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魔力操作無双~魔法が使えないで虐げられていた俺は、魔力を体内でひたすらグルグルしてたら、ざまぁしてました~  作者: 喰寝丸太


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第70話 物作り

 分身の映像で面白い場面はない。

 ナンバー1は魔法学園で授業を受けているし。


 ナンバー2の映像ではプリンクはいびきをかいて眠っている。

 おそらく淫魔法の副作用だろうな。

 体が眠りを欲しているに違いない。


 ナンバー3は宿にいる。

 クラフティは当分討伐はやらないようだ。

 噛まれた傷が痛むと手紙に書いていた。

 本当かどうかは知らないが。


 何か物作りでもするか。

 前に、オーガの革の色を抜いたよな。

 魔力が色素と結びついて、出てくることで色が抜ける。

 じゃあ、魔力に色素を結び付けて、物体の中に浸透。

 色素を切り離して置いて来たら染めることができるはず。


 魔力染めだ。

 普通の人間はやらないだろうな。

 1日にハンカチ1枚も染めれば限界だろうから。


 さて、何を染めよう。

 布なんか普通の手法でも染められる。

 革もしかりだ。

 染めるなら金属かな。


 銀とかピンク色に染めてみようか。

 青とかも良いかもな。


 簡単にできた。

 だが、それほど面白い物でもないな。

 ああ、ダイヤモンドをピンクに染めるか。

 ピンクダイヤモンドは前世で高値が付いた。


 こういうのは数を作るといけない。

 カリーナへのプレゼントに留めておこう。

 金はあるから、あくせく銀やダイヤモンドを染める必要もない。


 ピンクのダイヤモンドは指輪に加工された。



「可愛いプレゼントありがとうございます」

「うん、苦労した甲斐があったよ」


「ピンク色のダイヤモンドは貴重なのですよね」

「種明かしをすると作ったんだ」

「凄い。そんなこともお出来になるのですね。ペロを白くできませんか」


 ペロは魔力結晶で作った子狼の人形だ。

 魔力結晶と黒虹は、黒くなっちゃうんだよな。

 魔力の色がそうなんだと思う。

 白を入れたら恐らく灰色になる。


 染めるのではなくて光の反射を白色にすれば良い。

 光の色なんて所詮波長の問題だ。

 ただ、ずっとは難しい。

 魔道具にするか。


 反射を変える魔道具を作った。

 子狼は魔力結晶だから魔力が簡単に尽きない。

 ほとんど永遠に作動し続ける。


 魔道具は首輪の形にした。


「あっと言う間に出来ましたね」

「うん意外に簡単だった」

「舌ぺろぺろとかまばたきとかできませんか」


 うーん、魔力結晶の形を変えるのは魔法じゃないだよな。

 思念が形状を変える。

 思念を出す魔道具か。


 インテリジェンスアイテムなら可能かもな。

 難しい問題だ。

 でも挑み甲斐がある。


「約束するよ。必ずできるようにする」

「お待ちしておりますわ」


 カリーナが俺の頬に口づけした。

 カリーナにしては大胆な行動だ。

 カリーナの顔は真っ赤だ。


「そうだなそれができたら今度はキスを貰おう。頬っぺたでなくて唇にな」

「はい」


 カリーナは消えそうな声で承諾して、ますます赤くなった。


「もう、カリーナ嬢は落ちてますぜ。抱いておやりにならないので?」


 ファントムが帰り道にそんなことを言う。


「余計なお世話だ」

「失礼しました」

「いまのペースで良いんだよ」


 インテリジェンスアイテムか。

 魔力回路に書いたら、きっと1キロメートル四方ぐらい必要だな。

 それでもたぶん一昔前のパソコンレベルだろう。

 AIレベルなら10キロメートル四方ぐらいかな。


 思念を操るなんて言ったら生命体だ。

 だけど細菌レベルの生命体なら仕組みはかなり簡単だ。

 簡単と言っても遺伝子がいくつかあるから、作るとなったらかなり複雑だけど。


 取っ掛かりも掴めない。

 今の俺の知識では無理だな。


 別のことを考えよう。

 魔力って何で黒いのか。

 エネルギーだったら光が相応しいのに。

 黒虹は確かに少し七色に光ってはいるが、魔力結晶光ってはいない。


 黒く見えるということは光を吸収しているのか。

 魔力結晶の剣を抜いて、光の吸収をやめろと思念を送ったところ、魔力結晶の剣は透明になった。


 光を吸収するのか。

 うむ、光を吸収してそれを使っているのかもな。

 思念も吸収しているのか。


 となると魔力の性質は吸収と放出だな。

 ええと、ただ魔力で盾を作った。

 吸収しろと思念を送る。

 魔力は黒い霧になった。


 そこに火球の魔術をぶつける。

 火球は吸収されない。

 魔法や魔術はだめなのか。


 焚火に魔力の黒い霧を近づける。

 焚火の炎は吸い取られ消えた。

 黒い霧を触ってみた。

 べつにそれほど冷たくない。

 体温を奪ったりは出来ないようだ。


 ええと魔力同士ではエネルギーを奪えないのか。

 うん意外な法則だ。

 体温が奪えないのは、きっと体の中に魔力があるからだな。


 奪うという命令では人は殺せないのか。

 だが淫魔法は魔力と生命力を奪っているな。


 今の実験は吸収だ魔力がエネルギーを食っているということだ。

 淫魔法は相手の魔力を自分移動しているだけなのだろう。

 吸収だが、食っているのではない。

 たんなる移動だ。

 おそらく生命力も魔力と一緒に移動させているのだろう。


 エネルギー移動魔法だな。

 消化と移動は違う。

 それが分かったところで何にもないが。

 とにかく魔力を集めれば、魔法本体は無力化できないが、余波の熱みたいなエネルギーは食える。

 魔法で冷やしたりした方が効率が良いが、覚えておこう。

 魔法でない自然現象のマグマとかは冷やせるってことだからな。

 俺の魔力は無限だから、溶岩流レベルは問題ない。

 もっとも同じ量の魔力を使うなら魔術で冷やした方が簡単だが。

 利点はある。

 消化吸収なら魔力が減らない。

 減らないどころか魔力がパワーアップする。


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