第十六章-リシャル、遂に復活!!……………………か!?-
また0時投稿。
眠い(/0 ̄)
リシャルリアル復帰活動から丸1日が経った。未だにリシャルの意識は戻らない。外には太陽が登り、また長い1日が始まっていた。
「おーい、じいさ~ん。まだ治んないの~」寝起きの俺は寝惚けながら、わざと嫌らしく言った。「だから言っとるじゃろ!!…ワシはビカルスザンじゃ。いい加減覚えんかい!!」怒っているらしいが声に迫力が無いため、全然恐くなかった。「じゃあ、さっきのワシはこの村一の実力をもつ…………とか言ってたの、嘘?」嫌みを混ぜて聞いてやった。じいさんの反応が楽しみだ。どうせ「ワシは凄いからこんな小娘すぐに治してやるわい」とか言うんだろ。だが俺の期待をすぐに粉砕したビカルスザンは昔話を始めた。「昔はのぉ、この村は長寿の村として有名じゃった。戦争があるたんびにワシらは医療部隊として戦場に駆り出された。しかし、戦場に参加しても大した金も貰えなかったんじゃ…ある年のことじゃ…いつものように戦場に行って、隊員の治療をしとった最中に敵がワシの仲間を奪い去ったんじゃ!!お陰でワシらの一族は離ればなれになってしもうた…その後はもう一度村を作り直して、今度は誰にも邪魔されぬよう近くに結界を張ったのじゃ。あの結界は太陽が登ってから、ほんの1、2分で見えんくなるんじゃがお主は運がええやつじゃのお」
長文ありがとうございました。半分聞いていませんでした。
話を終えたビカルスザンはまたリシャルの治療に向かった。まず手のひらをリシャルのおでこ辺りに当てて、何やら妖しげな魔法の様なものを詠唱すると何の効果があるのか知らないが赤っぽい光が手に宿り、その光がリシャルの頭部に伝っていた。
「若造!!遂に来たぞよ!!」不意にじじいが叫んだ。俺はまた寝てしまったらしく、外はすっかり日が落ちていた。
「ん~…何が来たの~…」やはり俺の寝起きはこうなのか。これは寝起きがいつもと違うキャラを演じている訳ではなく、父親にも昔からそうだと言われていた。ついでに俺の母はもう他界している。俺を産んだ後に亡くなったらしい。今はそうでも無いが、ちょっと昔は親子で遊んだり会話しているのが羨ましく感じた時もあったが。
「何ぼーとしとるんじゃ!!小娘の意識がもう少しで戻りそうじゃ!!」必死の形相で伝えてくるビカルスザンに内心かなり笑えた。
「マジで!!やっとか~。遅いよ、じいちゃん!!」
遂にリシャルが戻ってくる。そう思うと居ても立ってもいられなかった。
「すまんかったのぉ。敵の催眠スキルが高くてのお、一か八かもう一度催眠スキルを掛けたんじゃ。そしたら脳の信号が動き出したんじゃ!!」頑張って説明しているビカルスザンをスルーしリシャルの復活を待った………………………………………………………………………………………………のだが…
「な、何も起きない!?どういう事なんだおい!!」俺はかなり心配になった。だが俺の心配は必要無かった。
「シ、シリュード!?何でいるの!?ていうかここどこ!?」リシャルはかなり混乱していた。
「落ち着いて、リシャル。順番に話すから」
俺はリシャルの身に起こった事を全て話した。
「そうだったの!?ありがとうシリュード!!ちょっと昔まであんなに頼り無かったのに」リシャルが驚く。
「ああっ!!頼り無いとか酷いなぁ~」暫くビカルスザンと3人で談笑した後、戦争中なので帰るということになった。
「まぁ~色々サンキューな!!ビカルスザン」俺に続いてリシャルもお礼を言う。
「助けて頂き本当にありがとうございました」さっきまで寝ていたとは思えない元気の良さだった。
「ふぉふぉふぉ、まあ良いってことじゃよ。それにしてもリシャルとか言ったか?美人じゃのお!!どれ、ワシの嫁に来んか」物騒も無いことを言うビカルスザン。リシャルは思いっきり引いていた。
「調子乗んな、じじいのくせに。あぁ、そういや今回の治療費どうすれば良い?」流石にただはまずいと思い、聞いてみた。
「しゃあないのお、今回はワシの優しさに免じて無しにしてやろう…その代わり…」「リシャルは無しだぞ~」先が読めたので直ぐに被せる。「ちっ、まあいいわい。他にも良い娘はたくさんおるわい!!がはははははは」
この年じゃきついだろ。まあ頑張れ(棒)
「そんじゃあな、あんがとな~」
「さようなら~」挨拶を終えた俺達は帰り道を歩き始めた。
「それよりシリュード…」リシャルが急に聞いてきた。辺りが暗く顔は見えなかったが。
「ん?何?」重要な事ではないと踏んだ俺は素っ気なく答えた。
リシャルが立ち止まり何かを言ったが、急に強風が吹き聞こえなかった。「何?何か言ったか?」
俺は聞き返したが
「ううん、何でもなぁ~い」と言って先に行ってしまった。あの時、リシャルが言ったことが分かるのはもっともっと後だった。
さてリシャルは何を言ったのかな?当ててみよう!!




