第101話 徘徊種金色奇異鳥
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名称:徘徊種金色奇異鳥
説明:キウイに似ているためキウイと名付けられたキウイに似ているためキウイと名付けられたキウイの変異種。
彌猴桃および鶏肉をドロップする。
一緒に煮ると肉が柔らかくなるが戦争になる場合もある。
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こちらを睨みつけているワゴン車程の大きな丸い金色の塊をじっと見つめ返すと鑑定結果が浮かんだ。
▽[酢豚にパイナップル派か、ならば戦争だ!]
∈[ピザにもパイナップルにゃ。あ、つまりピザにキウイもいけそうだにゃ]
◎[もしかして、わん太は『鑑定』スキル持ち?]
「ん? あ、もしかしてアンメモを始めたばっかりの初心者さんわん? アンメモには『鑑定』スキルはないわん。それで――」
アンメモでの『鑑定』は基本機能となっており、鑑定対象をじっと見つめることで発動する。
ただし、その鑑定内容が正しいかは良くわからない。
というのも鑑定結果はプレイヤーも編集可能な公式ウィキと連動しており、検証クラン等による結果が元になっている。
ベータ時代はモンスターの名称も最初に討伐したプレイヤーが設定することになっていたが、正式サービス開始以降は暫定的にAIが自動設定しているらしい。
「――てな感じで集合知による情報が見れるシステムなんだわん」
◎[Oh……知らなかった]
▽[初心者あるあるなやつだ。アンメモはチュートリアルがないからな]
◯[それはともかく、そろそろワンダリングモンスターが来そうだよ]
なぜか怒ったような目でこちらを睨む徘徊種金色奇異鳥とキウイ達がジリジリとボクらの周りを取り囲むように増えていた。
―― ワンダリングモンスターとの戦闘を開始します。
『キーーウィ!!!』
ワンダリングモンスターの甲高い叫び声が響く。
「みんな! ワンダリングモンスターがくるわん! って長いわん、もう、金色キウイでいいわん」
叫び声に山がざわめいている。
「わん太様、山、山が蠢いています……」
「そもそも、ワンダリングモンスターと戦闘になったなんて聞いたこともないです」
「キウイも普段は臆病で逃げ出すモンスターですよ?!」
キウイ達に包囲されてペンギンさんたちは浮足立っていた。
ちなみにボクらを囲んでいるキウイの鑑定結果はこうだ。
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名称:キウイ
説明:キウイに似た魔物。
キウイおよび鶏肉をドロップする。
キウイに似ているためキウイと名付けられたキウイに似ているためキウイと名付けられたと言われている。
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「あんなに見つけるのに苦労したキウイがいっぱいわん……」
∪[そう言えばリゾットの町の周りでキウイを探して……あっ]
▽[なんかこの流れ、角兎で見たことある気がする……]
∴[わん太くん、おねーさん怒らないから持ってる称号教えてくれるかしら?]
「……関係ありそうなのと似たやつは……『兎の殲滅者』、『トレントの虐殺者』、『キウイの天敵』だわん……」
あ、うん、他にも称号がいっぱい見えたけど関係はないだろう。そして、あからさまに関係ありそうな称号もあった。
▽[どう考えても『キウイの天敵』です。ありがとうございます]
∈[それにゃ! いや、それより、『兎の殲滅者』って何匹倒したにゃ?]
◆[天敵系の称号は千匹倒せば手に入って、その系統へのダメージが上がる代わりにヘイトが集まりやすくなる。殲滅者と虐殺者は……検証増えたな]
「ここでの『ヘイトが集まる』っていうのは、要は狙われやすく……まあ、今のようにキウイがボクだけを狙ってくるようになる状況わん」
突撃兵の如くボクを突こうと群がってくるキウイを躱したり倒したりしつつ金色キウイの周りをぐるぐると逃げる。
金色キウイに近づいて攻撃しようにもあ通常のキウイが邪魔で近づけない。
なお、通常のキウイも金色キウイに比べれば小さいだけでボクの大きさの半分くらいはある。
「わん太様を救うのだ!」
「おぉーっ! あれ? こっちに攻撃こないから入れ食いでは?」
「肉だ、今日は肉祭りだぁーっ!」
気炎を上げるペンギンさん達により少しづつだがキウイの数も減っていく。
「ボクも負けてられないわん。今宵の奇異鳥切は一味違うぞっと……うん、良く切れるわん」
群がるキウイをザクザクと斬り伏せる。
なお、ドロップする鶏肉は大事なのでこまめに回収していく。
◯[あれ? わん太のそれ、新武器? マラカスじゃないとして、短刀、いや、ナイフ?]
◆[ナイフにしては幅広というか三角だし、包丁じゃないか?]
∈[きっとまた変な武器にゃ。さあ、ちゃんと見せるにゃ!]
みんながボクの新武器に興味津々と見えるので隙を見て鑑定結果を表示した。
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名称:奇異鳥切
説明:キウイを捌くために特化した骨切り包丁。
キウイの血を浴びることで更にヘイトを集めやすくなる。
鶏肉のドロップ率がアップする。
作成者:猫乃わん太
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◎[は?! わん太作?]
▽[……はぁっ?! ちょっ、そりゃヘイト集めるやろがい!]
∈[称号以上にやばかったにゃ!!]
『キッ、キーーウィ!!!』
『キーーゥゥウィィッ!!』
「わん太様ぁぁっ!!」
―― ドゴォォッ!!
大きな音と共に横方向からの衝撃でボクは吹き飛んだ。




