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メイドになります!

第三章 始まりました!舞台は王宮です。


[ざくっと1章、2章のあらすじ]

東の端の街で、イケメン騎士たちの姿絵を描いて、小遣い稼ぎをしていたルリア。

実は第三王子だったテオに、[いろいろ]あって王宮へ連合されました。←今ここです。


三章からお読み頂いても大丈夫です!が、

できたら1話から[いろいろ]な部分も

お楽しみ頂けると嬉しいです!!!!

賑やかな王都の街中を駆け抜け、騎士団の馬列は厳重な城門をくぐった。


 視界が開けると、道端には職人の手で綺麗に整えられた並木道がどこまでも続いている。真っ白な砂利を踏みしめる蹄の規則正しい音を聞きながら、視線を奥に向けると、ひとつの美しい建物が見えてきて、ルリアは思わず目をみはった。



 高貴なる白い壁も、気品ある鮮やかな青い石瓦の屋根も、夕焼けの色を帯びて優美なる姿をみせている。


 テオの腕に後ろから抱え込まれるように、ルリアはこの美しい建物を見上げ、本当にテオは王子様なんだなと、ようやく実感してきた。


 夕日に色づく白亜の柱と、美しく開かれた宮殿の玄関ポーチ。その前では選び抜かれた使用人たちが並び、主の帰還を待ちわびていた。



「テオバルト様、お帰りなさいませ。無事のご帰還何よりです」


 背筋をピンとした年嵩のいったご婦人――女官長が、完璧な所作で出迎える。だがその鋭い眼光は、テオの背後に隠れるルリアを逃さなかった。


「……して、殿下。そちらの旅の埃にまみれたお嬢様はどちら様で? 」


「ルリアだ。国のために協力してもらう重要な人物だから、最上級の客人として扱うように」


 テオが当然のように言い放った瞬間、女官長の眉が跳ね上がった。


 ルリアの心臓も跳ねた。

(最上級の客人=国家機密を知っちゃった私を一生監視・監禁するつもり!? 詰んだ! )



「何を仰っているのですか殿下! いくら殿下の宮殿とはいえ、素性も知れぬ平民の娘を客人として滞在させるなど、前代未聞にございます! そもそも王宮の規律というものを殿下は軽んじております。この宮の敷地内にも――」


 お説教モードの女官長を前に、テオが「始まったか……」と面倒そうに天を仰いでいる。


(――チャンス!!)

 ルリアは、テオの監視下から逃れるべく、女官長の小言の隙間に必死で割って入った。


「あ、あの! 私、ここで働きます! テオバルト殿下は私の事なんてメモ帳ぐらいにしか思ってないんです! 私に普通のお仕事をさせてください!!!」


「は?」

 と、テオが素っ頓狂な声を出す。

(メモ……帳? そんなふうに思っていないぞ。そもそもお前の能力はそんなレベルではないだろ)


 一方の女官長は、ルリアの必死の訴えにじっと目を細め、フッと満足げに口元を和ませた。


「なるほど……。坊ちゃ……、こほん。殿下がおかしな理由でもつけて無理やり連れて来たようですね。よろしい、責任を持ってわたくしが、この娘を指導しましょう」


「おい、待て、ルリア!? 俺はお前をここで働かせるために連れてきたわけじゃ――」

「ありがとうございます!女官長様! !よろしくお願いします!!!」


 差し伸べられた女官長の手に、ルリアは全力で飛びついた。



 テオは「なんでそうなるんだ……」と額に手をあて、力弱く首を振っている。

 よし。これで少しは、強引モードの王子から逃げられる――! ルリアは心の中で大きくガッツポーズをした。



いよいよ王宮編のスタートです!


新キャラたちも続々と登場予定です!!


少しでも続きが気になるぅと思って頂けましたら、

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★★★★★(超絶嬉しい)


応援して頂けると励みになります!おっす!!

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