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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第三章 ペンギン大戦!

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第110話 ランダムキウイ

「入り口が二つわん? つまり、どっちからでも迷い宿(マヨヒヤド)に入れるってことだとして、出る時はどうなるわん?」


 出口を選択できるなら簡易的な転移ポータル代わりになる。


「わん太よ、期待してそうなワクワク顔なところ悪いが、多分碧鳥人リヴァイア族の島に出るぞ。なにせ今のわん太は妾から見ると世界がズレておるでの。まあ、試してみればすぐに分かるじゃろ」


 ヒルメさんが指差す入り口の門の先、言われてみるとボクにはペンギンさんの島の山の参道が見えている。


「むむっ、ちょっと怖くもあるけど出てみるわん……」


 恐る恐る宿の門をくぐるべく一歩踏み出す……


「……あー、あっさり通れたわん。ちょっと身構えちゃったけど何もなかったわん」


◎[普通に参道、山道に出たね]

▽[間違いなくペンギンの島の勇者の祠の山だな。戻れるのか?]

∈[ここは戻ろうとして違うところに入ることを期待にゃ]


「いやいや、いくらなんでもそんなにしょっちゅうは転移に失敗しないわん。え、しないよね」


 再度恐る恐る宿の門をくぐる。


「おっ、わん太おかえり。無事に行って帰ってこれたようじゃな。こっちから見ておると門から出た途端消えたように見えたぞ」

「わんた、おかえりー。わんたきえたよ?」

「そ、おいかけてでたらいなかったの」


「ただいまわん。出たらやっぱり元のペンギンさんの島だったわん。それに、無事に戻ってこれたわん」


 うん、妙なところに飛ばされる事なく迷い宿に入れた。

 おそらくは同じ場所から出入りできるだけなのだろう。

 それでも、迷い宿の場合はボク以外の人も入れるということは荷物の受け渡しぐらいはできるということだ。

 つまり、ペンギンさん達にとっては交易先ができたことになる。


「さて、わん太が碧鳥人リヴァイア族の島と行き来できることがわかったところで、これまでとこれからの話しをしようじゃないか。こっちはわん太が転移ポータルで行方不明になってから結構大変だったぞ。幸い無事なことは確認できていたから良いものの……」


 ヒルメさんに引きづられるように迷い宿の一室へと連れて行かれた。


 ボクが逸れた後の南の島行きメンバーは無事に南の島と思しき場所へと着いたらしい。

 しかし、着いた先は小さな小島、また、周辺も同じような小島が点在するところだったらしく、まずは拠点の建設と周囲の探索をゆっくりと進めている状況だそうだ。


「とりあえず、みんなが無事そうで良かったわん。けど、ボクがみんなと合流できるのはまだまだ掛かりそうなんだわん。ペンギンさんのとこの転移ポータルが復活していたとしても行けるのは南の島だけっぽいんだよね」


「ふむ、それもそのまんまるの見立てか? しかし、ちょっと見ない間にけったいなお供がまた増えたのぅ」


 ヒルメさんがふわふわと漂うようにあちらこちらと移動している球体のドローンことメルリンと脇に置かれていたスコップさんを眺めて呆れたように言った。


『なんや、けったいなお供って、ワイはこれでも聖剣シャベル・スコップちゅう名前があるんやがなぁ。それより、なんでおおかみ族がここに居るんや?』


「ん? ヒルメさんたちは元々島の真ん中の湖の付近で会ったんだわん」


『いや、おおかみ族はこっちににはいないはず……って、まあええか。それで、わん太は南の島の水龍を探しに行くんやろ』


「そうわん。けど、何も情報がないんだよね。ペンギンさんたちもあの島以外の事は知らなかったわん」


『龍は昔から龍脈の管理をまかされとる。南の島で水龍を探すなら龍脈を辿るべきやな』


「スコップさんは龍脈がどこにあるか分かるわん?」


『分かるっちゃぁ分かるが、それなりに近くへ行く必要はあるな。流石に地中深い龍脈はわからん』


「龍脈が地表に現れるところでは、ダンジョンが発生したり、何らかの異変が生じる可能性が高いぞ。南の島で異変を探して回ればそのうち龍脈にも当たるんじゃないか? お、この唐揚げはうまいな」


 お宿に渡したペンギンさんの島で集めた鶏肉が早速美味しそうに揚げられ、酒のつまみに運ばれてきていた。


「わんた、だんじょん、いくの?」

「るーみゃく? このくだまのおいしー」


 双子は輪切りにされたキウイを興味深く口に放り込んでいる。


▽[おい、唐揚げ美味そうだな。キウイも……ってあれはあれか、うっ、なんだか胃が痛くなってきた]

◯[わん太も歩けばダンジョンに当たると言うし、何らかのイベントは踏むだろ、知らんけど]

❤〚おおかみさんかわよ〛


「ランダムな味のキウイはちゃんと先に味見してもらって分類済みわん。ケチャップ味やマヨネーズ味は潰すだけで使えるらしくて好評だったわん」


 称号『キウイの怨敵(キウイネメシス)』の効果でランダムな味になったキウイだが使いようによってはかなり便利だ。

 難点は見た目はただのキウイであるため、口にいれた時の違和感が半端ないぐらいである。


「それで、わん太はどうするつもりじゃ?」


「ん、今日はペンギンさん達も潰れてるからここに泊まって、明日には戻って南の島に移動できるか確認するわん。というわけで、早いけど今日の配信はここまでわん。明日は新しい島に向かって出発予定だから楽しみにしててわん。それじゃあ、ばいばいわ~ん!」


◎[ばいばいわーん]

◯[おつおつー、新しい島かぁ、行けると良いな]

▽[てか、俺達も新しいエリアに早く行くべきでは?]


―― 本日の配信は終了しました……


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