《7》ギャルゲー主人公に平穏な学園生活などないのだが!!
皆さまこんにちは!相変わらずの稚拙な文章ですがどうぞ暖かい眼差しで見守ってやってください!これからもどんどん頑張っていきますよー!!
今回はちょっとした息抜き回です。
月曜。この世で最も忌み嫌われそうな曜日。
昨日は一日中、菜穂を猫の相手するように可愛がりながら、うだうだとゲームをしつつ、一つ目のバッドエンドについて考えていた。あれはあれでありうるのだろうが、正直、人為的なものではなくシステム的だ。戦闘ゲームあるあるの影の自分が出てきて、「You楽になっちゃいなYo!」的なイベントが起きないと発生はしないと断定する。しかし気をつけなくてはならないことも事実だ。
そんなことをしているうちにしっかりとこの体に二つの記憶は混ざりあって定着した。これもさっきのことを裏付ける一つの断定できる理由。どちらの記憶も覚えている限りで引き出せるのだから問題ない。
今朝を迎え、すっかり馴染んだ世界でいよいよ舞台となる学校へ。
普通だったら胸が踊るはずなんだけどなぁ…。特にこれといったワクワク感がないのは「藤堂」記憶のせいだ。ちくしょう、せっかくの新世界の舞台に月曜のしんどさがお荷物とはなぁ…。
靴をかえ、教室に行き、席に荷物を置いて友人、長門伊織のところへ行く。
「はよ。」
「お〜はよっす。」
「なん?榊まだ来てねぇの。」
「さぁ?重役じゃね?」
「推薦消えたな。もったいない。」
「一限の課題やったか?」
「当然。……写させねぇぞ?」
「後生だぁ!!そこを何とかぁ!藤堂さまぁ!」
泣きそうな顔ですがりついてくるのを男にやられてもな。気持ち悪いだけなんだよな…。
「断る。何度目だ。」
「そんなぁ…。」
「榊に見せてもらえ。一限に来ればな。フフっ。」
「榊ぃ!来てくれぇ!!」
上がりきらないテンションで長門の机に腰をかけながらもう一人の友人榊陽介の所在を聞いた。頭はいいが道徳面は死んでるのでしばし意図的に遅刻をする。今も隣で長門が雨乞いをするかのように両手を天に掲げては土下座、掲げては土下座を繰り返しているが果たして来るかは神でも知らないだろう。課題はコツコツやっておくもんだ。さもなくばこいつのように人生お祈りプレイ待ったなしだ。
可もなく不可もないグループに所属する俺たちは人気があるわけではない。なんならそこらへんの陽キャの方がよっぽど人気がある。そんなわけで女子との会話なんてないわけで……。
「藤堂くんおはよ。このあいだぶり。」
前言撤回。後ろから相澤が声をかけてきた。
「ん、おはようさん。このあいだぶりだな。」
「なんよ、ふたり休みに会ってんの?てかお前そんなこと言ってなかったよな。」
お祈りプレイを中断して物珍しそうに聞いてきた。
「んぁ、杏果はこの間買い物に行った時に…」
「二人きりでお話してたの!」
ちょっ、あの!委員長?!被せたうえになんつーこといってくれんのっ?!
「へぇ、面白いことになってんじゃん?」
「びっくりした!榊!お前重役じゃねぇのかよ!?」
「榊!来た!課題ノート!見せて!」
わっかりやっすいなぁ……こいつ。
「聞いたか伊織、こいつ…」
「なにをだ?」
「出かけてたらたまたま会ったんだよ!偶然だ!他意はない!誓って!」
「そこじゃあねぇんだよなお前、今相澤さんのこと杏果って呼び捨てたよな。」
「あっ…。」
「なるほど、これは案件だな。」
ふふんと勝ち誇ったような榊の顔と納得顔の長門。
ちっくしょう!こいつら!!人の話を聞きやがれ!
「たまたまだって!相澤!なんとかいってくれ!」
「アイザワ?二人キリノ時ハソウ呼ンデッテ言ッテタケド、今度カラ呼ビ捨テニシテッテ言ッタヨネ?」
ひぇっ、こっちもダメだ!またあの冷たい目だ!!今は説得になんてまわれるはずがないのは言うまでもない。
「ほらみろ!隠さなくってもいいんだぜ?」
ほらみろはこっちだ!目が死んどるやないか!心の中で机に拳を精一杯殴りつける。
「で、どこまで進んでんだぁ?もう次のデートの約束とかしてるんじゃねーのか?」
「わざわざ隠すなよ?友達じゃないか。」
榊が腕を肩に回してくる。そんな友達だったらいらん!全力で振りほどきたくなる気持ちをぐっと我慢する。
「今度二人きりでお出かけする予定なの!!お泊りしようかな!」
杏果!!話を拗らせないでくれ!お願いだから!黙っててくれ!!お願いしますから!
「したけど!したけどねっ!あれはちが…」
「嘘ダッタノ?」
「わないでふ!嘘じゃないですっ!でも泊りは!」
「嫌ナノ?」
「嫌じゃありません!是非っ!お願いします!」
無理っ。逆らえないっ。逆らったら多分死ぬ!しかも噛んだ。もう死にたい……。勝手に予定埋まってしまった。前半で実家、後半は相澤さんとお出かけかなぁ….。とほほ…。
「いいなぁ!これでお前も彼女ありかよー…。」
「違うんだぁ……。」
「藤堂にも春が来たのかぁ…俺と麗奈も負けてられないな。」
なに彼女ありの先輩風吹かせてんだよ!榊!逆風にしてお前らの愛の炎消すぞ?!
「それに相澤さんの黒ニーソの評判は知ってるだろ!あれを好き放題できるんだろ?!いいなぁ羨ましいわ!」
「ちょっ、お前は最低か!デリカシーのかけらもねぇ!」
しかも本人の目の前で!たしかに相澤の太ももの話題はよく上がる。太すぎもせず細すぎもせず、ニーソの締め付けで少しだけ肉の乗った光景はしばし学園中の男子の目を引き寄せている。奥ゆかしい相澤のことだらこの間のロングスカートはそれを隠す意味もあるだろう。
しかし今はそれどころでなく、しまった!と思って慌てて、相澤に目を向けると、俯きながら顔を耳まで真っ赤で涙目をして、スカートの裾をシワができそうなほど握りしめていた。
「長門くんの変態…!」
それだけ言って自分の席に走っていった。そうなるわ。はぁ、また面倒なことが増えそうだ。この二人悪くはないんだが、こういうことをしやがるのでしばしば俺が迷惑を被ることになる。
その時スマホが振動した。RINEの着信。相澤からだ。何事?
《長門くんの言ってたこと》
《藤堂くんならいいよ》
一枚の写真。今座っている席で撮られたであろう黒ニーソの絶対領域と白くむちりとした見事な太ももの写真。あと少しでスカートの中の聖域が見えてしまうんじゃないかと思えるほどギリギリの写真だった。
一瞬うろたえて、急いでタスクキルをした。彼女の方を見れば俺の反応を楽しむように小悪魔のような上目遣いの笑顔を向けていた。目でなんてことしてくれたんだと告げる。そんなことしてるから、
「ほら今無言で会話してる」
なんて聡くて鋭い榊にからかわれるんだ。
「してねぇよ。」
「嘘つくなよ!!」
長門がうるさい。さすが筋肉の塊。図体と音量が比例している。
こんなやり取りはチャイムがなるまで続いた。せめてもう少し緩やかなスタートを切りたかったものだよ……。
ここまでご一読いただきありがとうございます!
まだまだ未熟ですが皆さまのコメントなどを受けて成長していきたいと思っているのでぜひ残していってください!!
本日三話目…流石に疲れましたし書きだめが残り10話をきってしまった。明日は何話いけるかな……乞うご期待!




