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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

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第43話 夏イベント10

「こんにちわ~ん、ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太わん」

「こ、こんにちわん? 魔王四天王の一人、吸血鬼族ヴァンパイアのミラだよー」


▽[はぁ!? 魔王四天王? 吸血鬼族ヴァンパイア?]

◯[ちょ!? いきなり情報過多なんだが、とりあえず、ギャルに抱っこされてないでそこ代われ]

❤〚こんにちわーん? わん太きゅん抱っこしたい……〛


 ミラに抱えられた状態で本日の配信を開始した。


「なにこれすっごーい、あーしが映ってるよ。これ通信の魔導具? ちょーべりーべんりー!」

「というわけで、今日はゲストをお迎えして雑談配信をしていくわん。ミラさんはこの島について詳しいらしいんで質問あったらよろしくわん」

 ここに封印されてたけど廃墟になる前のことなら色々知ってはいるらしいし、眷属のコウモリさんが今の情報も集めているそうだ。


◎[やっぱり、魔王がいて敵対してるの? あれ、もしかして囚われのわん太?]

◆[四天王ってことは、後3人は幹部みたいな人がいる?]

∈[ダンジョンどこにあるか知らないかにゃ?]


「みんな落ち着くわん。それにボクは捕まってるけど捕まってないわん」

「そーそー、抱っこしてるだけだしぃ。ちなみに魔王は別に他の種族と敵対はしてないよ、魔族の王が魔王ってだけというかー、この島『ルーダン魔王国』の魔王ね。多分他のとこにも魔王はまだいるんじゃないかなぁ」

「ボクのメニューだと最初から『ルーダン魔王国(名を失った島)』ってなってたから、場所によって入手可能な情報が制限されてるのかも」


◆[そういえば、開拓村も『フォルダンの町』が正式名称みたいだ]


「あー、島の真ん中の町だねー。すぐ近くに遺跡型のダンジョンあるっしょ、あそこ誰が担当してたかな?」


∈[くわしく! ダンジョンの位置教えてにゃ!]


「町から川沿いにのぼってー、丘?山の裏側あたりだったかなぁ? あ、島にある後2つは北と南の端のほうかな」


∈[ありがとにゃー、早速いってくるにゃーっ!]

◯[はやっ。ところで攻略難易度はどれぐらい?]

◆[北はどこかの攻略クランが向かってたけど、引き換えしてたからダンジョンまでたどり着けなさそう]


「んー、難易度かぁー。まおっちは強いの?」


◯[まおっち? ってわん太のことか。まおっち?]

▽[わん太は何気に強い。実は上位陣なのは間違いない]

◎[ちょっと前にもエリアボスのサメを倒してたし]


「おー、それで精霊付きなわけか。まおっちで上位陣なら、まだダンジョン攻略はむりかなー。5層ぐらいまでが無難?」

「意外と辛口評価だわん。けど、ボクがここから抜け出そうとしてもまったく動けないからなー」

「そうそう、少なくともダンジョン攻略前には封印されてる他の四天王と会う必要あるしね-」


◆[ダンジョンって何層?]

▽[フォルダンの町近くのが遺跡型ってことは、他は?]

◯[ダンジョン探索の注意点は?]


「他の2つは元々通路用だから、洞窟型みたいな感じ? 一応10層に四天王いるけど、会わなくても通路通れるしねー。あ、通路自体も別途封印されてるかも」

「通路に封印ってどうしてわん?」

「あれっ? なんでだったかなぁ、そもそも、あーしも何で封印されてたんだっけ? なんか精霊がどうこう魔王様が言ってたけど覚えてないや」


◇〚肝心なとこがお預け?!〛

◎[まあ、ネタバレよくない]

※[初耳な話ばっかり……]


「あ、そうそう、ダンジョンの封印解けたってことは入ったらちゃんと間引かないとスタンピード起こるから注意ね❤」


◯[えっ?!]

▽[駄猫、早まるなー!]


―― イベントミッションが更新されました


◎[あっ……]

◆[遅かったか……まあ、間引けばいいし……]


―― フォルダンの町を復興しよう

   * 海水浴場を開放しよう CLEAR

   * ダンジョンへ入ろう CLEAR

   * エリアボスを倒そう

   * 町を防衛しよう


「ほら、ミッション進んでるし、次はエリアボスを倒そうだしって、そういえばボクの倒したのは別枠みたいだね……」


▽[エリアボスがどこに出てるかわかるか?]

◆[こっちでの目撃情報はまだないんだよなぁ]


「ん? 一応、ここから北東に進んだ山の中にそれっぽいのは見つかったって聞いてはいるわん……」

「ここから北東の山の中っていったら、ちょーどフォルダンとココとの間だし、ビンゴだね」


▽[おぉ、それならコッチ側からとわん太側からと挟み撃ちができるな]

◯[それっぽいのってことはボスの種類とかわかってるの?]


「あー、うん。ウチの斥候パーティは優秀だから昨日のうちに巨大なボスがいるのを確認してきてるわん……」

 エリアボスの確認はできている。山の間の狭いところに陣取られているため、挟撃するのが一番良い。問題はエリアボスの種類なのだ。


△〚何か問題があった?〛

◎[わん太が苦手なボスだったとか]

◆[別に無理してボス戦に参加しなくてもいいよ]


「いや、別にボスが苦手とか参加したくないことはなくて、ただ、エリアボスが『タコ』だった……」


◯[タコ……w]

△〚山にタコww〛

▽[タコwww]


―― 本日の配信は終了しました……


 微妙な空気のまま、エリアボス戦を共同で行うことを決めて配信は終了した。


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