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【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】  作者: 水城みつは
第三章 ペンギン大戦!

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第94話 南の島

「おっはよ~わん、ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太わん! 今日はお待ちかねの転移ポータルを試すよ!」


 ボクらが住んでいる通称北の島、この最南端『リゾットの町』から見える湾内にこの小さな島はある。

 そして、そんな小さな島の中央には南の島へ渡る転移ポータルと思われる装置があった。


▽[おー、久々じゃね? 待ちわびたよ、新しい場所ってワクワクするよな]

∈[やっとかにゃ、これで転移できなかったら笑うにゃ。ところで南の島って実在するんかにゃ]

∴[非実在南の島は草。けど、アンメモは多分惑星単位で実装されてはいるよ。人がいるかは別だけど]


「それだよねー、そもそもこの島も最初は誰も居ないかと思ったらいつの間にか増えちゃったし。キュウビ族に勝魚かつおさんなんかはエト獣族連邦国から来てるわん」


「わん太様、やはり儂らでは反応しないみたいですな……」

 今回ボクと一緒にいくのは、南の島から来た考老来ころら一行、それに、紗妃さきさんと勝魚かつおさんだ。

 念の為彼らから転移ポータルが反応するかを試して貰っていたが、やはり、ここを覆っていた結界同様にボクが触る必要がありそうに思える。


「よし、それじゃあ覚悟を決めてボクが触るわん。みんな準備はオーケーかわん? 上手く移動できて戻れるようなら他のパーティにも移動して拠点を作ってもらうけど、すぐには帰れない可能性もあるから注意わん」


◯[フラグ乙。それでその過剰なまでのフル装備なのか。ってインベントリに入れれば良くね?]

❤〚わん太くん、そのリュックに赤いタキシード? もかわいいよ〛

◆[袖なしの燕尾服なのかな、わん太が服を装備してるの初めてみたかも]


「おっ、わかる? これは考老来さんに貰った服を改造したテイルコート風のマントわん。装備すると水中を活動できるスグレモノなんだけど、ほら、ボクは装備ができなかったんだけど、袖を無くしたらマント扱いで装備可能になったんだわん」


 ちなみにボクが装備して効果が出るの帽子系の頭装備と、首輪とかの首装備、そして、マントも首装備扱いで効果がでるのが判明した。

 なお、靴とか服も着けることは出来なくはないがデバフ効果が出て実用上装備できないから着ていない。


◆[え?! 水中活動可能なの破格というかそれってチート性能では?]

▽[これでわん太は空中だけでなく水中でも活動可能になったわけか。只のチートわんこだな、運営さん調整が必要では?]

◯[真っ赤で目立ちまくりそうなことを除けば中々良いな]


「えーっ、この赤が良いじゃない。ねぇ、考老来さんもそう思うわん?」

「ん、あぁ、わん太様に気に入ってもらえて儂も服……マントも嬉しいですよ。儂に赤色は似合わなかったですからなぁ」


◎[考老来さんにお付きの人も眼を逸らしていて草www]

[鳥妖精ペイシーさん達は基本的に体色に合わせたカラーリングだね]

∪[青っぽい灰色? 青っぽいの珍しいと思ったけど、獣人じゃなくて鳥と思えばありうるか]


 ちなみに、このマントは考老来さんたち鳥妖精ペイシー族の中でもそれなりに珍しい装備らしいが、外海を渡る考老来さんたちの安全のために持たされたものだそうだ。

 鳥妖精ペイシー族が泳ぎに長けているとしても水中活動可能なわけではないんだそうだ。


―― マスター、そろそろ覚悟を決めて転移ポータルM29PAFを起動してください。


「おーけー、メルリン。じゃあ、みんなで南の島へ行くとするわん。さあ、ポータルにのったのった」

 ボクの周りをゆっくりと浮遊していた球形ドローンのメルリンに促されて転移ポータルへと向かう。


∈[!! ちょーっと待つにゃ。そのドローンはなんにゃ?! いや、この前手に入れてたのはわかるけどにゃ!]

◎[しゃぺったぁああぁっ?! それよりマスターとは]

◆[これは、魔法? 科学? どっちの機能のドローンなんだ?]


「みんなポータルの中に入ったってことで、おおっ?! なんかパネルが表示されたんだけど?」

 目の前に半透明のパネルが表示されてカウントダウンが始まった。


―― 管理者権限を確認……転移ポータルの機能が開放されました。

   引き続き転送試験を行います。

   10、9,……


「ん? わん太様、今、試験と聞こえたのですがにゃぁ?」

「そうだね、ボクにもそう聞こえたわん。メルリン、これ大丈夫?」


―― はい、マスター。起動、転送シーケンスに問題はありません。

   過剰なエネルギーの充填は確認されましたがこのポータルの転送先は固定となっています。

   外部要因が加わらない限りはほぼ100%問題が発生することはないでしょう。


 足元のポータルの発光が強くなっていく。


―― ……3、2、1 転送を開始します。


 ポータルの周囲に光の膜が立ち上がり、ふわりとした浮遊感が生じた。


―― スキル『ランダム』が発動しました……


「ふぁあっっ?!」


 どこかで聞いたことのあるようなアナウンスが再び聞こえた。


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