東海家の当主とシュシュの秘密
見た目で判断するのは良くないのは分かってるが、顔が結構怖い。
「「はい」」
「葉月、例の物を。」
「こちらでございます。」
「母さん、説明お願いします。」
なんと、葉月さんは青くんのお母さんらしい。青くんのお母さんとは思えないほど若い。
「こちらは日の姫様用のシュシュと月の姫様用のシュシュでございます。このシュシュは人志から守ってくれるお守りのような役目をしております。」
「「ありがとうございます。」」
「早速つけてみてもいいですか?」
「勿論、どうぞ。」
シュシュは紫色だ。リボンの柄だ。日和のシュシュはピンク色のベージュだ。
「葉月さんが作ったんですか?」
「ええ。」
「私の好きな色で作ってくださり、ありがとうございます。」
「青と晴人から、卒アルの写真を見せてもらって、似合う色にしてみたんですよ。」
「そうだったんですね。」
日和もとても嬉しそう。そこでご当主様が口を開ける。
「ところで、日菜梨さんあなたの相棒を見せてください。」
「はい。琴葉」
そう呼び、琴葉が出てきた。なぜかみんな琴葉を見たがるのはなぜ?
「とても強い力を感じます。ですが、あなたの相棒には今後琴葉さんより強い相棒がつくことになるでしょう。」
「そうなんですね。」
「だからと言って琴葉さんの存在を忘れないように。」
「勿論です。」
琴葉を忘れるなんてできない。絶対に。
「家の書庫を見てってください。お二人共歴史が好きなんですよね?」
「「はい」」
潔く返事をする日和と私。
「なら、歴史の本がたくさんありますよ。」
「ありがとうございます。」
「晴人、青、2人を案内してあげなさい。」
「「はい」」
「行くよ。」
青くんが先頭に立った。
「うん。」
「よろしくね。」
すごく長い廊下を行き、大きな本の書庫があった。
「すごい・・・」
つい言葉が溢れた。
「だろ。」
なぜか晴人くんがいう。
「うん。」
「自由に読んでいいから。」
「何から読もうかな。栞先生の本あるなら読みたい。」
私は早速栞先生の本を探そうとした。
「栞先生の本はこの辺かな。」
「えっ、あるの。」
「母さんが栞先生の本好きだからね。」
意外。戦国時代を描くことが多い栞先生の本を葉月さんが読むなんて。歴史好きなら、平安時代の紫式部様辺りを読むと思ってた。
「僕たちも本読もう。あっ、だけど晴人は宿題終わらせてからだ。」
それなら、日和をサポートしよう。
「日和勉強見てあげれば?」
「別にいいけど。私より、日菜梨や青くんの方が成績いいと思うけどな。」
確か、日和の成績は真ん中よりもだいぶ上の方だった気がする。私の学年は200人だ。日和は毎回のテストでは20位前後だった気がする。
「全然大丈夫」
この機会に2人の仲が良くなるといいな。
「私、本がある部屋だと集中できないから、晴人くんの部屋でもいい?」
「うん。」
日和、頑張って。晴人くんめちゃくちゃ顔赤いけど大丈夫なのかな?もしかして・・・。青くんに聞いてみよう。2人が行った後に聞いてみた。
「ねえ、青くん、晴人くんは日和のこと好きなの?」
「やっぱりそう見える?」
「うん。」
やっぱりそうなの?
「その通りなんだけど・・・あいつ素直じゃないから。」
「そっか。日和もね、晴人くんのこと好きなんだよ。」
「えっ、両思いじゃん。」
青くんが声を上げた。
「私も驚いた。だけど2人の関係だから、何も言わない方がいいと思う。」
「そうだね。」
「距離を近づけるのはいいと思うけど。」
青くんは首を縦に振った。そう言って本を読む。数十分後日和と晴人くんは勉強を終えて、帰ってきた。
「ねぇ、今度4人でどこか行かない?」
日和が提案した。
「「「いいよ」」」
「どこ行く?」
「どこでもいいよ。」
「じゃあ、遊園地行かない?」
青くんがいう。
「いいね。」
「日付はどうする?」
「来週の土曜でいいんじゃない。」
誰も何か予定があるとかも言わなかったので話を進めた。
「了解。9時に桜林公園に集合ね。」
と言って話を終えた。




