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眠れぬ王子様の癒し係に任命されました〜ずっと溺愛されてました〜  作者: 漆原 凜


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4/5

悩む

「マギー帰ったのか?」

「…お父様帰りました。」

「泣いたのか?大丈夫か?今日は休みなんだろ?いじめか?」

「違います。違うけどもう仕事辞めようかな。」


慌てるお父様に辞めたいと伝えてみる。お父様はそうかと言い、良い相手が居たから会ってみるかと聞いてくれる。お会いする段取りをお願いし部屋へと向かう。疲れた。


「明日も休みで良かった。」


私そういえば殿下と口付けを…嫌ー!!恥ずかしい!婚約者とのロマンチックな口付けを夢見ていたのに最悪。格好良かったけど…って違う!嫌だぁ!


「マギーいいかい?先方に連絡したら明日って連絡きたのだけど…どうする?」

「会います。明日ですね。」

「では伺うと連絡しとくよ?」

「お願いします!」


お父様は話し終わると去って行った。辞めるまで配置転換してもらえるかな?殿下と働くの嫌だな。本当に私が好きなのか?いや…きっと膝枕のせいでそんな気になってるだけだ。眠れるから癒やされるーて単純なんだから!


「毎日お話するの楽しかったけど…いや!乙女に何も言わず口付けするなんて!ありえないんだから!」


枕を殴りながら殿下の悪口を言っていたら辛くなってきた。殿下を異性と思った事もなかったから驚いたのは確かだ。私は殿下を好きなの嫌いなのかもわからない。


「お嬢様!朝ですよ。お見合い行く準備始めますよ。」


気付いたら眠ってしまっていた。殿下寝れたかな?違う!馬車で寝てたわ。もう知らない!殿下なんて忘れるんだから!


「お嬢様朝から届いてましたよ。ご当主から先程渡すように承りました。」

「何これ?誰から?」


受け取り中を見ると殿下だ。アルよりと名前だけ書いてある。最初に断った髪飾りが入っている。


「凄い高級品ですね!宝石がキラキラしてて綺麗です!今日つけられますか?」

「え…でも。」

「お嬢様によく似合いますね。特注品ですか?名前入ってますね。」

「そうなの?本当だ…最初から私に渡す用に特注したのかな?断ったのに贈ってくるなんて。つけてもらえる?」


もちろんです!と侍女達は着飾ってくれ、普段より3割増で綺麗に見える。こんな気持ちでお見合いに行って良いのかな。行かないと失礼よね。


「本当にお見合いしていいのか?朝の贈り物は良い人からでは無いのか?」

「…違います。」


そっと髪飾りを触る。私には殿下が何を考えているのかはわからない。愛人になんてなりたくないし側妃なんて嫌だ。私は私だけを大事にしてくれる人が良い。


「では、いってきます。」

「気をつけてな。嫌だったらまだ断れるから気にしないように。」


ありがとうございますと馬車に乗り込む。相手聞き忘れた。まぁいいか。従者が連れて行ってくれるわ。ついて降りるととんでもなく広い邸宅だ。どこだろう?高位貴族?


「マーガレット嬢我が家へようこそ。」

「ロバート様?!我が家ってココはロバート様のお家ですか?」

「え?そうだけど。お見合いしに来てくれたんだよね?」

「え?ロバート様が相手ですか?何故?」


まぁ中に入ろうとエスコートしてくれる。わぁさすが公爵家だわ。我が家と全く違う。


「私は元々あまり結婚する気がないのだけど、周りはさせたがる。まぁ嫡男だしね。それでマーガレット嬢が相手を探してるって聞いて立候補したんだ。恋愛感情は無いけど生涯仲良くやっていけるなって。」

「確かに…穏やかな家庭は築けそう。」

「アルフレッドに何かされた?」

「え?!何かって何故ですか?」

「昨日から落ち込んで全く話にならない。君と出かけると一昨日楽しそうに話していたのに、結果を聞きに行ったら何も言わないからさ。君に聞こうと思って。」

「殿下はよくわからないです。」

「告白でもされた?」

「うっ…はい。いきなり口付けをされて告白されました。初めては色々夢見てたのに最低で逃げました。」


あいつが悪いなって笑っている。まぁ食べてよってお菓子を勧めてくれいただく。美味しい!良いお家で出されるのは全部美味しいな。


「今まで誰にも興味無かったのに学生時代から、君の話をすると面白そうに聞いていたよ。だから推薦も通ったんだ。周りだけじゃなくアルフレッドもすぐ許可したからね。」

「学生時代からですか?」

「会うたびにマーガレット嬢はどう?とか最近の話は無いのかと煩かったよ。会った事もない君にあいつは憧れていたんだ。」

「嘘でしょ?殿下ってそんな前から私を知ってたんですか?!」


そうだよってロバート様はお茶を飲む。知らなかった。何も言わないから。いや…出される物全て好きなものだった。食べ物の好みも知ってるって事?


「私が知ってる君の情報はほぼ知っているよ。私にいつもヤキモチを妬いていたよ。お前ばっかズルいって。そんなの知らないよねー?自分も学院通えば良かったんだよ。」

「この髪飾りいただいたのですが…特注品ぽくて…。」

「アハハ!本当に作ってたんだ!アルフレッドは本当君に対しては張り合うんだから。文化祭の時に売ってた飾りあげたの覚えてる?」

「はい。修道院で作られた髪ゴムですよね?」

「それに対抗してるんだ。私だって髪飾りあげたいって。まさか本当に用意してるなんて面白い。あわよくば君にあげたかったんだな。」


えぇ…どういう事??そんな前から何て思ってもいなかった。返す?いやでもな。ざわざわと急に外が騒がしくなる。


「あ、来たみたい。アルフレッドに今日君とお見合いだって朝から手紙書いたんだ。完全無欠の王子様が必死なの面白いよね。まぁよく話し合ってよ。」


ロバート様は優しく微笑み出て行った。代わりに殿下が入ってきて微妙な空気になる。どうしよう。

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