4 家庭をもつ 2 結婚相手
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話が長くなるので一度区切りをつけた。
家庭を持つ上で、結婚とその後の家族計画を早くする意義は、すでに伝わったと思う。
ただ、君はこうも思っているかもしれない。そもそも相手がいない、あるいは、今のパートナーと結婚していいかどうか分からない、と。
ここでは、先ほどのアドバイスのうち、タイミングなんてない、の点を踏まえつつ、君の結婚相手選びについて私の考えを伝えておく。
これも極論に聞こえるかもしれないが、はっきり言って、運命の人など現れないので、ある程度結婚は結婚と割り切って、相手を探そう。
その探し方については、ここでも君の夢に立ち返って、君の夢を応援してくれる人が望ましい。その上で、君が生活する中で最低限譲れないタブーを破らない人であれば、合格点をつけていい。
生活水準の節で足るを知るについて説いたが、結婚相手も、理想を求めれば際限がない。合格ラインをむやみに上げると君の婚期は遅れ、子育て期間が後回しになり、祖父母の手を借りられず、君のキャリア、夢の実現に負の影響をもたらしかねない。
もう少し言及するなら、そもそもの話、君は私たち親の近くで暮らした方がメリットが多いという前提があるのだが、その選択肢を選ばない場合、せめて結婚相手の実家近くで暮らした方がいいことは説明不要だろう。
となると、早めに相手の親には会っておく必要がある。そう、できれば相手の実家を交際開始後すぐに訪問しよう。
相手の親と相手の関わり方、相手の親のひととなり、仕草、所作、生活環境。そういったものを君自身の肌身で感じることは、結婚の可否の重要な判断材料になる。子育てを手伝ってもらうかもしれないなら尚更だ。
君はその相手自身のみと、結婚後関わるわけではない。その相手には、相手が属する社会的背景、人間関係、家族関係も、当然付属してくる。
相手だけでなく、相手の親がどんな人であるかも早めに把握して、その上で、君の生活におけるタブーを破らない人であれば、結婚していい。
繰り返すが、運命の人など現れない。
であれば、いっそこう考えてはどうだろう? 君が相手を、君にとって運命の人に仕立て上げればいいのだ。相手を君の理想に誘導しよう。逆に君が相手に合わせる必要も出てくるだろうが、その塩梅は、コミュニケーションをしっかり取れば、自然と調整されるはずだ。
仮に、結婚後に価値観の決定的な相違が明らかになったとしても、早く結婚していたならば、離婚して別の人を探す余地がある。
やはり結婚は早い方がいい。
ここまで読んで、けれど君は結婚を現実的なこととして考えられないままでいるかもしれない。
理由はなんだろう? 具体的に相手を見つける方法がわからないから? 結婚に憧れがあるから?
くどい様だが、理想の人は現れない。君と同年代の異性は、上下五歳ずつで見込んだとして日本だけでも500万人弱いるが(昨年2024年は出生率が70万人を割った。2024年生まれであれば約350万人に減る)、究極的に君の理想の一人を探すなら、日本人に絞っても確率は500万分の1になる。同い年でも50万分の1だ。そんな相手を探すのは労力も時間も無駄である。
これまで恋愛経験があったとして、その過去の相手以上を、と考えているなら、それもやめよう。どれだけ悲惨な別れ方をしたとしても、過去は美化され、良かった面は思い出補正で今の君の認知を歪める。
学校で、職場で、生活環境下で、君の周りには同性しかいないのだろうか? そんなはずはない。まずは話してみないと始まらない。君の夢のためと考え、誰彼構わず話しかけてみるといい。恥ずかしがっている時間は何も生み出さない。君の行動だけが、君の家庭づくりに、夢に繋がる。
マッチングアプリでもいい。親や友人に人の紹介を頼んでもいい。使えるものは使おう。
結婚に対する何かしらの憧れ、理想を持っていたのだとしたら、それは捨てよう。
結婚はその後の人生の岐路ではあるが、結婚に至る道筋も、その後の家庭生活も、作り上げるのは君であり、結婚した瞬間、つまり結婚相手次第で、憧れた理想になるかどうか決まるものではない。
加えて、何かしらのタイミングを図っているのなら、それは無意味だから即行動に移そう。
人生は往々にして不測の事態の連続である。
結婚、あるいは妊娠出産に良さそうな時期を探っているとしよう。しかしそんな君には、仕事で配置換えがあったり、転職のチャンスが訪れたり、資格試験を受けたり、身近な人の不幸や大病が生じたり、とにかく色々なことが起こりうる。そして、それは相手も同じだから、不測の事態は倍で生じうるわけで、お互いにとって完璧なタイミングはいつまでも訪れない。
そうこうしているうちに婚期は遅れ、出産適齢期は短くなっていく。
ここまで、結婚相手は誰でもいい、とも受け取れる書き方をしてきたし、実際ある程度そう思っているところもある。
ただ、君の夢が実現する未来で、君が隣にいてほしいと思える人と結婚できたなら、それは素晴らしいことだ。
どうやって相手を見極めたら良いのだろう? 相手が君のことを応援してくれるかどうか、どうすればわかるだろう?
書きながら、私は一つのアイデアを思いついた。
この文章を、相手にも読んで貰えばいいのだ。
君が私の言葉をどのように解釈し、そしてどれだけ実践してくれるか分からないけれど、私は私なりに、真剣に君の未来を想って書き綴っている。おそらく、少なからず意図を汲んでくれていると思う。
であれば、君がどういう人生を歩もうとしているのか理解する上で、そのロードマップ的に、あるいは大きなヴィジョンの断片として、この文章の通読は最適だと言える。
各章、各節について、君は、相手はどう思い、考えたか、話してみては? 私はこの文章全体を、人生に深く関わる内容に仕上げているつもりなので、相手の人生観を探るガイドとして役立つだろう。
同時に、相手目線で、君の親である私のひととなりを知ることができる利点もある(この文章のせいで”ない”と思われたら? という懸念はスルーさせて頂く)。
はじめに戻るが、タイミングなんてない、できるだけ早く結婚して子供をもうけよう。
相手に多くを求めすぎず、ある程度は割り切りつつ、しかし君の夢を支えてくれる人かどうかは、この文章をガイドに見極めてほしい。




