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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第一章 アンメモへようこそ!

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第18話 ドラゴン

―― ミッションが進行しました。

  進行状況を更新します。


「おはようわ~ん。ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太わん。今日もアンメモの中からお送りするわん」

 昨日はそのまま湖畔のキャンプ地でログアウトした。目標であった住人も増えたっぽいので今日は一旦村まで戻ろうと思っている。


◯[おはよーわん。オオカミさん達は?]

❤〚わん太きゅん、おはよー〛

∈[おはよーにゃ。何か情報はあるかにゃ]


「ミッションが進んだみたいだし、おおかみさん達は村についているのかも」

 町づくりのミッション画面を一旦スクショしてから配信に映るように表示する。


―― 村を大きくして町にしよう

  * 住人を増やそう(60/100)

  * ???

  * ???


 メニューやステータス画面等は元々他のプレイヤーからは見えないが、配信にも映すことはできない。そのため、一旦スクリーンショットとして保存した画像を表示する必要があるのだ。


◎[60人!]

▽[思ったより住人が多いな]

◆[住人5000人とかの要求じゃなくて良かった]


「元々、ドウェルフのみんなで30人ぐらいだったかな。そうすると、おおかみさん達が30人は新しく住人になってくれたんだと思う」


∈[種族毎に30人っぽいかもしれないにゃ]

▽[なんともメタ的な推測w]

◆[そうすると後2種族は探さないといけないことになるな]


「えー、まだ2種族探さないといけないのかわん?」

 実際、人数的にはまだまだ足りていない。むしろ、昨日会ったのは3人だけなのに、30人に増えているのを喜ぶべきかもしれない。


 湖畔のキャンプ地を畳んでパウリ村に戻ることになるが、他のおおかみさん達はどんな人達がいるのか楽しみだ。

 新しい住人を想像しながら帰り道をサクサク進む。


「あ、ボクは重大な事に気がついてしまったかもしれない」


❤〚ん? なになに、おねーさんに教えて〛

◆[アンメモ世界の真実に気がついてしまった?]

◎[で、何に気がついたん?]


「ここに、何段かの滝があります。さくさくと『浮遊』スキルを使って登ってきた滝です……」


△〚滝だね〛

◯[いい感じに流れてる滝だね]


「実は……、『浮遊』スキルって浮き上がるだけなので、降りれないんだわん……」

 低いところから高いところに浮かび上がることはできるが、浮かんでない状態から降りることができないのである。


◆[え、そうなんだw]

▽[流石糞スキルwww]


 水しぶきで滑りやすくなっている段差を慎重に降りていく。

「ふぅ。後もう少しのとこまできたわん」

 登り始めで発見した滝の裏側のダンジョンの横まで降りてきた。


▽[お、その滝の裏、ダンジョンありそうw]

◯[ホントだ、ダンジョンがありそうw]

∈[ダンジョンがあるなら入ってみるしかないにゃ]


「きみたち、わかってていってるでしょ」


∈[未発見ダンジョン情報をくださいにゃ]

◆[まだ時間もあるし、少しは中が見てみたい]


 ダンジョン配信は若干気が進まないものの、リスナーに見たいと言われては入らないわけにもいかない。

「しかたないなぁー、じゃあ、ちょっとだけだわん」

 滝の裏側に入り込む。


∈[さすがわん太にゃ、それでこそ配信者]

❤〚さすわんわん〛

◎[初ダンジョン楽しみ]


 ダンジョン入り口の階段をゆっくりと降りる。

 坑道型のダンジョンで一部の壁に明かりがあるものの、その光の届かない部分はかなり暗い。不意打ちを警戒しつつ奥へと進んだ。


―― ブォーーッ、ゴォーーッ


 聞き慣れない、唸り声のような音と空気の流れがある。音は坑道の壁が崩れたようになっている先から聞こえてくるようだ。

「……その穴の先に何かいそうだわん」


◎[魔物かな?]

◆[そういえば、ここまで一匹も魔物に遭遇してないな]

▽[すでに誰かが倒したのでなければ、魔物が逃げ出すような何かが……]


「と、とりあえず、その穴を覗いてみるわん」

 慎重に近づき、暗くなっている穴をそぉっと覗く。


―― カァーン、ガッ、カァーン、ガッ、ガッ


 奥から硬い金属音と何かを砕くような音がした。

「うわっ」

 びっくりしてうっかり声をだしてしまう。


『そこに居るのは誰だぁ!』


 途端に音が止まり、太い声とと共に2つの丸い光が穴の奥からボクを捉えた――




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