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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

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第38話 夏イベント5

「のどかだねー。青い空に入道雲、ゴトゴト揺れる荷馬車。夏休みに田舎に帰る途中みたいな?」

「きゅーうっ?」

 付近の住人に荷馬車を貸してもらえたのでみんなしてエリアボス討伐に向かっているところだ。


◆[今通っている道が既に舗装されてるように見えるんだが?]

◯[確かに、細いけど城下町からずっと舗装されているよね]


「あ、よく気がついたわん。親方曰く『海岸までの片道は舗装終わったわい』だそうで、広げるのはまた後日らしいわん。ちなみに海岸までは5キロぐらいみたい」

 ゴトゴトと揺れはするもののそれほど乗り心地が悪いわけではない。


「ところで、エリアボスのサメってどんな感じの魔物モンスターなの?」

「でかいサメだと聞いておる。角が二本で足がないやつらしいのう」


◯[アンメモのエリアボスは角が二本ないといけないのかな]

◎[足がないやつ?]


「ん? 足がないって、普通のサメは足があるの?!」

「まだ飛べないサメはあるに決まってるじゃろ、でないと陸にあがれん」

 ヒルメさんが怪訝な顔をする。


「なんだかボクの知ってるサメと違う気がするわん」


△〚カエルかな?〛

▽[いや、サメは飛ぶだろ。角は……わからん]


 途中、小さな川を超えたりしつつ進むこと1時間弱、眼下に砂浜が見えてきた。


◎[海だー!]

◆[確かにでかいサメが……やっぱり飛んでるというか浮いてる]


―― 「お前らー! 馬車から降りてボス戦準備をしろー!」


 親方の号令が聞こえてきた。ボクも今回用に用意してきた装備を取り出す。


▽[手袋に長靴? 長ぐつをはいたイヌ?]

◆[いや、長靴じゃなくて足袋たびかな]


 更に鉤縄かぎなわ、いわゆる殺意の高いフック付きロープを取り出し、ロープをまとめて肩から斜めがけしてフックを手に持った。


∴[鉤縄! もしやNINJA?!]

◯[かぎなわって武器、それとも、道具?]


「言われて見ると結構忍者っぽい格好だわん」

 ちなみに、頭巾は被っていないが赤いバンダナは首に巻いている。


❤〚バンダナかわいい〛

◎[バンダナって装備にあった?]


「布を染めてもらって、後は自作だわん。ちなみに手袋と足袋も『裁縫』スキルでボクが作ったんだよ!」


▽[『木工』だけじゃなくて『裁縫』も持ってたのか]

◆[『料理』も持ってなかった? 実は割りと生産寄りの構成だよね]


「あれ、『裁縫』スキルの話ってしたことなかったかな『裁縫』は初期スキルの一つだったよ。『木工』と『料理』が後から教えて貰って生えてきたスキルだわん」

 何もない辺境の村の発展には生産スキルは色々と必要なのだ。


「わん太殿、そろそろ準備ができたようだ。突入の合図をお願いする」

 馬車から降りたみんなの準備も終わったようだ。


 今回はいつものボクのパーティに、土竜アースドラゴン族のパーティが、親方の『土竜建設』に現地合流した『土竜ウェーイ』のどちらもハンマーを武器としている2パーティ、斥候系パーティと補助魔法使い系のパーティの5パーティでのレイド戦になる。


 海岸へと続く細い道の隙間からは大きなサメがスーッと砂浜の上を回遊しているのが見えた。


「それじゃあ、みんな! 突入するよ!」

「キュッ!」「ガウッ!」「ワフッ!」

「おうよ!」「まかせろー」「いきます」


◯[サメたのしみー、ボス戦!]

∈[にゃにゃ、間に合ったにゃ]

※[えーっ!]


―― エリアボスとの戦闘を開始します。



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