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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第三章 ペンギン大戦!

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第108話 精霊樹

「クマというと、勇者ベアゴローさんの家ってことかわん?」


『そうや、元々ベアゴローの拠点ホームだった屋敷と多少変わってはいるが間取りは同じやし、何より、キュウビ族の美福みふくや。ベアゴローは島を去る前に屋敷の管理を美福みふくに任せていった……はず』


「その美福様が私達が伝え聞いている初代様だということですね。そう言えば、初代様は昔は『めいど』だったと聞いた覚えがあります」


◎[きつねさんメイド裏山]

◆[ということは、迷い宿は元々ペンギンさんの島にあったけど、エト獣族連邦国の北に移って、更にわん太王国に転移したと]

▽[いや、それより、結局わん太が今いるのはペンギンの島なのか、わん太王国なの……えっ?]


―― 拠点ホームの情報が開示されました。

   これによりエピッククエスト『大迷宮時代』が進行します。

   これにより拠点ホーム機能が開放されます。


▽[いやいやいや、え、ホーム機能っ!? それにしても情報開示がトリガーになるのかよ]

※[なるほど、拠点ホーム機能かぁ、確かに欲しいよねって、何それ知らない……]

◯[そういやポータルやワンダリングモンスターも機能開放されてるよな、見つかってないけど]


 予想もされないタイミングでワールドアナウンスが流れたことでコメントが加速していく。


「えぇと、拠点ホーム機能って、ここをホームにできるってことかわん?」


「わん太様は迷い宿のオーナーですから元々ホームになるのではないですか」


 小薄こすきさんが首をかしげるが、確かにボクは迷い宿のオーナー、というか、ダンジョンマスターでもある。

 うん、所有権を主張しても問題がない気がする。


「あ、システムメニューに拠点ホームの表記が増えてるわん」


∴[おおぉっ、私のメニューにも増えてるな、未登録となっているが]

∈[増えてるにゃ! んんっ、クランホームが登録されてるにゃ]

※[嘘、マジで。え、本当に増えてるじゃない。どういうこと?]


 ボクのメニューには拠点ホームとして、『パウリ城』『迷い宿マヨヒヤド』の二つが登録されていた。

 リスナーからの情報もまとめると、宿屋とかではなく所有権のある住居、ゲーム的に言えばログアウト可能な寝室のある建物が拠点ホームとして登録されているようだ。


「ん、んんー、この拠点ホームはハウジング要素も含まれてるみたいわん」


「わん太様、はうじんぐメニューとはなんですか?」


 女将さんがボクの広げたメニューを覗き込む。

 通常、システムメニューは他の人からは見えないが、あらかじめ指定することで任意に見せることができるようになっている。


「簡単に言うと部屋の模様替えができるメニューだわん。試しに壁紙を選択して切り替えてみるわん」


「おぉぉーっ!」「うわっ」


 一瞬で変わった壁紙に驚きの声が上がった。

 ちょうど部屋に戻ってきた従業員は急に変化した部屋に驚いて尻尾の毛が逆だって膨らんでしまっている。


「今のはわん太様ですかぁ?! あ、ということは玄関の大木もわん太様がやったんですか?」


「ふぇっ、玄関は知らないわん。どうかしたんだわん?」


「ああ、調べ終わりましたか、報告をお願いします」


 どうやらボクが来た時に色々確認に走らせていた情報が集まってきたらしい。


「はい。まず、迷い宿ですが東の森から移動は行われていません。念の為、森の入口も確認してきてもらいましたが異常はありませんでした……」


「えっ、じゃあ、ボクたちがこっちに転移したったことわん?」


「……それ意外で変化したところといたしましては、玄関横に大樹、フカルア山の精霊樹と同じ木が生えているのと、これまでは存在しなかった裏手に温泉施設が増えていました」


「ありがとう、ご苦労さまでした。他にも何か変化があるかもしれないので見つけ次第報告するように皆にも伝えてください」


 キュウビ族のみんなは報告を終えて持ち場へと戻っていった。


『なんや、わん太、狐につままれたような顔をして。それで、ここはわん太のいた島っちゅうことで良いんか?』


 シャベルさんのいた勇者の祠からこの東の森までどのくらいの距離があるのかわからないが、いつの間に転移したのだろうか。


「うーん、いや、ほんと、狐につままれた気分わん。夢かもしれないし、小薄さん、ボクのほっぺをちょっとつねってもらえる?」


 ぷにぷにと小薄さんにほっぺを揉まれるが特に化かされているわけではないようだ。


◎[草www]

◆[精霊樹も気になるし、一旦外に出てみたほうが良くないか?]

◯[南の島に行くのに、振り出しに戻るが発動したのは笑える]


「それでは、私も自分の目で確認したいですし、一回外を見てきましょうか」


 そう言った女将さんに何故か抱えられた状態で迷い宿の表側の玄関へと向かう。


『おお、外かぁ、ワイはあの島しか知らんから別の島は楽しみや。結局クマのやつはワイを置いて行きおったからなぁ』


「それなら、これから色々見て回ったら良いわん。まずはボクの街、パウリの都を案内するわん」


『お、そうかそうか、それは楽しみや』


「わん太様、聖剣様、着きましたよ。あら、確かに精霊樹が咲き誇ってますねぇ」


 迷い宿の玄関先、そこには勇者の祠で見たのと同じ巨大な精霊樹がそびえ立ち、ピンクの花吹雪を撒き散らしていた。


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