表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/12

9.三位

 俺達は、25名のプレイヤーに勝利した。



 なずなと作戦を立てていなければ、負けていただろう。

 そして、レアカードを持っていなければ勝てなかっただろう。

 この中に、スーパーレアを持っているプレイヤーはいなかった。



 25名と俺達、合わせて27名。



 上位三名の中に、スーパーレアを持っているやつがいる。



 ―お見事! 勝者には、スーパーレアカードをプレゼント致します―



 これで四枚。

 あと一枚だ。



 ―25名のプレイヤーのみなさん。お疲れ様でした。これより、転送を開始致します―



 よかった。

 また別の場所に移動しなきゃいけないと思った。




 あっという間に、プレイヤーがいなくなった。



 ピロンとスマホが鳴った。


 俺はスマホを見た。




 ―プレイヤーが見ています―



「えっ」


 ピロンとスマホが鳴った。



 ―プレイヤーが見ています―



「えっ、私も!?」



 ピロン、ピロン、ピロン、ピロン、ピロン、ピロン、ピロン、ピロン、ピロン。



「ちょっと待ってよ」



 ―プレイヤーが見ています―

 ―プレイヤーが見ています―

 ―プレイヤーが近づいています―

 ―プレイヤーが近づいています―



 ピピピピピピ!!!!!!



「っ!!」



 地面に亀裂が!



「カードオープン。真実の穴」


 誰かがカードを使った。



(せり)!」



 俺は、地面の穴に体が半分、埋まってしまった。

 なずなは逃げる事ができた。



「おやおや? 今回のゲームは男の子かぁ」


 マッシュの男が、俺の前に現れた。



「君は、犯罪を犯した事がある?」


「は? なんの話を……!」


 俺は顔を蹴られた。



(せり)!!」


「近づいたら殺すよ」


「っ!!」


「答えてくれる? 君は犯罪を犯した事がある?」



「……ない」


「……じゃあ次の質問。君の周りに、犯罪を犯した事がある人はいる?」



「……俺はいじめを受けていた。それ以外ではいない」


「……じゃあ最後の質問。これから犯罪を犯したいと思う?」



「いいえ」



 ―真実の穴、解放致します―


「えっえっ!?」


 俺の周りの地面が、広がっていく。



「おめでとう! 君は誠実な人だ!」


 拍手をしている。



 で、結局誰なんだ?

 俺は自力で、穴から抜け出した。



(せり)!」


「なずな!」


「あんた誰なんだ?」


「僕? 僕は(ぎょう)


「ランキング三位じゃない!」


 なずながスマホを見て驚いた。



「敵の前で、簡単にスマホを出さない方がいいと思うよ」


 (ぎょう)は静かに言った。



「君達は、四位と五位だね。まぁ僕ランキングとか興味ないけど」


 何が目的だ。

 カード化するなら、地面に埋まった時にされているはず。

 バトルをする気配もない。



「まぁまぁ。僕、誠実な人には興味ないんだ。だから戦わない。そのかわり、一位と二位の場所に連れていってあげるよ」


「えっ……」


(せり)!」



 俺達は、目の前が真っ暗になり動けなくなった。


――――


「リリース」


「っはぁっ!」

「っあ!」



 俺達は地面に倒れた。



「はぁっ……はぁっ……」



 ……記憶がある。

 あの時、(ぎょう)に背後を取られて……。


 なずなは!?



「はぁーっ……はぁーっ……」


 なずなも無事だ。



(せり)……私達……」


「……カード化された」



 身代わりリングにヒビが入っている。

 なずなのリングにもヒビが入っている。

 スマホのカードは無事だ。


 あの一瞬で、俺達をカード化してここまで連れてきた。

 あいつやばいぞ!



「ん?」


 (ぎょう)と目があった。



「あぁ、ごめんね。カード化した方が運びやすいから」


 何を考えているのか分からない。



「それより、あれ見てよ」


 (ぎょう)が指を指した方を見ると、大勢の人達が、ドームのような場所で戦っていた。



「あれは?」


「あれはね、犯罪者だよ」


「その犯罪者ってなんなの?」


 なずなは聞いた。



「強盗、殺人、強姦、窃盗、いろんな犯罪をした人達さ」


「もしかして、みんなカード化したのか?」


「そうだよ。みんなで殺しあってるのさ」


「なんでこんな事を?」


「そりゃあ、世の中の犯罪を消滅させるためさ。僕が裁いてあげてるんだよ」



「もしかして……」


「そう、僕がわざわざ囚人達をここまで連れてきたのさ」



 なずなはかまえた。

 俺はただ立ち尽くしていた。



「安心してよ。僕は誠実な人には興味がないんだ」


「興味がないから、手は出さないって事?」



 なずなは聞いた。



「興奮しないからね。見てよ、あの男! ぞくぞくする! 自分が一番強いと思っているんだろうね! あの顔が歪む所を観てみたいなぁ……っ!」


 ちょっと、いやかなりやばいやつだ。



(せり)! あの子!」


 なずなが遠くを指さして言った。



「あっ!」


 あの時、俺の家の窓ガラスを割ったやつ!



「あぁ!! また邪魔しやがって! カードオープン! メガメガホン!」


 巨大なメガホンが、目の前に現れた。



「こぉぉるぁあああ!! (はこ)ぉぉ!!」



 男の子は、戦いを止め消えた……と、思ったら目の前に現れた。



 ピピピピピピ!!!!!!



「わりーな(ぎょう)! 楽しくなっちゃって! あ? あ! あー!」


「よぉ、久しぶり」


「あの時の初心者! と、姉ちゃんだ!」


「こんにちは」


「ここにいるって事は……四位と五位じゃん!」


 スマホを見ながら言った。



「で? バトルすんだろ?」


 やっぱり、そうなるよな!

 俺となずなは戦闘体制に入った。



「タッグかぁー……(ぎょう)は?」


「僕は犯罪者にしか興味ない」


「だよなー。クリアしちゃったら裁けないしなぁ!」



 そうか、クリアが目的ではないなら、残るは一位と二位のみ!



「んー。呼ぶか! 一位!」



 一位がここにくる!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ