表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/173

第36話 夏イベント3

「こんにちわ~ん、夏イベが始まったというのになぜかオフ会に参加できません。ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太です」

「きゅっきゅっー」


◯[オフ会w]

◎[で、わん太は何作ってるの?]

❤〚みたことあるやつだー〛


 そう、ここにきて再び延々と木の柵を作っているのである。

「なつかしいよね、村の周りを囲うために木の柵を作った日々……うっ、目から汗が……」


「わん太さん、ここの柵持っていきますね」

「しかし、わん太様の柵作り早いっすねぇー」

 冒険者パーティが出来上がった柵をまとめて持っていく。


△〚で、どうして柵なんか作ってるん?〛

◯[そうそう、こっちは寝床になりそうな小屋作りを優先してるよ]


「なんでボクが柵を作ってるかと言うと……」


 それは、イベントが始まってすぐのことでした。まずは周囲の探索をしようと城跡から少し離れた時のこと……


「そこで、ボクは見たんだわん」


◎[ご、ごくり……]

◯[で、何を見たんだ?]


「そこには、剣と盾を装備したスケルトンの集団が……川で水浴びをしていたんだわん」


△〚水浴び? スケルトン?〛

◎[微妙にコメントに困る状況w]

◯[ん、只のスケルトンじゃなくて、剣と盾装備?]


「そうわん、何だか魔物モンスターのレベルというか、ランクが高そうなんだよね。他のとこを探索しに行ったパーティに聞いても敵が強いっぽいんだわん」

 アンメモでは魔物モンスターの強さは村や街などの拠点から離れるごとに強くなる。

「つまり、ここはまだ拠点とみなされていないんだと思われるわん。ということで、絶賛、柵や石塀で囲んで、せめて村扱いにしようとしてるとこなんだ」


◯[なるほど、それは柵をつくるわ]

∈[それにゃー!]

▽[どおりで、開拓村周辺の敵が強いと思ったぜ]


「あ、開拓村そっちもまわりの敵が強いんだ」


▽[わん太ほどではないかもしれんが、ボア系とか普通よりランクが上だな]

∈[山に入る辺りは更にランクが上にゃ。流石に引き返してきたのにゃ]


 どうやら開拓村の方もまだ村扱いではなさそうだ。


「ちょいと、わん太ちゃん、そこどいてくれる? 椅子ができたので設置するよ」

 ちょっと手を休めたタイミングを見計らってか、カグヤさんが椅子を持ってきた。カグヤさんはドウェルフ族の大工さんの奥さんで家具を作るのが上手い。


❤〚綺麗な椅子!〛

◇〚いわゆる、玉座っぽい〛


「そういえば、パウリの町の家にもおんなじような椅子があったけど?」

「そりゃそうだよ、わん太ちゃんは王様だろ。王様の家に玉座は必須だからね。まあ、ドウェルフ族の伝統ってやつだから気にしなくてもよいよ」

 カグヤさんはついでだからと積んであった柵を抱えて戻っていった。


◎[ほんとに玉座だった]

◯[そういえば、そこってしっかり部屋だよね?]


 そうなのだ、城跡の真ん中のこの場所は一番最初に石材とかであっという間に部屋が作られた。

「ちなみに、もう隣には寝室ができてます」

 隣に続くドア開けて見せる。置かれたベッドにはイナバくんと子狼二匹がすやすやと寝ていた。


❤〚きゃわわ〛

◯[仕事が早い]

◎[時々、公式配信に映ってるけど外もかなりできあがってるよね]


「え、公式配信?」

 慌てて探してみると定点カメラで夏イベントの様子があちこち順番に流れる配信をしていた。


◯[ほんとだ。低いながらも城壁が半分以上修復されてる]

◎[城の前の道なんか城下町超えて外まで到達してるしw]

∈[わん太のとこのみんな手慣れすぎにゃ!]


 上空からの定点観測はシミュレーションゲームみたいで面白い。


「わん太殿! ぼちぼち晩飯の準備をするから、机を作ってくれ!」

 荒々しく扉が開けられた。

「えっ、机?」

「そうじゃ、晩飯用のボア肉は冒険者パーティが調達してきた。椅子はともかく、食べるのに机は欲しい」

 そうえいば、町で宴会をした時に用意した机や椅子もインベントリにしまってあった。足りない分は『木工』スキルで作っていく。


❤〚わん太くん、さすわん〛

◎[生産系チートだったのかw]

▽[いや、よく見ろ。隣の猫なおばちゃんの方が作るの早いぞ]


 当然である。カグヤさんは家具作りのボクの師匠で、まだまだかないそうもない。


「ところで、ここだと全員で食べるには少し狭くない?」

 城の中庭は結構広いが、今現在は資材やら柵やらが雑多に積まれていて、4、50人ぐらいならともかく、200人弱が食事をするには狭いように思われる。

「ん、それは大丈夫だ。全体を3グループに分けて交代で睡眠や探索にあててるから、食事をするのはこれだけだな」

 現在は50人程が集まっており、ボア肉やスープを受け取って食べ始めていた。

「このペースなら明日の朝までには城壁とその周りの城下町の柵ぐらいは設置できるじゃろ。ということでわん太殿、柵の方は寝るまでに用意をお願いするわい」

 親方はがはがはと酒を飲みながら無茶を言う。って、お酒は自前で持ち込んだんだろうか?


◯[わん太のクランが思った以上にブラックな件]

△〚わん太はブラック&タンな犬〛

∈[ボア肉うまそうにゃ。って、開拓村こっちの食事は各自で用意っぽいのにゃ……]

◎[ボア肉食いて~]


「ボア肉余るらしいから、バザーに流す?」

 中庭の篝火を眺めながら木の柵を作っていたが、コメントを見て提案してみる。


∈[お願いにゃ~]

◯[ぜひぜひ!]

◎[よっしゃー、木の実以外が食える!]


 端材で木の串も作っておこう。

「遅くなってきたし、適当に多めにボア肉の串焼きをバザーに出して寝るわん。それではおやすみなさいわ~ん」


❤〚おやすみー〛

∈[ありがとおやすみにゃ~]

◯[おやすみわーん]


―― 本日の配信は終了しました……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ