表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力操作無双~魔法が使えないで虐げられていた俺は、魔力を体内でひたすらグルグルしてたら、ざまぁしてました~  作者: 喰寝丸太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/103

第63話 オークの集落

 オークの集落に到着。

 オークの集落は丸太で組まれた家に、屋根はカヤみたいな植物。

 原始的な家だ。


「俺が前衛でやる。二人は援護を」

「はい」

「ええ、分かりました」


 クラフティが仕切り始めた。

 なんでこいつが仕切っているのと思う。


「俺は何もしなくて良いんだな?」

「平民の世話になるほど落ちぶれていない」

「好きにするさ」


 ああ、俺を見下していたのは身分もあるんだな。

 ファントムの設定は平民だ。

 それも裏社会の人間。


 クラフティが剣を抜き、先陣を切った。


火炎竜巻(ファイヤートルネード)


 スロベニーが魔法でオークの一団の後方を荒らす。

 カルエルは弓で援護している。

 うん、Cランクぐらい余裕か。


 群れだとBランクか。

 群れ付きのオークキングだとたしかAランクだったな。

 最初のうちは問題なかった。


 クラフティに疲れが見え、剣での一撃が致命傷ではなくなり始める。

 みちゃいられないな。

 (デス)を発動。

 高濃度の魔力が止めを刺して回った。


「プギィィィ!」


 4メートルはあるオークが出て来た。

 オークキングだな。

 クラフティが果敢に斬り掛かる。

 オークキングにかすり傷を負わせて、オークキングの大剣を食らって吹っ飛ばされる。


 駄目駄目だな。

 (デス)を発動。

 オークキングは死んだ。


 頭を振り振り、クラフティが起きる。


「やったぜ。最初の一撃が効いたんだな」


 勘違いしているが正解を教えてやる必要もないな。


「3人で打ち上げだな。オークの素材を売って豪遊するぞ」


 オークの死骸を収納すると、俺を残して3人は引き上げた。

 分身ナンバー3を出して、3人の後をつけさせる。

 俺はカリーナに会いに行こう。


 飛ぶ座席を最高速度で飛ばしてカリーナのもとへ。


「ご苦労様です」


 カリーナに暖かく迎えられ、俺はカリーナにお土産を渡した。


「ご苦労というほど働いてないけどな」

「スェイン様は、オーガ討伐を終えたようです。一撃で葬ってさすが勇者だともっぱらの噂ですわ」

「俺の方は黒子だよ。まあ、むこの民に被害が出ないように頑張るさ」


 今日はゆっくり屋敷で眠れるな。

 翌日、久しぶりに分身ナンバー1から送られる映像を注視する。

 うん、授業は問題ない。


 放課後、分身ナンバー1がサマンサ先生の研究室に行く。


「先生、これお土産です」

「ありがとう。3つの魔法を結合するお札が完成しました」

「おめでとうございます」

「ただ、付与魔法以外に3つの魔法結合はあまり便利ではないんですよ」

「うーん、水と電撃の同時とか良いかもですね。それだと2つか。塩を混ぜると効果が上がるかも」

「水塩電撃ですか」


 これぐらいの現代知識は別に良いだろう。


「生活魔法なら便利なものもあるかも知れません。水浄化熱とか」

「そうですね。金になるかは微妙ですが。生活が便利になるなら良いかもしれません」


 分身ナンバー3の映像を見る。

 クラフティは宿のスィートルームで女達を侍らしていい気分で酔っている。


「ねぇ、宝石が欲しいな。でっかい奴」

「おう、買え買え。代金は夜に体で、払って貰おう」

「私も」

「私も」


 別の部屋ではスロベニーとカルエルは役者と思われる男達と熱く語り合っていた。


「今度公演するんですよ。ぜひ見に来て下さい」

「ええ必ず」

「本当は王都で公演したいんですが。王都は何かと物入りで」

「パトロンになってあげましょうか?」

「是非」


 役者がニッコリと笑う。

 嫌らしさは微塵もない。

 まるで少年のような笑顔。


「その代わりね♡」


 対してスロベニーの顔は欲にまみれている。

 歪んでると言っても良い。

 金でも貰わないとこんな女とは付き合えないな。

 俺なら金を貰っても嫌だが。


「はいそれはもう」


 役者達にパトロンになると約束するスロベニー。


 カルエルは見目麗しい子供と抱き合っていた。


「お姉さん、今日も一緒に寝てくれる」

「ええ。約束通り孤児院に寄付するわ」

「やった」


 濃厚なキスをし始めた。

 カルエルも似たようなものだった。


 こいつらどうしようもないな。

 夜中まで見張ってないが、ご乱行なんだろうな。

 スェインがオーガ討伐のお金を、必要なお金を抜いてみんな寄付したとファントムが聞き込んできた。

 やっぱり勇者だな。


 プリンクは相変わらず、食料を売っている。

 いや取引品目に武器とポーションも加わったな。


 盗賊に武器と薬を売るなんて許せんな。

 後で証拠を掴んで懲らしめてやらないと。


 ちなみにスェインに分身を付けないのは、気づかれるかも知れないからだ。

 勇者選抜試験の時も気づいていた節がある。


 ただ害がないので放って置かれたのかもな。

 王家の影と勘違いされてたのかも。


 今はスェインを見守る必要もないから、分身は付けない。

 次の依頼はオーガ退治か。

 オーガって縄張り意識が強い。


 縄張りに踏み込むと襲い掛かってくる。

 触らなければほとんど無害だ。

 ただ街道近くなんかに縄張りができると大変だ。


 今回はただ縄張りを潰して森の資源を活用したいらしい。

 貴族の人気取りの依頼だな。


 依頼を選ぶのが、クラフティでなくて良かった。

 クラフティなら野心的な理由で依頼を選びそうだ。

 少なくともオーガ退治は民のためにはなっている。


 さて、クラフティはオーガを倒せるかな?

 オークキングも駄目だったからたぶん望み薄だな。

 だが構わない。

 (デス)魔術の敵ではないからだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ