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RealSocialGame  作者: 無月公主


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【ガチャに4万ちょっと。】

この世界のガチャは…お金の入った袋を販売してる企業店員もしくはNPCに渡すと封筒がもらえる。

中をあけると…[天使:ラグエル 引換券]が入っていて…いらない場合は近くの競売係NPCに渡して競売にかける。

すると…少しだけど、誰かが買ってくれればお金が戻ってくる。大当たりを引いた場合は少しではなく倍以上になってお金が戻ってくることもある。

とりあえず…一回目は外れ…か。

「んー…一回1000enってのが痛い。」と咲が眉間に皺をよせる。

「俺に借金でもするか?」とshiftさんは黒い笑みを浮かべていた。

「いえ…まだ手持ちのお金があるんで…。」


ガチャを回すこと46回目…やっと…やっと引いた!!!

[大天使:アリエル 引換券]


「チッ…手持ちで出しやがったか。」とshiftさんは面白くなさそうな顔をした。


「ちょっ…ギリギリじゃない…ほんとに底尽きそう…。」

「危なかった…ソロモンの宴クリアしてなかったら多分尽きてた…。」


「は?ソロモンの宴をクリア?お前が?」

「え…あ、はい。って言っても…ゲートで千翠さんを召喚してほとんど倒してもらっちゃったんですけど…。」

「だろうな。………俺がクリアにどれだけの時間を費やしたか…今でもたまにしくじる。」


千翠さん…凄いあっさり倒してたけど…僕一人じゃクリアできない事くらいわかる。

凄く頭をつかわされるクエストだったし…。


「りき、それ引換券をNPCに渡すの。そしたら男か女か選んでタマゴを受け取るの!」

「あ、うん。」

僕は販売NPCに引換券を渡してみた。

「大天使:アリエル引換券でお間違えありませんか?」

「はい。」

「男性と女性どちらのタマゴになさいますか?」

「えーっと…男性で。」

「かしこまりました。では此方になります。」

ダチョウの卵サイズのタマゴを受け取った。


「早くAIにはめろ。」とshiftさんが言う。

「あー…ちょっと先に中央広場の噴水へ行きたいです。迎えにいかないといけない人がいるんで。」

「……パーティーくれ。ついてってやるから。」

「ありがとうございます。」

shiftさんって…口は悪いし性格も悪いけど……悪い人じゃないっていうか…優しい人なのが…なんとなく…わかってきた。


中央広場の噴水についた。

回りを見回すと…カップルが多くて驚いた。

「おえぇ…ここはいつ来ても吐き気がするな。」

「何言ってるの?ギル員に聞いたけど、 アナタもっ…むぐっ!?んー!!」

咲はshiftさんに口をふさがれた。

「おい、言った奴誰だ。精神汚染クエストツアーに招待してやる。」

………絶対行きたくないツアーだ。


噴水の回りを歩くと、綿菓子屋さんがあって…綿菓子を売ってる青年に声をかけた。

「あの!!」

その青年は70階で会ったセーレさんの見た目とは全然違い、プラチナブロンドの髪に青い目…白い肌…とても普通といえば普通の見た目だった。


「あの…!!迎えに来ました。」

「……本当に来てくれたんだね。」

「タマゴも用意してきました。」

「は?NPC?」とshiftさんが眉をひそめる。

「じゃあ…よろしく。りきさん。」とNPCはニコリと微笑んで…次の瞬間真顔に戻って…

「いらっしゃいませ。綿菓子いかがでしょうか?」と言われてしまった。

「いえ。すみません。」と綿菓子屋さんから離れて…スマホを操作しAIの卵を拡張した穴にはめこんだ。


すると[名前を入力してください。]とホログラム画面がでてきた。

名前…つけにくい…セーレ…じゃダメですよね…。

「名前で悩んでるの?」

「あ。うん。」

「名前なんて適当につけりゃいいだろ。」とshiftさんが面倒そうに言う。

「そういえばshiftさんのAIってどんな感じなんですか?」

「あ?ctrl(コントロール)alt(オルト)esc(エスケープ)だけど?」

………うわぁ……なんだろう……きっとこの人…名前に対して無感情というか…なんか変わってる感が…。

「shiftさんらしいつけ方ですね。」

「は?俺を適当な人間だっていいのか?」

「いえっ、そういうわけでは…。」

「りきは私の時どういう感じで名前をつけたの?」

「え?……えーっと…。咲を見た時…心に花が咲いたような気持ちになって…それでつけたんだ。」

「セーレには?」

「えーっと…あったかくて…見守ってくれてるような……んー…(まもる)にしようかな。」

僕は早速名前を打ち込んでフリガナも打ち込んだ。

「はぁ。晩餐の時間だ。帰るぞ。」とshiftさんがゲートをだしてくれた。

「ありがとうございました。一緒にいてくださって。」

「あ?あぁ。まぁ。そういう方針だからねぇ。」

shiftさんはパーティーを抜けて大広間の幹部席に座った。


「おかえり。」とシンさんから声がかかって。

「うわぁっ!?シ…シンさん。た…ただいま。」

「今日は…その…ごめん。気にしなくていいから。……ルナに…色々…聞いて納得できたし…りきはりきだから…。」

「シンさん…ありがとうございます。」

シンさんは少し微笑んで幹部席へ戻っていった。

僕と咲もルナ班の席に座った。

「なーんかヤキモチ焼いちゃう。」

「え?」

「だって、私より親しそうなんだもん。」

「…えーっと…シンさんと?」

「そう。」

「ごめん。……その…なんか、思ってたよりゆっくりする時間がなくて。明日からは二人で色々回る?」

「りきのしたいようにすればいいよ。」


ジャンさんが咲の隣に座った。

「隣いいか?」

「ええ、もちろん。」


……ほんと言うと…僕もヤキモチ焼いてるんだけど…。

咲とジャンさん凄い親し気だし…でも親族だし…。


「よぉ!どうしたぁ!顔がこわいぞ?はっはっはっはっ!」とソウジュンさんが前の席に座った。

ソウジュンさんの隣にはガウルさんが座って…僕の隣にはいつも通りシュガーさんが座った。


「お疲れさまです。特になんでもないですよ。そういえば…ソウジュンさん達っていつも同じタイミングで来ますよね?」

「おう。俺らは同じ仕事してっからなぁ。」とシュガーさんが答えた。

「そうだなぁ。あ、もしかして合わせ技ってやつしらないんじゃないか?りき。」とソウジュンさんが言う。

「え…なんですか?合わせ技って。」

「あー説明してなかったな。パーティーってアイコンがスマホに入ってるはずなんだ。それを開くと今はなんもねーだろうけど、合わせ技を覚えてる場合はそこにスキル名と発動条件がかかれるんだ。」

「合わせ技を覚える条件ってなんですか?」

「条件はなぁ…わかんねぇんだけど、これだけは言える。同じパーティーでクエストorバトルをいっぱい繰り返す事と…組んで一緒に移動した距離だとか…。」

「…例えば…俺らは…これ…。」とガウルさんは公開ホログラム画面をだしてくれて…そこにはずらっと…スキル名が…[マッスルカマイタチ:シュガー大剣 ソウジュン大剣 ガウル素早さ1000以上:消費魔力500]

「これは佐藤とにーちゃんが大剣を装備して俺が素早さ1000以上あった場合のみ発動する。」

パーティーのアイコンを開いてみると…[天の裁き:シン【魔導書:光属性】りき:10分間シンを防衛:消費魔力90%]

………うわ…これ…絶対咲に見られちゃまずそうなやつだ…。

僕は急いで画面をとじた。


晩餐がはじまって…各班のリーダーが予定を言う。

珍しく幹部席が全て埋まっていた。

それからギルドの人数が4000人を超えたらしい。


ルナさんが立ち上がった。

「最後に一言…りき、ゲーム内時間1日1回は練習試合をして経験を積んでほしいの。晩餐後練習場で。相手は此方で決めます。AIこみでいいわよ。以上。」

「はっ…はい!」

うわ~…凄い課題出されちゃった…。

「ふふっ。大丈夫!私がいれば、りきは無敵なんだから!」

「うん…でも僕も強くなるよ。咲に負けないくらいに。」

「うん!一緒に強くなろうね!」

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