表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キル・レコード・マジック ~忘却の英雄は失踪した戦友の真実を追う~  作者: rinoe


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/34

トランスポーター 3

 三日後……。


 トルノーとシェルシュは依頼があった魔術学連合支部へと訪れていた。二人は門をくぐり、広い敷地内を進んでいく。あちこちに番号がかかれた建物があり、老若男女、いろんな人たちが行き交いしている。


 「俺たちが行くべき場所は……っと、十三号棟らしいな」


 事前にもらっていた簡易の案内図を見ながら、トルノーは前に進んでいく。


 「しっかし、本当に良いのか?今回の件はお前に全く関係のないものだぞ?」


 トルノーはシェルシュに向かって尋ねる。


 「はい、大丈夫です!いつもお世話になっていますし、それに英雄であり、恩人であるアナタのお手伝いが出来るのであれば、これ以上嬉しいことはありませんよ!」


 「いやぁ、ちゃんと依頼料としてお金とかもらっているし、そんなふうに考えなくても良いんだけど……」


 ……まぁ、本人が納得しているならそれで良いか。


 そんな会話をしていると、目的地であった十三号棟へと辿り着く、すると、この支部のスタッフであろう人が建物の前で二人を待っていた。


 「お待ちしておりました、トルノー様。案内役を任されております、ジェイニルと申します。ここから先が神代研究課の十三号棟になります」


 そうしてジェイニルは建物へと入っていく。二人はそのまま彼の後ろをついていく。


 建物の中には私服を来た学生らしき若者、スーツを着たスタッフらしき中年、白衣を着た研究者らしき者たちが歩いている。また、あちこちから奇妙な気配をトルノーは感じていた。


 (あちこちから変な魔力を感じるな……)


 トルノーは無意識のうちに魔力探知を行っていた、これは西方戦争からの癖だ。


 あの時は四方八方、敵に囲まれていた。どんな魔力兵器による攻撃か来るかもわからない。ゆえに、寝ている時もすぐに動けるように、常に魔力探知してしまう癖がついてしまっているのだが……。


 (感じたことも無いエネルギーが渦巻いている……さすがは神代研究課という事かな)


 そんな風に考えながら、三人は廊下を抜け、階段を登り、四階へと到着する。


 「これを首からかけてください。この階層から一部の人しか入れないようになっています」


 そう言われ、渡されたのは許可証だった。首にかけられるように、ストラップがついている。二人はその許可証を首から下げて四階へ入っていく。


 「なんだか……空気が変わりましたか?」


 シェルシュは異変を感じ、周囲をキョロキョロを見渡す。


 「結界だよ。四階を覆うように展開されてるな。ただよく分からん術式で展開されているようだし……何だ、これは?どういう結界だ?」


 結界にもいくつかの種類がある。


 純粋に外からの攻撃から身を守る防御結界、音、光、そのほか様々な情報が外部へと漏れないようにする保護結界、物や人を一時的に動けなくさせる封印結界など……。


 ここで活動している研究者に比べればトルノーはまだ魔術に対し、多少知識があるレベルだろう。しかし、戦争を通した経験からどんな魔術でも、それがどのようなものか。魔力量、魔法陣、魔術式そのほか様々な情報から読み取る技術が彼にはあった。


 というのに……この結界が一切、理解できなかった。


 「さすがはファイム・トルノー様。神代の結界を分析し始めるとは……。本来であれば知覚することすら難しい物なのですがね」


 「神代の結界……だって…?」


 トルノーは聞き返す。


 「ええ、ここには様々な研究成果に、神代の遺物(アーティファクト)が保管されていますのでね。それらの知識、技術を結集させた結界でここを守っているんですよ。壁は絶大級の魔術でも破壊不可能ですし、そもそもこの結界内部に入るためには複数の条件が必要です」


 なるほど……であれば、この渡された許可証も結界へ入るために必要なキーの一つなのかもしれない。


 そのような会話をしていると、ジェイニルは一つの部屋の前で止まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ