表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第二章 正式サービス開始!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
69/173

第61話 紅葉狩り2

「きゅっきゅー!」

「がうがうーっ!」「がうーっ!」

「しゃしゃーっ!」


 ボクらはナギサくんの背に乗って広い平原の先に見える東の森へと進んでいた。


「東の森で樹木系モンスターが増えてるってことだけど、どんなのがいたわん?」

 ここらでも紅葉狩りイベントによるモンスターの大量発生が起こっているらしい。


「そうですね、以前も大量発生したことのあるサクラッキーもいますが、カエデッキーとモミノッキーが主に発生しているとのことですわ」

「カエデッキー?」


∴[たぶんかえでの木のトレントだろ]

◎[カエデってモミジ?]

◇〚カエデの一部がモミジと呼ばれてたりする〛


「あ、そうなのかわん。モミジッキーじゃなくてカエデッキーなのかな」

「モミジッキーは聞いたことがありませんね」


∈[ちなみにカエデッキーは『紅葉煎餅』を落とすらしいにゃ]

∪[もみじせんべい??]

◆[しかも色によって辛さが変わるらしいw]


「もみじせんべいとやらはわかりませぬが、町の皆からはモミノッキーのドロップアイテムを求められています」

「モミノッキーのドロップアイテム? クリスマスツリーでも落とすのかわん?」

 もみの木と言えばクリスマスツリーの代表格だけど、実際にドロップすると大変そうだ。


「ツリーは滅多に落としませんが、オーナメントがドロップするそうで需要があるとのことです」

「あ、ツリーはレアドロ枠なんだ……」

 季節イベント的なアイテムは集めておくに越したことはない。


◆[モミノッキーがクリスマスアイテムをドロップするとなると大量発生期間長そうだね]

▽[だとすると正式サービス開始後までつづくんじゃないかな]


 そういえば花見イベントも木材ドロップによる開拓推進も兼ねていた。今回のも正式サービスでの新規プレイヤーの素材調達用かもしれない。


「そろそろ東の森が見えてきたわよ。それにしてもこのサメ、ナギサくんだっけ? は揺れないし早いし快適ね」

「しゃしゃっ!」

 褒められたナギサくんも喜んでいる。


∈[一家に一匹精霊様にゃ。どうやったら手に入るにゃ?]

▽[エリアボスを魔法でオーバーキルとか?]

∪[その魔法すら使えないという現実。あ、バーチャルか]


「あら、皆様は魔法をお使いになられないのですか?」


◎[ですです。魔法の使い方教えてください!]

∈[知りたいにゃ。教えてなのにゃ]

∴[使えるようになるならぜひぜひ]


「そういえばボクもちゃんとした魔法の使い方はしらないわん。できれば教えてくれると嬉しいわん」

 魔法陣による魔法っぽい何かの発動はできるものの、ちゃんと詠唱しての魔法は使えない。


「わん太様は……。皆様が使えるかどうかはわかりませんが私達が使用している魔法についてはお教えしますよ」


∈[やったにゃ! わん太よりお役立ちの白猫さんにゃ]

▽[いや、配信にかじりついてるだけの駄猫が何を言ってる。それはともかくお願いします]

∴[遂にちゃんとした魔法解説くる?]


「まず、魔法には何種類かあると言われています。といっても私が知っていて使えるのは『精霊魔法』と呼ばれているものです」


◯[『精霊魔法』!]

∴[ん? 何種類かってことは『精霊魔法』以外の分類として魔法が幾つかある?]


 精霊って言えば、イナバくんとナギサくんも精霊だな。


「『精霊魔法』は精霊さんの力を借りて発動する魔法です。なので、精霊さんと仲が良ければ使えるようになります」


∈[にゃ?? それだけ?]

▽[え? あの使うための詠唱とか呪文とかは?]

∴[必要なスキルとか前提条件とか??]


 リスナーの疑問にシルヴィアさんが小首をかしげる。

「仲が良ければって精霊との相性ってこと? それにボクでも使える?」


「ええ、魔法としては精霊さんにお願いするだけですから。それに、わん太様はそもそも精霊様を顕現して魔法発動という最上級の『精霊魔法』を使用していますよ?」

「ふえっ、ボク『精霊魔法』使いだったのか……って詠唱は?」

 冒険者さん達が『炎の精霊よ……』とか唱えてて、ちょっと憧れるんだけど。


「あれは……、詠唱すると精霊さんのテンションが上がってノリノリになるってことらしいです。私はちょっと恥ずかしいのですが……」


∪[明かされる衝撃の真実w]

◎[厨二心あふれる詠唱はロマン]

∴[スキル! 魔法を使うのに必要なスキルは?! 『魔力操作』とかは?]


「スキルですか? 特に必要なのはないと思いますよ。『魔力操作』は……手に魔力を集めると精霊さんが寄ってきやすいとか言われますけど、私も持ってませんし」


◯[カブトムシかなにかかなw]

∴[そうなると、魔法が使えないのは……]

∈[わん太は『魔力操作』持ってるにゃ、手に魔力集めてみるにゃ!]


 精霊さんは虫じゃないと思うんだけど……、とりあえず、手に魔力を集めるイメージをしてみる。


「きゅ? きゅっきゅう!」

 ナギサくんの頭の上にいたイナバくんが寄ってきてお座りする。餌をもらいにきた兎かな。


❤〚えぇっ?! きれい……〛

◎[おおぉっ! なにそれ、精霊?]


 差し出した手の周りにぽつぽつと小さな光が浮かび上がってきた。


「それが精霊さんですね。普段は見えないんですが魔力の濃いところでは顕現することがあるんですよ。そういえば、この前の桜吹雪の時は結構大量に顕現していました」


 魔力を手の上に集めるたびに色とりどりな精霊さんの光の珠が近づいては魔力を吸って去っていく。

 ちなみにイナバくんもボクの手の上の魔力をはむはむしている。


「魔力って精霊さんのおやつなのかな?」

 こうして、次第に増えてまとわりついてくる精霊さんたちのおやつタイムは東の森に到着するまで続いたのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ