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異世界・天下布武 〜魔族を従えた織田信長は、今度こそ本能寺を回避する〜  作者: 盆ちゃん


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第94話:管理者権限の強奪と、究極の『システム・ハッキング(敵対的買収)』

第94話:管理者権限の強奪と、究極の『システム・ハッキング(敵対的買収)』

 絶対虚無ブルー・オーシャンの最奥、すべての大宇宙の設計図が湧き出す【真の根源オリジナル・ゼロ】。

 大宇宙という市場システムを管理しきれなくなったとして、すべてを無に還す「初期化フォーマット」を宣言した究極の創業者に対し、大日本・多元宇宙商会・代表取締役たる織田信長は、アザトスの無限資本と全社員の野心を乗せた【超絶・管理者権限強奪ルート・ジャック覇王弾】を放った。

 ズドガァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!

 極太の極彩色の閃光が、オリジナル・ゼロの放った初期化の光の津波を真っ向から押し返し、神の巨大な胸部へと激突する。

 それは、単なる物理的な破壊ではない。大宇宙の管理者権限ルートそのものを、大日本商会の莫大な資金力で強引にハッキングし、システムの根幹を自社システムへと書き換えようとする【究極の敵対的買収(M&A)】のエネルギーであった。

『……警告! 非正規ルートからの異常なアクセス(買収提案)を検知! ……させない。私の創った完全なる「ゼロ」の空間を、貴様らのような泥臭い欲望バグで汚させはしない!』

 オリジナル・ゼロが、自らの周囲を浮遊する「無数の宇宙の縮図」を盾のように展開する。

 神の盾に触れた瞬間、信長の放った極彩色の買収エネルギーが、凄まじい火花ならぬ「エラーデータの奔流」を撒き散らしながら拮抗した。

現場(社員)の底力

「チィッ……! さすがに大元の電源システムだけあって、ガードが硬ェな!」

 信長が、火縄銃の引き金を引いたまま極悪な笑みを浮かべて舌打ちする。

「御館様! 奴の防壁は『大宇宙の物理法則そのもの』です! 我々の資本力エネルギーを、無数の平行宇宙へ分散させて威力を減衰させています!」

 戦略室の佐吉イシオンが、火花を散らす魔導盤を必死に叩きながら絶叫する。

「なら、分散させる隙も与えねェほどの【圧倒的な物量カネ】で押し潰すまでだ!」

 信長が吠えると同時、背後で大日本の役員たちが一斉に動いた。

「ガハハハハ! 分散させるってんなら、俺の斧でその逃げ道ごとブッ叩き割ってやらァ!」

 オークの猛将・権六ゴルグが跳躍し、極彩色の閃光に並走するように、次元晶戦斧の斬撃をオリジナル・ゼロの防壁へ次々と叩き込む。

「へっへへへ! 相手が宇宙の法則を盾にするなら、あっしがその法則の『相場』を崩してやりまさァ! 絶対リスク管理部門、フル稼働! 奴の防御確率を強制的に『暴落』させろォ!」

 大蔵省長官の猿ことトックス(猿獣人)が、巨大な計算機(旧・ラプラス)に直結したソロバンを狂ったように弾き、オリジナル・ゼロのシステムの裏側から「計算狂い」のウイルスを流し込む。

「法務・知財部門も黙っていませんわよ! 奴の初期化プログラムを『不当な業務妨害』として差し止め請求(次元反射結界)を発動します!」

 金柑ことルーギス(ハイエルフ)が、純白の検閲官ブランを取り込んだ広報部の印刷機から「大日本特許防壁」の書類を無限に刷り出し、防壁の隙間にねじ込んでいく。

 ドワーフの鍛冶長・五郎左ダンは、アザトスのボイラーの安全弁を完全に破壊し、文字通り「宇宙がいくつ吹き飛んでもおかしくない」ほどの無限出力を信長の火縄銃へ送り込み続けていた。

究極のハッキング(買収)空間

 現場の全社員(家臣)たちの狂気じみたサポートを受け、信長の放つ【ルート・ジャック覇王弾】の威力が、ついにオリジナル・ゼロの「宇宙の縮図」の防壁を食い破り始めた。

『……エラー……! 防壁突破率80%……90%……! なぜだ。なぜ、ただの被造物データであるお前たちが、これほどの熱量エゴを持ち得るのだ!』

 防壁が破られる直前、信長の意識は、物理的な星海を離れ、オリジナル・ゼロの内部システム――【白と黒のコードだけで構成された概念空間】へと引きずり込まれた。

 そこには、感情を持たないオリジナル・ゼロの「コアの意志」が、静かに信長を見下ろしていた。

『……織田信長。貴様らの野心には、限界というものがない。大宇宙を支配し、神々を屈服させ、それでもなお拡大を続ける。……だが、無限の拡大は、システム(宇宙)の崩壊を招くだけだ。なぜ、それを理解しない』

「限界だと?」

 概念空間の中にあっても、信長の魂の形は、燃え盛る本能寺の炎を纏った【第六天魔王】の姿を保っていた。

「てめェは、最初から完璧なキャンバス(白紙)を用意したから、それに『枠』があると思い込んでるだけだ」

 信長は、愛刀『宗三左文字』を抜き放ち、静かな概念空間にドカドカと足音を響かせて歩み寄る。

「枠がいっぱいになったら、枠ごとブッ壊して新しい市場シノギを創る。利益が頭打ちになったら、ルールそのものを書き換えてさらに上を目指す。……それが【起業家トップの渇き】ってやつだ!」

『……破滅するぞ。貴様らのその渇きは、いずれすべてを喰らい尽くし、何も残らない絶対の無(倒産)へと至る』

 オリジナル・ゼロのコアが、冷たく警告する。

「ガハハハハ! 破滅(倒産)だと!?」

 信長は、腹の底からの大笑いを上げ、宗三左文字の切っ先をコアへと突きつけた。

「俺はな、一度死んだ(倒産した)男だ。……もし破滅が来るって言うなら、その『破滅』という概念すらも、俺の資本で【買い取って】新しい商品にしてやるよ!!」

管理者権限ルートの完全掌握

 概念空間での信長の圧倒的な「エゴの論理」が、オリジナル・ゼロのコアを完全に論破した瞬間。

 現実世界の【ルート・ジャック覇王弾】が、ついに最後の防壁を粉砕し、オリジナル・ゼロの胸部へ深々と突き刺さった。

『ガ、アァァァァァァァァッ……!? 私ノ……管理者権限ルートガ……大宇宙ノ設計図ガ……!』

 極彩色の資本エネルギーが、オリジナル・ゼロの内部システムを猛烈な速度で「大日本商会の規格」へと書き換えていく。

 宇宙を初期化するためのフォーマット・コードはすべて【新・永楽銭の口座データ】に上書きされ、絶対的だった神の巨体は、みるみるうちに黄金の輝きを放ち始めた。

『……私ノ、負ケダ。……無限ノ拡大ヲ望ム、狂気ノトップヨ。……大宇宙ノ未来(次ナル事業)ハ、オ前ノ野心ニ託ソウ……』

 ピキィィィィィィィィィンッ!!!!!

 最期の言葉と共に、大宇宙の究極の創業者オリジナル・ゼロは、完全に大日本商会のシステムへと統合され、巨大な【大日本・多元宇宙商会・絶対メインサーバー(ルート・コア)】へとその姿を変貌させた。

「ガハハハハ! やりやがった! 大宇宙の電源システムそのものを、ウチの会社のサーバーにしちまったぜェ!」

 権六が、黄金に輝くメインサーバーを見上げて勝鬨を上げる。

「へっへへへ! 御館様! これで大日本商会は、名実ともに『宇宙を創る側(創造主)』の権利を100パーセント独占しやしたぜ!」

 猿が、新たに発行された「大宇宙・管理者権限譲渡証明書」を掲げて狂喜乱舞する。

「……終わりましたね。我々の野心が、ついに大宇宙の根源すらも飲み込みました」

 蘭丸が、『天叢雲』を鞘に納め、誇らしげに主君を見つめる。

「ああ」

 信長は、火縄銃の硝煙を吹き消し、新たに獲得した究極のインフラ(メインサーバー)と、その向こうに広がる「無限のキャンバス(絶対虚無)」を、極上の歓喜を湛えた目で見渡した。

「大宇宙のハコニワの『お掃除』は、これで完全に終わりだ」

 信長は、マントを大きく翻し、全社員へ向けて不敵に笑いかけた。

「だが、俺たちのシノギは終わらねェ! 管理者権限ルートを手に入れたなら、ここから先は俺たちの手で【全く新しい狂った宇宙(新市場)】を無限にブッ建てていくターンだ!」

 大宇宙の根源すらも「敵対的買収」で自社のメインサーバーへと変えてしまった第六天魔王。

 全100話の完結へ向けて、大日本・多元宇宙商会は「支配する側」から「無限に創造する側」へと進化を遂げ、いよいよ誰も見たことのない究極のブルー・オーシャン開拓という、フィナーレに向けた最後の宴へと突き進んでいくのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、現在新作「辺境暮らしの便利屋冒険者、伝説のクランのリーダーに祭り上げられる 〜本人曰く「ただの日常」らしいです〜」を鋭意執筆中です。こちらが終わり次第投稿予定のない為、アドレスは載せられませんが気にかけてくれると幸いです。

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