第十五章-村長との戦い(ある意味)-
何だ!?村長との戦いって!!
命名した自分でもびっくりした…
いかにも何か有りそうなこの村の中に入った、シリュードはまず村長に話をし、リシャルを回復させてもらうために近くの家に立ち寄った。
―これが家と言えるのか分からないが。
その家(?)は古代遺跡の様な姿形をしていた。下層部はピラミッドに似ている。しかし、そのピラミッドの上の方にある四角い建物は一つドアがあるだけで他は窓一つ無いシンプルな造りだ。ピラミッドには階段があり、それを上ると中に入れるようになっている。
「失礼しま~す。誰か居ませんか~?」俺はドアをノックした。
2、3秒後、中からかなり腰の曲がったおじいちゃんが出てきた。
「なんじゃ…何かようかえ…?」風でも吹けば、消えてしまう位小さな声で聞いてきた。俺は「この村の村長さんに用があって来ました。村長さんは何処に居ますか?」と普通の声で言ったが、おじいちゃんは「え?」やら「ん?」やら全く聞こえないらしく、4回目にやっと伝わった。今までの人生である意味一番大変だった。
「村長…?あぁ、ワシが村長じゃわい…んで用とはなんじゃ?」
俺は、この村が昔から長寿の村だと聞いていたので、リシャルを治して欲しいと話していた途中に、詳しい話しは中でしようなどと、謎のタイミングで家に誘うじいさんに段々苛立ちを隠せなくなってきた。
家の中は、強く固まりやすいこの村の近くの山で取れる「ルギスターチ」と呼ばれる、コンクリートの砂利版(?)の様なもので作ったらしい。外壁はほぼ正方形に近い石の真ん中をくりぬき、段々重ねていったらしい。ちなみにこの家は全て自作らしい…中はかなり広く、驚きはしたがやはり太陽の光無しではあまり落ち着けなかった。
「え~と…なんじゃたっけのぉ?そのリシュンとかなんとか」リシュン?liStenですか?あんたがしっかり聞いて下さい。
「違います、違います。リシャルです」俺は背負っていたリシャルを敷かれていた布団の上に置いた。
「それじゃ、そのリシュルを回復させてほしいのじゃな!!」リシュルじゃなくてリシャルです。
「はい、よろしくお願いします」やっとリシャルを回復させてあげられる。それだけが嬉しかった。
「あぁ若造、おまんどっかいっとけ、気が散るわ」「嫌!!絶対に無理です。あなた何をしでかすか分からないですから。僕もここに居ますよ」俺は少しの眠りに付いた。
―俺が…俺達が何か出来なかったのか!?
ティゴラは心の中で叫んだ。誰にも届くことの無い悲しい嘆きだ。
結局、あの後最後の戦いが終わり戦争は幕を閉じた。こちら側の死者二万名。相手は四万人にものぼった。
この戦争で得たもの。無し。
失ったもの。約二万名の大事な命。一族の長……………………………………………………………………………………………………
村が現れた理由&村長の名前は次週に!!




