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オカルト科学"界"の僕と多次元魔法"海"の私  作者: 坂水 雨木
第一章(蒼海星)、雪の季節と海上同棲生活の変化。
50/101

閑話【レメイラ調査レポート1】

298508/34/88


【惑星レメイラ】。

 現地生息有機生命体により呼称が既定されていたため、本レポートでもこれを採用する。


【調査背景】  

 星穴を探索中、突発的な世界間の繋がりを発見。海道(※後述)と呼ばれるそれは、我々が踏み入れてきたあらゆる空間とも異なる様相を呈していた。海道そのものが世界の狭間とも言える役割を果たし、多くの世界を繋ぐ橋となっていた。未知のエネルギーに包まれた海道ではあるが、エネルギー内包量が桁外れに多い世界も存在していた。その筆頭がレメイラである。レメイラの情報を収集し、海道の謎、延いては遍く世界の情報を得るために調査を実行する。


【基本情報】

 惑星レメイラ(今後惑星レメイラをレメイラと呼称)は、普遍的拡張型宇宙内の一惑星として存在する。惑星のほとんどが水に覆われ、生命成分を多く含んだ海水として循環している。現地住民は海上、または少ない陸地に都市を築き生活している。


 本レポート提出時に確認した宇宙全域では、レメイラ以外に特殊なエネルギー波の検出はできなかった。他惑星において有機生命体や文明の確認はできたものの、海道、星穴といった世界間通路は見られず、レメイラ外の調査はレメイラ内を探索し終えた段階で始めることにする。


 レメイラは基本的な恒星を中心に置く単一星系に属し、普遍的拡張型宇宙らしく多くの恒星を内包した銀河系に属している。

 現地人に宇宙進出への技術はあるが、自主的世界間移動の能力はないと思われる。(※魔法術に関しては後述)


 海道により多くの世界と繋がっているため、他世界の技術を取り入れ独自の技術体系を構築している。

 また、レメイラに特異的な文化文明発展の基礎として、海道にも関係する"深海""魔法術"が挙げられる。

 

【深海】

 レメイラより海道に通じる道のことを指す。特異的エネルギーの密度が高く、深海穴と呼ばれる海道への入口のほとんどが深海に存在すると思われる。エネルギー密度の関係で綿密な情報は得られていない。今後さらなる調査を行う予定である。


【海道】

 世界間通路そのものを指す単語であり、多くの世界と直接的繋がりを持つ場所と言える。不可思議なエネルギーに満ち、常にエネルギーは揺れ動いている。有機生命体の単なる肉体では立ち入ることができないため、海道内部の移動には何らかの手段が必要。我々の場合、情報群体の身体そのものが頑強なため移動に支障はない。海道の調査は別レポートに記載。


【魔法術】

 レメイラ特有の技術であり、文明の原点でもある。多種多様な超常現象を引き起こす代物であり、レメイラの人間が持つ魔力、レメイラの海に流れる深力を利用したものを言う。現段階では魔法術に限界は見られず、大規模な術を行使すれば理論上世界間移動すら可能である。得られた情報は未だ少なく、さらなる調査を必要とする。


【現地住民】

 一般的な人間型知的生命体である。体内に魔力回路を持ち、魔力を放出することができる。魔力単体での魔法術も行使可能であるが、深力と共鳴させることで魔法術は真価を発揮する。比較的温厚な種族であり、我々含む多くの異種族と友好関係を結んでいる。現地住民との交流も順調である。(※特記事項あり)


――――――。


――――。


――。


【特記事項】

 レメイラにて特殊霊体、石海甚伍との接触に成功。

 石海甚伍は別世界「地球」において肉体を持つ有機生命体であり、我々が「地球」との接触を行う手段は未だ存在しない。石海甚伍の証言による「地球」の環境は稀に見る超常に満ちているため、詳細な情報を得るために今後も石海甚伍との接触は鋭意進めていくこととする。

 同時並行で「世界の狭間」の調査も行う予定である。石海甚伍についてのレポートは別途作成【石海甚伍調査レポート1】に記載。今後の状況により新規で【地球調査レポート】を作成する。

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