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RealSocialGame  作者: 無月公主


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【AIシリーズ】

ソロモンの塔を出ると咲とシンさんが立っていた。


「あれ?シンさん…。」

「ヒルデさんに目を付けられちゃってるし…念のため。」

「ていうか咲…。タクト使ってた?」

「うん、物理と魔法交互に無効になるモンスターがいて、そのままりきのところへ帰すの忘れて使っちゃってた。」

「何それ。じゃあクリアできなかったんだ?」

「いえ、えっと…サモンゲートで千翠さんを20分召喚できて…なんとか70階まで…その後は70階のセーレさんが一緒に戦ってくれて…(ほとんど不戦勝だったけど。)クリアはできましたけど…。」

「…は?」とシンさんと咲がハモった。

「え?」

「めっずらしー!!!都市伝説だよソレ!!」と咲が驚いた。

元GMの咲が都市伝説っていうくらいだから相当レアな話なのかな。

「…チッ。……ほんっと……はぁ…(ため息)。70階のセーレだけは…死ねばいいのに。」とシンさんの目が憎悪に満ちていた。

………なんか…みんなそれぞれ色々あるんだなぁ…。

「あ、そうだ。そのセーレさんがAIにしてほしいって言ってたんだけど。」

「ずぇったいダメ!!!や・め・と・き・なっ!!!」と…シンさんが珍しく感情を剥き出しにしていた。

「え…ダメ…ですか?」

「ダメ。AIはタマゴが一番だから。僕を見なよ。優秀でしょ?」

シンさん………凄い自信満々に…。

「うん!確かに、シン君凄い優秀だね!りきが丸1日寝てる間暇だから色々見てたんだー♪」

「それに…僕はシンカよりも優れてる…。」


「だ・れ・が・自分より優れてるって?」とシンカさんが真後ろにいて驚いた。


「うわっ!?Σなんでここに…。」

「新人の面倒みてたら、その新人の足元に穴があいたんで助けて変わりに自分が落ちてみました。サモンゲートってどうやって強制召喚されるのか気になってたんですけど足元に穴があくんですね。そりゃ逃げれませんよね。」

「そうだったんですか…。」さっき…僕うっかり口に出しちゃったっけ。すぐに召喚されるはずだった人が助けられてこれなかったから時間差が…。

「で?…シン。自分より優れてると?」

「どうみたってそうでしょ。マルチタスクもだし…体力も魔力も…知恵もある。」

「待ってください!!二人とも!!二人は同じタマゴから生まれたんじゃないんですか?喧嘩する必要ないじゃないですか!」

「…そういえばシン。これは何の話からこうなったんです?」

「………別に。りきが…70階のセーレをAIにするとかいうから。」

「……へぇ……自分以外にもいるんですね。そういうもの好き。」

「…自分以外?…それって…もしかしてシンカさん70階のセーレやってたんですか?」

「はい。まぁ…ルナっていう女神に出会ってしまって…転生しちゃいましたけど。」

……それでシンさんあんなに否定してたのか!!!

でも…約束しちゃったしなぁ…。

「ん?え?りき、どこで100BP手に入れたの?」

「えっと…これもセーレさんが…ソロモン王に頼んでくれて…。」

「セーレは気まぐれですからね。自分は死んでもそんな願い叶えたくありませんでしたけど。あと、そのセーレさんってやめてください。自分が呼ばれてるような気になるんで。」

……まさかこんな身近に元セーレがいるなんて…。

「それで?りきはどうするの?予定ではヴァルプルギスまでに3体AIが必要なんでしょ?」

「あ…うん。咲は…平気?人が増えるの。」

「女じゃないなら問題なーし!」

「そこ気にするんだ。」とシンさん。

「だって、女だと色々うるさいもん。あなた達みたいな事になるんでしょう?主人争い的な。」

主人争いって…。

「とにかく!僕は反対だね。」

「……シン、先にルナのところへ帰ったほうがいい。」

「は!?そんな事いって…」

シンカさんは本気でシンさんを睨んだ。

「……お前…誰のAIだ?…ルナですよね?……優秀なAIなら…ルナの愛するギルドの為…何をすべきか…わかりますよね?…自分より優秀というなら…ですが。」

凄い圧だ…。

「くっ……………先に…帰る。」

シンさんは…ゲートを開いて帰ってしまった。

「はぁ…。失礼しました。うちのが迷惑をかけてしまったようで。」

「そんな迷惑だなんて…シンさんにはほんと良くしてもらってて…一緒にいて楽しいです。」

「………まぁルナのAIなんですから当たり前です。で?AI拡張しにいくんですか?」

「あ、はい。」

シンさんに凄く悪い気がする…どうしよう。

「りきさん、元セーレからの感想ですが…今とっても幸せです。あのまま毎日同じ事の繰り返しをする生活より…今が一番幸せです。りきさんが選んだ事ならシンだってきっとわかってくれます。……内緒…ですけど…自分よりシンの方が優秀なんで。」

「僕、AI拡張をしに行きます。それで…タマゴを買って…セーレさんを迎えにいきます。」

「…でも、なんでりきなんだろう?ルナさんの時はどうだったの?元セーレのシンカ。」

「現実世界の言葉でいうなら…一目惚れってやつですね。でも、りきさんの場合男なんで……………すみません。これ以上は言えません。」

「なんなんですか!?そんな感じの人じゃなかったですよ!?優しい感じのお兄さんで…。」


「み~つ~け~ま~し~た~よ~♪♪」

声の主はヒルデさんだった。


「あ。まずい。早く行ってください。ここは自分が食い止めます。」

「はっはい!」

シンカさんはヒルデさんをおさえつける。

「お久しぶりです。ヒルデさん。ちょっと自分と組手でもしませんか?」

「あらやだ~もう技決まってるじゃないですか~。」

「すみません、でも大手ギルドのギルド長が副管もつけず出歩くなんて危ないじゃないですか。」

「ふっふっふっふっ…最強のAIを解明するまで…地の果てまで追いますよ~。」


僕はゲートで公式ショップへ咲と移動した。


「ヒルデさん…なんか人が変わったね。」

「欲しい装備とかアイテムがある時って人が変わるもんよ。」

無事にAIを拡張できた。

問題はAIのタマゴ。

「タマゴガチャはこっち。」と咲が案内してくれてAIのタマゴ売り場に到着した。

いろんな企業がいろんなAIを販売してる…タマゴじゃないAIを販売してる店があって…それはまるで…奴隷売りというか…ヒトのオークションをしてるかのような酷い図だった。


「りき、シリーズ何にする?」

「何が良いかな…さっぱりなんだ。」

「んー…矛盾シリーズは知ってると思うけど、AI込みのバトルで武器化した場合星5レアよりも超強い星8レアってとこくらいの火力がでるの。完全に装備として扱うなら武器の状態で装備覧にはめ込むんだけど…能力がガクっと落ちて、星5レアと星6の間くらいになるの。ルナのAIはルナが24時間ログインして色々手を加えてるから知識も体力も魔力もぜーんぶ凄いだけで…AIだけの強さなら…四神シリーズ、百鬼夜行シリーズ…あとはー…かなり扱いにくいけど双子シリーズ。」

「…ずいぶん詳しいね。」

「ログインできない間とかずっと情報見てたからね。」

「…四神シリーズってどんな感じかな?」

「四神シリーズは…当たりが青龍白虎朱雀玄武で、外れが犬とか…猫とか…亀とか…だけど。青龍は魔力2倍・白虎は素早さ2倍・朱雀は体力2倍・玄武は知識が豊富。」

「…知識が豊富って…。エイボンみたいな感じ…?」

「多分そうじゃないかな?」

「百鬼夜行シリーズは妖怪系の見た目のAIができるんだけど…白狐とか雪女が凄い人気で…そもそも日本人以外の国の人たちに大人気なの。能力的には特殊能力で白狐は身体能力高めで炎の魔法がちょこっと使えるし雪女は一緒にいるだけで味方の氷雪系能力アップ。」

「んー…なんかセーレさんのイメージに合わないなぁ…」

「キラキラしてるような感じの…。」

「…まんま70階のセーレじゃん!キラキラしたって……あ。…え…。」

「ん?どうしたんだ?」

咲はタマゴ売り場の黄色い看板を見つめる。

「新しいの出てた…そっか…記憶喪失になってる間に…出てたんだ…七大天使シリーズ。でも…性能がわからない。えっと…当たりは…ミカエル ラファエル ガブリエル ウリエル アリエル アズラーイール カマエル…当たりも多すぎだし!!何よこれ…。」

「悪魔だった人を大天使に…って。でもイメージ的にはしっくりくるし。」

「性能みないとどれがアタリが全くわかんない。…そうだ。りき、サモンゲート!ここでサモンゲート!」

「えぇ…そんな無茶な…迷惑かかるよ…。」

「いいから!」

「…さ、サモンゲート!」

目の前にゲートが出て………

「…あれ?誰も出てこない…。」

まさか…さっきシンカさんがやったように誰かと入れ替わって??


3分後…


「…遅い。」

「なかなか…出てこないね。」


5分後…


「…うわぁ!!」と誰かがゲートから出てきた。

青いケープをつけて白いシャツを着ていて…青いズボンをはいてブーツインさせていて…髪の毛は茶色のショートの男性だ。


うわぁ…見たことない人でてきちゃったぁ…という顔を咲と二人でしてしまった。


「あー…すみません。召喚しちゃいました。はじめまして…りきです。」

「えっ!?ここどこ!?えっ!?何!?ぼっ僕shiftさんに怒られちゃうよ!!!」と青ざめていた。

うわぁ…しかもshiftさんの班の人だぁ…。

「あー…帰ります?」

「帰ります!!」と男性はゲートを開いて帰ってしまった。


「……こうなったらもう一度よ!」

「えぇ…shift班の人引いたら可哀想だよ…。」


すると背後から…

「だれの班が可哀想だって?」

……僕は血の気が引いた。顔も青くなってる気がする。


「………こ、こんにちわ…shiftさん…。」

「これはこれは、お困りのようだったのでわざわざ来てやったぞ。」

なんか恐いオーラが…。

「ねぇ、shift。天使シリーズについて詳しく知りたいんだけど、教えてくれない?」

「あぁ?呼び捨てとは良い度胸してるねぇ、りき君のAIは。」

「すっすっすみません!!!すみません!!」

「はぁ…天使シリーズか。ミカエルは味方を聖属性にする。歩いて芸をするジャンヌダルクの旗。ラファエルは回復役に適してる。俺より弱い。いらない。ガブリエルは相手に精神攻撃ができるらしい。主に嫌な音。〇ケモンかよ。ウリエルは光か火の魔導書あたえときゃ、そこそこ使えるらしい。アリエルはやっかいだ…ラファエルとは違っているだけで10秒ごとに体力の10分の1ずつ回復する。これを持つ敵に当たった時はまずAIから倒さねーと話にならん。アズラーイールは扱いが難しい。スキルで裏か表かを引いて裏がでないと相手を攻撃できねーらしい。スキルのインターバルは1分。カマエルは…俺の班で持ってる奴いたら即追放。」とかなり早口で説明してくれるshiftさん。

でも聞き取れなかった…。


「え!?まっ・・・待ってください!!凄い早口だったし…えっと…最後説明が雑だった気が…。」

「…なるほど…クエスト好きならカマエル一択かぁ。」

「えぇっ!咲聞き取れたの?」

「えぇ。もちろん。ありがとう、わかりやすい説明だったわ。つまりカマエルは精神汚染防御か何かついてるわけね。てなると…アリエルが当たりなのかな。」

「おやおや?りきくん、まさか…ガチャ?(笑)」とshiftさんはこの上なく悪い笑みを浮かべていた。

「は…はい…。」

「手持ちの金で出るといいねぇ?」

「…う。」


そして僕ははじめてAIタマゴガチャを引く。







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