第44話 夏イベント11
「あーあー、みんな聞こえてる? ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太だわん! 今日はみんなでエリアボス戦だわん」
「きゅっきゅーっ!」「しゃーっしゃーっく!」
▽[聞こえてるよ、俺もコッチ側から参加する]
∈[わん太テンション高いのにゃ。ジャバウォックも全員参加なのにゃ]
〓[あーしはお城でお留守番だけど、視えてるからアドバイスはするよー]
ミラさんは日中出歩くのは日焼けするから嫌とのことで城の方に残っている。というか、一応魔王代行の立場としてお城の管理をしてもらう予定だ。
山道を抜けて、そろそろ合流地点へ到着する。
「もうすぐ、エリアボスが見えるとこまで来たよ……って、やっぱりタコ?」
山と山の間の道を塞ぐように巨大なタコが手を伸ばしていたが、その4本の足、というか下半身?は蜘蛛のようだった。
▽[こっちも見えた! ってか、これはタコ? それとも蜘蛛?]
〓[おー、そいつは蛸蜘蛛だね❤ 上半身が蛸、下半身が蜘蛛、の魔物で、茹でると美味しいよー]
∈[お、おいしいのかにゃ??]
〓[そーそー、脚の方もカニみたいで美味しいからお土産よろー!]
「あ、うん、ドロップしたら持って帰るわん」
視線の先には4本のタコの手をうにょうにょさせているボスがいた……
▽[こっちは揃ったぞ、そっちはどうだ?]
今日はボクたち側が3パーティ、向こう側が3パーティの6パーティによるエリアボスレイド戦だ。
ちなみに、ボクはいつものヒルメさんと子狼のパーティではなく、『土竜ウェーイ』のみんなとパーティを組んでいる。ヒルメさんたちは、海水浴を満喫していることだろう。
「みんな、準備はオーケー?」
「大丈夫っす」「いけまーす」「問題ありません」
残りの冒険者さんのパーティと自警団のパーティも大丈夫そうだ。
∈[それじゃぁ、エリアボス戦開始にゃ!]
―― エリアボスとの戦闘を開始します。




