旅路~1~
アガレットが「精霊七家」を離れた、、
アガレットの穴埋めは二人でどうにか埋めていた、、
そして、「精霊の里」にたどり着く、、
アガレットが途方に暮れて焚火をしていると、、
目の前にモンスターが現れる、、
アガレットが姿を消してから数日が立った、、
その間、ウェルトとカレルが「精霊七家」を率いていた、、
「そっちは終わった!?カレル!!」
「まだ!!「土の精霊」にお願いして、建物の復旧と防壁強化はしてるけど、、人員が間に合っていない状態!!」
「、、っ!!依頼も大量に来てる、、王家だけで絞っても、、この量は、、」
王家から来る依頼は主に、ダンジョンの状況、王城の設備の点検、城下町の警備など、、
「精霊七家」がそれぞれ別々に受けている依頼の総括のような依頼ばかりであった、、
「こ、、これを、、たった一人で?ダンジョンの状況なんて、、下手したら死ぬわよ?」
「、、それだけ、、アガレットさんが、、「精霊七家」の中で頭一つ抜け出ていたのでしょう、、だから、王も止めた、、最上位精霊も止めた、、でも、、止められなかった、、本当に、、規格外が過ぎますよ、、」
二人がそんな話をしていると、、
新たな依頼が舞い込んでくる、、
メイレスを探すアガレットは、、
今、森林の中にいた、、
「、、ここが、、「精霊の里」、、ここで少しは情報があればいいのだが、、」
アガレットは「精霊の里」に入っていく、、
しかし、アガレットを迎えたのは、殺意だけであった、、
「、、人が入ることを嫌うか、、」
「誰だ?」
「僕は、「常闇 メイレス」を探しに、、」
アガレットがメイレスの名前を出した瞬間、、
周囲から攻撃が飛んでくる、、
しかし、アガレットはその攻撃を「土の精霊」で防いだ。
「どういうことだ?」
「かの「常闇」について!!我々が答えられることはない!!それに、、我らは俗世から離れ、「死」の象徴から離れた存在!!我らに関わるな!!」
「そうか、、それはすまないことをしたな、、」
アガレットは「精霊の里」を後にした、、
「精霊の里」で少しだけ騒ぎになる、、
「、、あ、、あいつが来た瞬間、、生きた心地がしなかった、、な、、何なんですか?あいつは?」
「、、「常闇」の名前を出していた、、つまり、あれが「精霊七家」の序列第一位、、アガレットだ。だが、、あいつ、、本当に人間なのか?」
メイレスは「闇の精霊」たちと閉じこもっていた、、
「、、メイレス様、、よろしいのですか?アガレット様を無視して、、」
「いいのです。彼に私は相応しくない、、彼は、私たち最上位精霊より強い、、だというのに、、彼は力を出そうとしない、、ならば、、いっそのこと私が離れて、、彼が本当の力を出せるようにするしかない、、」
「、、だとしても、、アガレット様はきっとここにたどり着きますよ?」
「それこそありえないでしょう、、ここは、「悪夢と狂気が満ちる不毛の大地」です。理想郷と呼ばれる、、幻の国、、「精霊国 アヴァル」にたどり着き、、さらにこの大地に来る必要がある、、彼が人間である以上、、不可能なんですよ。それに、、道案内ができる者、指し示す道具がなければ、、ここは見つかませんから。」
「、、私は、、そうは思いませんが、、」
「ん?どいうことですか?「幻想の精霊」?」
「だって、、彼は普通じゃないんでしょ?メイレス様、、最上位精霊より強いということは、、この国たどり着く可能性は十分にあるということ、、それに、、あの人は、貴方様に恋をしていらっしゃる、、ならば、あの人は、どれだけ時間がかかろうと、、きっと見つけますよ?」
「、、、そうなったら、、私は諦めるしかないですね、、」
「諦めるなんて言わないでください。私たちは、、貴方の幸せを願っているのですよ?」
「、、私に、、幸せを求めないでください、、少し、、一人にしてください。」
「かしこまりました。」
「幻想の精霊」と呼ばれるものは、メイレスから離れていく、、
「幻想の精霊」は「闇の精霊」を呼び出す、、
「少し、、お願いをしてもいいですか?」
「闇の精霊」は体を動かし、頷く、、
「よかった、、なら、次のアガレット様の召喚にあなたが出てくれませんか?」
「闇の精霊」は、メイレスの方を見て「幻想の精霊」の前で傾いた、、
「大丈夫です。あなたの魔力は私が隠します。それに、、これ以上、、傷つく、メイレス様を見たくはないのです。」
「幻想の精霊」の言葉を聞いた「闇の精霊」は体を動かし頷く、、
それを、了解と理解して「幻想の精霊」が頼みごとを話す、、
「よかった、、では、次の召喚であんたが出てください。そして、私が今から作り出す玉をアガレット様に渡してください。」
「闇の精霊」がどこに隠すのか、何を映し出すのか、、それを聞く、、
「これの隠し場所は、貴方の体の中に隠します。実態を持たないあなただからできること、、そして、これは、メイレス様のいる場所の位置と状況を映し出す物です。アガレット様は伝えなくとも分かると思いますので、、決して見つからないように気を付けてください。」
「幻想の精霊」は「闇の精霊」の実態のない体に玉を忍び込ました、、
そのころ、、アガレットは野営をしていた、、
「メイレス、、どこにいるんだ、、どうして、、どうしてだ、、」
アガレットが火を焚き、、
一人、火を眺めていると、、
森からモンスターが現れる、、
「、、もう暗いってのに、、いや、暗いからか、、」
アガレットがモンスターに手を向ける、、
しかし、アガレットの前に一組のパーティーが割って入る、、
「くそ!!森の中で仕留めるつもりだったのに!!剣も持っていかれた!!」
「魔力も残り少ないから、、「精霊」も呼び出せない、、」
「、、っ!!」
パーティーのリーダーらしきものが全員に聞こえるように、、声を張る、、
「お前ら!!逃げろ!!」
「、、っ!!で、、でも!!誰があいつの相手を!!」
「俺が、、あいつを引き付けて、また、森に入る、、その間にお前らは逃げろ、、」
「そ、、それじゃ、、り、、リーダーが、、」
「いいから!!逃げろ!!」
リーダーの怒号に全員が一斉に逃げる、、
リーダーは、そのモンスターに向かって走っていく、、
走って逃げるパーティーメンバー、、
しかし、逃げる方向に火が見える、、
それは、アガレットが焚いていた火であった、、
「お、、おい!!そこのお前!!逃げろ!!」
一人が、アガレットに向かって叫ぶ、、
だが、瞬きをした瞬間、、
火の近くにあったはずの人影は消えていた、、
「え?」
「なぁ、あのモンスターのおとりになってるのって、、お前らのリーダーか?」
「、、っ!!な、、い、、いつの間に、、」
「答えろ。あれは、、お前らのリーダーか?」
「あ、、あぁ、そうだ、、」
「そうか、、今からするのは憂さ晴らしだ、、あのモンスターの討伐はお前らにやるよ、、」
そう言うとアガレットは一直線にモンスターに向かって行く、、
それを聞いた冒険者が止めようと、アガレットを目で追いかけたが、、
アガレットはすでにモンスターから三十mのところまで近づいていた、、
「は、、はやっ!?」
「、、っ!!ぐぁぁぁぁ!!」
「邪魔だ。頭を下げろ。」
リーダーは、背後の声と悪寒により上半身を下げる、、
すると、風の塊がリーダーの前にいたモンスターを吹き飛ばした、、
「、、穴が開かなかった、、ってことは、、「精霊魔法」に耐性があるな、、「属性の門」を開けば、、多少は通るかもしれないが、、どこの馬の骨かもわからん奴らの前では使えないな、、はぁ、、仕方ない、、近接をするか、、」
「あ、、あんたは、、一体、、」
「黙れ。静かに後ろに下がれ、、お前のパーティーメンバーが戻ってくるぞ、、」
「、、っ!!あいつら!!」
「いいか?俺の前に出るな。手を出すな。それを守れば、、お前らは五体満足であいつの死体を拝めるぞ。」
「、、、な、、何を、、」
リーダーが返そうとするが、、
アガレットは、すでにモンスターの頭上にいた、、
「すまんな、、八つ当たりに付き合ってくれ、、」
アガレットはモンスターの頭に土で作った戦斧を振り下ろす、、
アガレットの腕力と魔力を込めた土の戦斧であれば、一撃で沈められる、、
しかし、そのモンスターは、耐えるどころかアガレットに反撃を叩きこむ、、
「、、っ!!かてぇな、、いつもなら一撃で終わるはずなんだが、、」
アガレットが驚いていると、、
先ほどのリーダーが声をかける、、
「あいつは、、「魔食の獣」と呼ばれる、、「ウィッチ・ウェアウルフ」、、「精霊魔法」は効かず、、唯一、あいつに傷をつけられるのは「精霊魔法」が付与されていない純粋な武術か、、あいつの「魔食」を上回るぐらいの質量攻撃だ、、、」
「、、なるほどな、、だが、普通の個体には見えないが、、」
「あぁ、、あいつは「名称」と呼ばれる、、モンスターの中の規格外だ、、あいつは「悪食の権化」だ、、」
「なるほどな、、なぁ、回転を加えた土の槍は効果があるか?」
「あ、、あぁ、、「土の精霊」であれば、物質を使うから有効だ。」
「わかった、、それだけ聞ければ、、十分だ。」
アガレットが背後に土の槍を生成し、回転をさせながら浮かせる、、
「ふぅ、、あいつは一撃で締めなければならない、、なら、、このやり方が一番いい!!」
アガレットがモンスターに再び走り出す、、
アガレットはモンスターに戦斧で切りつけ、槍で突き、剣で腕を切ろうと振るい、小手で超近距離戦に持ち込んだりする、、
しかし、モンスターにはそのどれもが効かない、、
それを見ていたパーティーメンバーの一人が口を開く、、
「あ、、あんだけ強い人が、、あんなに打ち込んでんのに、、ダメージが一切ねぇ、、あれが、、「名称」だって言うのかよ、、」
「いや、、あの人はあれで削ろうとしてない、、」
「は?どういうことだよ。」
「あくまで、あの攻撃はモンスターの油断と本命の攻撃の気配を消すためのカモフラージュ、、だから、ダメージなんて気にしてないし、体力の配分も気にしていない、、」
パーティーメンバーが言った通り、、
アガレットは、すぐに息を上げ、立ち止まる、、
「はぁ、、はぁ、、す、、少しは、、運動をしなきゃな、、」
立ち止まったアガレットにモンスターが近づいていく、、
モンスターの顔には笑顔が浮かんでいた、、
「ははは、、そんなに楽しいか?相手がつかれて、、もう抵抗できないのが、、そんなに楽しいか?」
アガレットがモンスターに聞くと、、
モンスターは答えるようにアガレットに飛び掛かる、、
だが、アガレットはその行動を待っていた、、
アガレットはさらに上半身をかがめると、、
アガレットの背後から回転が極限までかかった土の槍が放たれた、、
その槍は、モンスターの口の中を正確に打ち抜き、、
モンスターは力なくアガレットの背後に飛んでいった、、
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