青と晴人の東西対決
「じゃあ、第一回東西対決を始めます。」
「何で、東西?」
日和が聞いてきた。
「2人の苗字の東海と西海をとって」
「いいな東西って」
「あぁ、いい名前だ。」
〔降りるお客様を優先してください。焦らず、安全にお乗りください。〕
そうアナウンスが流れてコーヒーカップに乗った。始まると、青くんのコーヒーカップはめっちゃくちゃ回り、気持ち悪くなるほどだった。この状態で晴人くんが、回すのは本当に無理。日和も同じく、気持ち悪そうだ。
「ちょっと待って、少し落ち着かせて」
「私も」
「なんか飲む?」
「大丈夫」
飲んだら、さらに気持ち悪くなりそう。
「もう全員で回すならいいよ」
「私も賛成」
日和も同意見のようだ。
「じゃあ、行くか」
「うん。」
「2人共回しすぎないでね。」
「あぁ、手加減する。」
本当に大丈夫かな?
「勿論」
「それか、別々にする?」
「賛成」
「俺も」
そう決まると、すぐにアナウンスが流れた。
入ると、私と日和はピンクのマグカップに乗った。始まると、回してみると意外と固く回すのが大変だった。晴人くんと青くんはめちゃくちゃ回していた。終わると、次は青くん達が、気持ち悪くなってしまった。
「あのさ、カフェ行かね?」
「「いいよ」」
そりゃ、あんだけ回したらなるに決まってる。私と日和は顔を見合わせて笑った。
「抹茶が中心のカフェがあるみたいだよ。」
「私はそこがいいな」
「同じく」
「い・・・いい・・ぜ」
晴人くんは明らかに辛そう。
「私も」
抹茶カフェ、抹寺に着くと、抹茶の匂いがしてきた。抹寺って名前もいい名前だな。
「日菜梨、何頼む?」
日和が聞いてきた。
「抹茶パフェか抹茶パンケーキで悩む。」
「じゃあ、日菜梨、抹茶パフェ頼んで、私は抹茶パンケーキにすれば、少しずつたべれるよね?」
「確かに。そうしようかな。」
「2人は何か頼む?」
「飲み物だけ頼む」
「俺も」
食べ終えると、もう3時だ。抹茶パンケーキも抹茶パフェもどちらも美味しかった。次はアクアマリン。アクアマリンは少し、距離があり、迷いやすくたくさん歩くことになってしまった。アクアマリンは混んでいて、30分ほど並んだ。水の流れに乗ることもあり、日和は濡れてしまった。
「ずぶ濡れじゃん。日和、タオル使うか?」
晴人くんがいう。
「ありがとう」
「風邪ひかないようにこれでも羽織ってろ。」
そう言って、晴人くんが羽織っていたパーカーを日和は借りて、着た。
「次は観覧車だ〜」
日和はとてもたのしみだったみたいだ。そのためか、ずぶ濡れになったことも忘れていた。
「だけど、何で観覧車を1番最後にしたの?」
「楽しみって最後に残したいじゃん。後、夕焼けが見えるから。」
晴人くんが説明する。
「確かに、僕も観覧車から夕焼け見てみたいかも。」
「観覧車、ペア同士で乗らない?」
「だけど、何でペア同士?」
「青くん、晴人くんに説明お願い。」
私は青くんにこっそり言う。
「わかった」
「日和は晴人くんのこと好きなら、ペア同士でいいよね?距離頑張って縮めてきなよ。」
「わかった。日菜梨、ありがとう。そして、日菜梨も頑張って。」
「うん」
こちらは青様と晴人様の会話。私は琴葉です。
「晴人、お前日和ちゃんのこと好きなんだろ?だったら、観覧車の中で2人きりなんだから距離縮めてこい。」
「わかった」
観覧車は次から次に来るらしいから、スムーズに乗れるみたい。
「先私と青くんでいいよね?」
「いいよ」
「ああ」
観覧車に乗ること自体も初めてで乗ってみたら、思った以上にに広くて驚いた。
「ねえ、青くん夕焼け綺麗だね。」
「そうだな。あのさ、日菜梨って幼馴染っているの?」
「2人いたんだけど、男女1人ずつ。1人は青くんも知ってると思うけど、二階堂真白。」
「2年の頃に事故にあった子だよね?」
「うん。そしてもう1人は、東上伊織くん。だけど、どうして?」
「いや、日菜梨は伊織さんの事好きなの?」
「そんな感情は持ってないよ。もしも持ってたらどうする?」
まさかね。青くんがね・・・。
「月の姫と日の姫どちらか欠ければ人志を滅亡に追い込めないんでしょ?」
「そうだよ」
「なら、日菜梨を守れなきゃ話にならないじゃん。」
「まあ、そうなのかもね」
それって、どう言う意味?話題を変えよう。
「青くんは好きな人いる?」
わ、わわわ私何聞いてんの?
「いるよ」
えっ・・・。私の恋終わった。
「誰?」
「ヒントは、何事にも諦めないで挫けないところがあるよ。日菜梨は好きな人いないの?」
誰だろう。だけど、私の恋はきっと叶わないよね。
「いるよ。ヒントは、私に勇気をくれた人。」
「もう少しヒント。」
青くんも誰だろうと頭を悩ませている。
「その子とは小学生の頃からの知り合い。」
「答えは?」
「秘密。青くんは?」
「僕も秘密。」
「そうじゃなくて、もう少しヒント。」
青くんは少し考え込んだ。
「僕も同じ小学生の頃からの知り合い。」
そう言って、私と青くんの観覧車は終わった。晴人くんと日和がゴンドラから降りてきた。なぜだか2人ともすごく顔が真っ赤だ。仲を深めたならそれでいいかな。
「おみやげ買いに行こう」
「うん」
おみやげ屋は本館にあり、少し距離があった。現在4時30分。おみやげ屋に着くと、あまり混んでいなかった。セーナちゃんのグッズがたくさんあった。
「あのさ、みんなでお揃い買わない?」
日和が顔を真っ赤にしていった。
「いいね。思い出として」
「日海組の初の思い出」
青くんが言う。
「日海?」
私が不思議に聞く。
「うん。晴人と僕の苗字の海をとったのと、2人の日からとって日海」
つまり日とは日和と日菜梨と言う意味。海は東海と西海からの海。
「いい名前だね」
「ああ」
「だけど、お揃いと言っても何を買うの?」
「じゃあ、キーホルダーでも買わない?カップルとかが色違いで近づかせると、くっつくらしいよ。」
私が指したのはセーナちゃんの自分のイニシャルが入ったキーホルダーだ。
「だけど、これ私と晴人くんと日菜梨はみんなイニシャルHから始まるよ。」
日和が言う。
「確かに」
「じゃあ、色違いのやつにしようよ。」
だが、色違いと言っても2種類しかない。
「じゃあ、2人でお揃いにしなよ。」
私が晴人くんと日和に言う。
「全然大丈夫だよ」
日和が言う。
「いいのいいの」
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
日和が言う。
「いいのか日和?俺とお揃いでも。」
「全然。逆に嬉しいよ」
「ありがとう・・・。」
晴人くんの口から言葉が溢れる。2人はベージュ色。私は青色にした。青色は青くんだから嬉しいな。
おみやげ屋を出て帰ろうと思った時、人志が現れた。
「嘘、今?」
「まじか」
「2人ともやるぞ。」
私と青くんの動揺とは反対に晴人くんは落ち着いている。
琴葉バリケードを。
(承知いたしました。)
「あれ、よ〜くみたら、日の姫と月の姫じゃないか」
「まずい見つかった。」
「晴人、日和ちゃんはお前が守れ。」
青くんが大声で言う。バリケードが作動した。
「日菜梨僕らの技見てて。」
「うん」




