6.タッグバトル
「おまたせしました!」
俺は、外で待つプレイヤーに言った。
「うまかった?」
「ん? お、おいしかったです!」
「でしょー!? ここの味噌煮込みうどん、私達のお気に入りなの!」
「俺達の出会いの場所だしな!」
「やだぁ!」
「えっと……お二人は付き合ってる?」
なずなが、恐る恐る伺う。
「そうでーす!」
「そっちの二人は違うのか?」
「えっ!? 私達は……」
「違います!」
俺はすぐに訂正した。
俺が相手じゃ、なずながかわいそうだ。
「じゃ、場所移動しようぜ」
俺達は、二人についていった。
――――
どこかの裏路地に着いた。
「じゃ、バトル開始と行こうか」
「えぇ!」
「カードオープン! スタントマン!」
「カードオープン! 警察!」
「カードオープン! 徹!」
「カードオープン! 大工!」
ちょっと不利か……?
スタントマンと警察は、徹を狙ってきた。
警察は徹に手錠をかけ、スタントマンは馬乗りになり、ボコボコにしている。
大工と、制服を着た学生 。
見た目で選ぶなら、徹をまず排除するだろう。
そこに、フリーの大工が攻める。
大工は、数え切れない釘やねじを投げつける。
一瞬だが、視界を奪う事ができた。
徹は、隠し持っていたバールで、スタントマンを叩きつける。
警察は、腰にある拳銃に手を伸ばしたが、大工が千枚通しを投げつける。
警察の手に刺さり、拳銃を落とした。
よろけていたスタントマンも、大工を狙いに襲いかかってくる。
警察は、警棒を出し大工に襲いかかる。
二人とも大工を狙う。
徹にとどめをささなかったのが、敗因になるだろう。
大工は、警棒をノミで弾き、千枚通しで切りかかる。
スタントマンには、げんのうを投げつけ、のこぎりで切りつける。
警察は、血を流しながら再び攻撃をしようとしていたが、徹がレンチで殴りかかる。
スタントマンは持ち前の運動神経で、のこぎりをギリギリかわしたが、後ろで徹が千枚通しを突きつけていた。
「カードオープン! ダンプカー!」
スタントマンが、徹を蹴り飛ばす。
そのままダンプカーに乗り込んだ。
そして、こっちに突っ込んでくる。
「カードオープン! チェーンソー!」
大工がチェーンソーを持つ。
突っ込んでくるダンプカーに、大工は切りかかる。
だが、一発ではダンプカーを制御できなかった。
大工と徹はよけた。
そして、もう一度チェーンソーを構える。
ダンプカーも、もう一度こちらへ突っ込もうとしている。
しかし、落ちていた大量の釘を踏みつけた為、ダンプカーは動かなくなった。
スタントマンは、徹に引きずり出された。
引きずり降ろされた場所には、大工がチェーンソーを持って待ち構えていた。
「負けました」
「負けましたぁ!」
勝った!?
「芹!」
俺は、なずなとハイタッチをした。
「そっちの希望のカードは?」
男性は言った。
「スーパーレアカードがあれば!」
「そっちの女性は? 希望のカードある?」
女性は言った。
「同じく、スーパーレアカード!」
相手チームは、スマホからカードを出した。
「ほら!」
男性から、投げられたカードを受け取った。
「持ってけーぃ!」
なずなも、女性からカードを受け取った。
「スーパーレアカード!」
「嘘! 初めて見た!」
俺もなずなも、スーパーレアカードだった。
「俺達の、唯一のカードだぞー! 大事にしろよ!」
「ありがとう!」
「フォローしといたよー!」
女性が、手を振りながら言った。
「ありがとー!」
なずなも、手を振り返す。
なぜ、こういう時の女子って、フォローとかいろいろ速いんだろう。
俺も二人をフォローした。
「ねぇ! レアカードの中にマジックアイってカードあるの知ってる?」
女性は言った。
「知りませーん!」
なずなは答えた。
「マジックアイを使うと、隠れスーパーレアが見つかるよ!」
「隠れ!?」
「隠れてるパターンもあるの!?」
「そう! 私達のそのカードがそうだったの!」
まじか。
「ありがとう! 私はなずな!」
「私は、菘!」
「俺は、蘿蔔」
「俺は、芹」
「じゃあね! なずな! 芹!」
「じゃあね!」
俺達は、その場を離れた。
――――
「よぉっしゃー!!」
「やったね!」
俺達はハイタッチをした。
「ランキング13位!」
「私12位!」
一気に上がった!
「でもさ、俺まだ持ってるカード数、少ないんだよね。なのにランキングが上がるって事は……」
「カードを大量に持っているプレイヤーが、下位にいてもおかしくない」
俺達は、歩きながら話を続けた。
「うん。このゲームは、スーパーレアカードを五枚集めたプレイヤーが勝利だ。たしかに勝てば、プレイヤーからカードをもらえ、順位も上がる」
「レアカードを使い、いかにスーパーレアカードを獲得できるか。マジックアイで、発見できるカードもあるらしいしね」
「でも下位だと弱いって事だよね? たくさんカード持ってても取られるよね?」
「わざと下位にいる可能性もあるわね」
「わざと?」
「うん。それは私にも分からないけど、戦闘の時は注意が必要って事」
「……とりあえず、この後どうする?」
なずなはスマホを見た。
「近くにプレイヤーはいないみたい。ちょっと遠くてもいいなら、浜松!」
「ちょっとじゃねぇ」
俺は笑いながら言った。
「ま、ここにいてもね。レッツゴー!」
「おぉー」
俺達は浜松へ向かった。
いやぁ、戦い方が少しくだらなかったかな?
くだらないの好きなんです!




