っていうか。基本的には情報収集をしてくれてる班なんだけど、武器にちょっと癖があるっていうか。状態異常系の武器を好む人が多い。Shift班に入る時のテストに呼ばれてるくらい酷い武器を所持してる人がそろってる。まぁ、shift班古参組と千翠さんには1ダメージも与えられないだろうけどね。あらゆる手を使って色んな情報を集めて本にしてくれたりしてるから本当にありがたいよね。ギルドへの寄付金は7位。班のシンボルはスパイダーネット。」

てことは豊もそういう癖のある武器使ってるって事か。まだ戦った事ないからなぁ。

「どうしたの?」

「ううん。高校の友達がそこに入ってるから、その友達も癖のある武器使ってるのかなーって考えてただけ。」

「へぇ。友達って誰?」

「ブショウホウって人。」

「え!?ユナさんの弟さんが?」

・・・・・・あ。やっぱり本当にユナさんは豊のお姉さんなんだ。

「う、うん。世間って狭いなって思った。」

「??」

「えっと世界は広いようで狭いみたいな意味。」

「たまに日本語が理解できない。完璧に勉強したつもりなんだけどな。」

「…シンってもしかして、AIだし英語が得意だったりするのか?」

「いや、ランダムなのか何かわからないけどアラビア語が初期だったみたい。ルナが日本人だったから直ぐに日本語は覚えたけど。翻訳オフでも英語とアラビア語と日本語はできるよ。今は韓国語を覚えようとしてるところ。」

シンも凄い努力家だな。






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