悩む
「マギー帰ったのか?」
「…お父様帰りました。」
「泣いたのか?大丈夫か?今日は休みなんだろ?いじめか?」
「違います。違うけどもう仕事辞めようかな。」
慌てるお父様に辞めたいと伝えてみる。お父様はそうかと言い、良い相手が居たから会ってみるかと聞いてくれる。お会いする段取りをお願いし部屋へと向かう。疲れた。
「明日も休みで良かった。」
私そういえば殿下と口付けを…嫌ー!!恥ずかしい!婚約者とのロマンチックな口付けを夢見ていたのに最悪。格好良かったけど…って違う!嫌だぁ!
「マギーいいかい?先方に連絡したら明日って連絡きたのだけど…どうする?」
「会います。明日ですね。」
「では伺うと連絡しとくよ?」
「お願いします!」
お父様は話し終わると去って行った。辞めるまで配置転換してもらえるかな?殿下と働くの嫌だな。本当に私が好きなのか?いや…きっと膝枕のせいでそんな気になってるだけだ。眠れるから癒やされるーて単純なんだから!
「毎日お話するの楽しかったけど…いや!乙女に何も言わず口付けするなんて!ありえないんだから!」
枕を殴りながら殿下の悪口を言っていたら辛くなってきた。殿下を異性と思った事もなかったから驚いたのは確かだ。私は殿下を好きなの嫌いなのかもわからない。
「お嬢様!朝ですよ。お見合い行く準備始めますよ。」
気付いたら眠ってしまっていた。殿下寝れたかな?違う!馬車で寝てたわ。もう知らない!殿下なんて忘れるんだから!
「お嬢様朝から届いてましたよ。ご当主から先程渡すように承りました。」
「何これ?誰から?」
受け取り中を見ると殿下だ。アルよりと名前だけ書いてある。最初に断った髪飾りが入っている。
「凄い高級品ですね!宝石がキラキラしてて綺麗です!今日つけられますか?」
「え…でも。」
「お嬢様によく似合いますね。特注品ですか?名前入ってますね。」
「そうなの?本当だ…最初から私に渡す用に特注したのかな?断ったのに贈ってくるなんて。つけてもらえる?」
もちろんです!と侍女達は着飾ってくれ、普段より3割増で綺麗に見える。こんな気持ちでお見合いに行って良いのかな。行かないと失礼よね。
「本当にお見合いしていいのか?朝の贈り物は良い人からでは無いのか?」
「…違います。」
そっと髪飾りを触る。私には殿下が何を考えているのかはわからない。愛人になんてなりたくないし側妃なんて嫌だ。私は私だけを大事にしてくれる人が良い。
「では、いってきます。」
「気をつけてな。嫌だったらまだ断れるから気にしないように。」
ありがとうございますと馬車に乗り込む。相手聞き忘れた。まぁいいか。従者が連れて行ってくれるわ。ついて降りるととんでもなく広い邸宅だ。どこだろう?高位貴族?
「マーガレット嬢我が家へようこそ。」
「ロバート様?!我が家ってココはロバート様のお家ですか?」
「え?そうだけど。お見合いしに来てくれたんだよね?」
「え?ロバート様が相手ですか?何故?」
まぁ中に入ろうとエスコートしてくれる。わぁさすが公爵家だわ。我が家と全く違う。
「私は元々あまり結婚する気がないのだけど、周りはさせたがる。まぁ嫡男だしね。それでマーガレット嬢が相手を探してるって聞いて立候補したんだ。恋愛感情は無いけど生涯仲良くやっていけるなって。」
「確かに…穏やかな家庭は築けそう。」
「アルフレッドに何かされた?」
「え?!何かって何故ですか?」
「昨日から落ち込んで全く話にならない。君と出かけると一昨日楽しそうに話していたのに、結果を聞きに行ったら何も言わないからさ。君に聞こうと思って。」
「殿下はよくわからないです。」
「告白でもされた?」
「うっ…はい。いきなり口付けをされて告白されました。初めては色々夢見てたのに最低で逃げました。」
あいつが悪いなって笑っている。まぁ食べてよってお菓子を勧めてくれいただく。美味しい!良いお家で出されるのは全部美味しいな。
「今まで誰にも興味無かったのに学生時代から、君の話をすると面白そうに聞いていたよ。だから推薦も通ったんだ。周りだけじゃなくアルフレッドもすぐ許可したからね。」
「学生時代からですか?」
「会うたびにマーガレット嬢はどう?とか最近の話は無いのかと煩かったよ。会った事もない君にあいつは憧れていたんだ。」
「嘘でしょ?殿下ってそんな前から私を知ってたんですか?!」
そうだよってロバート様はお茶を飲む。知らなかった。何も言わないから。いや…出される物全て好きなものだった。食べ物の好みも知ってるって事?
「私が知ってる君の情報はほぼ知っているよ。私にいつもヤキモチを妬いていたよ。お前ばっかズルいって。そんなの知らないよねー?自分も学院通えば良かったんだよ。」
「この髪飾りいただいたのですが…特注品ぽくて…。」
「アハハ!本当に作ってたんだ!アルフレッドは本当君に対しては張り合うんだから。文化祭の時に売ってた飾りあげたの覚えてる?」
「はい。修道院で作られた髪ゴムですよね?」
「それに対抗してるんだ。私だって髪飾りあげたいって。まさか本当に用意してるなんて面白い。あわよくば君にあげたかったんだな。」
えぇ…どういう事??そんな前から何て思ってもいなかった。返す?いやでもな。ざわざわと急に外が騒がしくなる。
「あ、来たみたい。アルフレッドに今日君とお見合いだって朝から手紙書いたんだ。完全無欠の王子様が必死なの面白いよね。まぁよく話し合ってよ。」
ロバート様は優しく微笑み出て行った。代わりに殿下が入ってきて微妙な空気になる。どうしよう。




