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月の姫の想い人  作者: 汐月美桜
月と姫と日の姫
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14/19

体育祭の競技

「体育祭の競技、推薦はありますか?」

現在私は体育祭の競技決めの司会をしている。先生から成績優秀で信頼が厚いという理由で学級委員のような仕事を任されている。

そこで女子から手が上がった。

「リレーに東海くんを推薦します。」

そう言った瞬間に、周りからも「東海なら大丈夫だな。」と声が上がった。青くんすごいな。私よりも青くんの方がみんなからの信頼が厚い気がする。

「東海さん、リレーの推薦どうしますか?」

「やります。」

青くんは即答した。

「では、東海さんは決まりですね。他に推薦ありますか?・・・いないみたいなので個人のネームプレートをやりたい種目にはってください。」

本当は青くんと呼びたいけれど、女子からの視線が怖かったから、名字呼びになっちゃった。みんながネームプレートをはり終えたのを見ると晴人くんと日和は借り物競走みたいだ。私はあまりもののリレーに入ることにした。本当は二人三脚をやりたかったな。そこでちょうど、授業終了のチャイムがなった。みんな休み時間を過ごし始め、だいたいの人は外に出て行った。

「関口、ありがとな。よければ学級委員を、やってくれないか?生徒会長の推薦もあるが。」

「生徒会長ですか?」

「ああ。」

「先生、学級委員でよろしければやります。」

「いいのか。」

「はい。学級委員って普通はもう1人ぐらいいますよね。もう1人はどうするんですか。」

私は1人だけでは手が回らないと思い、福先生に聞いてみた。

「それなら、次の授業時間を使って立候補者がいるか、聞いてみろ。」

「わかりました。」

(主人様、大丈夫?)

何が?

(何が?って、主人学級委員無理やり受け入れたじゃん)

帰郷と琴葉が心配してきた。

大丈夫だよ。心配ありがとう。

次の授業のはじまり。

「クラスの学級委員を決めるのが遅くなってみんなすまない。決まったから、発表する。」

クラスがザワザワしている。

「関口日菜梨さんです。」

日海の他のメンバーはみんな驚いていたが、他のクラスメイトにつられ拍手をしていた。

「まだわからないことも多いですが、みんなを引っ張っていきたいです。よろしくお願いします。」

そう言って拍手が起こった。緊張する。

「ここで、副学級委員を決めたいと思いますが、立候補したい人はいますか?推薦でもいいです。」

そこで篠原さんが手を挙げた。篠原結衣。ちょくちょく話したりする。

「細川日和さんがいいと思います。」

「日和さん推薦が出てますけど、どうしますか?」

日和は自分が推薦されると思っていなかったらしく、慌てているようだ。

「私は、副学級委員は男の子がいいと思います。女の子と男の子では、噛み合わない部分もあり、その部分をサポートできると思います。」

慌ててる割には、すごい納得できる意見だ。

「確かにそうですね。では、男の子で推薦ありますか?」

そこで晴人くんが手を挙げた。

「青が・・・青さんがいいと思います。」

周りからも確かにという声が上がった。あれ?もしかして晴人くん、青くんが私に告白したの知ってるのかな?まあ、今はどうでもいい。

「東海さん、どうですか?」

「わかりました。やります。」

青くんが副学級委員なら安心だ。

「副学級委員として一言お願いします。」

「関口さんと協力して頑張ります。よろしくお願いします。」

青くんらしい一言だ。

「学級委員と副学級委員に大きな拍手を」

と先生が言った後にみんな拍手をした。拍手の後私と青くんは自分の席に戻った。

「今日の放課後運動会でリレーが種目の生徒は校庭集合だ。」

みんなからええーと声が上がった。放課後校庭に集まると、リレーが種目のクラスメイトはみんな集まっていた。

「まず、ルールを言っとくが遅いからと言って相手を責めない。失敗を責めない。以上だ。先生の話を聞くとかの基本のことは授業を受けてると思ってやれ。」

「「「はい」」」

「リレーの走順を決める。1番足が速いのは橋下、2番目が林田。3番目が東海だ。何かいい案がある人はいるか?」

そこで私は手を挙げた。

「リレーで速い橋下さんをアンカーにして林田さんを最初にして東海さんを真ん中辺りに置けばいいと思います。」

周りからも「確かに」という声が上がった。

「関口の案に反対意見がある人はいるか?いないみたいだな。では残りの人たちはどうする?」

誰も手を挙げなかった。

「では、自分のなりたい場所を立候補にしよう。そして、被った場合はじゃんけんで決める。それでいいか?」

「「はい」」

「関口、司会頼むぞ。」

先生に、頼まれて戸惑ったがすぐに動くことができた。

「わかりました。」

そこで2人、手を挙げた。

「では、橋下さんからバトンをもらう人を決めてください。」

そこで五十嵐さんが手を挙げた。五十嵐玲。スポーツが好きな男の子だ。

「やりたいです。」

「他にいますか?いないみたいですね。では五十嵐さんの次にバトンをもらいたい人はいますか?」

こうやって決まっていった。次は青くんにバトンを渡す人だ。

「次に走りたい人はいますか?」

そこで手があがった。池木彩。相手は私の事を嫌ってる。青くんのことが好きらしい。つまり恋のライバル的存在。

「池木さん。申し訳ないですが、私もここで走りたいです。」

「はあ?学級委員だから譲ってよ。」

少し怖いな。まあ私を嫌ってるから当たり前か。

「学級委員とか関係ないと思います。」

篠原さんがおそるおそる言った。

「確かに」と声が上がった。

「関口でいいんじゃない?」

と声が上がった。まわりからも「賛成」とこえが上がった。池木さんは悔しそうだ。ちなみに池木さんは小学生の頃にわたしをいじめてた人の1人だ。

「日菜梨、司会変わるよ。」

「いいよ。申し訳ないし。私が先生からお願いされたんだし。」

「わかった。だけど、いつでも変わるから疲れた時は言ってね。」

周りの女子から「下の名前で呼ばれてる。」と声が上がったが青くんが、「何か問題でも?」というと声を上げた女子は静かになった。

順番が決まると、その日は解散した。家に帰ると練習部屋から大きな声がした。覗いてみると、晴人くんがお兄ちゃんに修行をしてもらってるみたいだ。晴人くんも強くなりたいって思いがあるんだな。修行が終わると、私は晴人くんに話しかけた。

「晴人くん、おつかれさま。お兄ちゃんに修行してもらってたんだね。」

「ありがとな。俺も強くなってヒルズダークをみんなで倒す。その夢に向けてみんな頑張ってるし、俺も頑張る。」

私は首を縦にふる。晴人くんがそこまで考えていたなんて意外だ。そこから体育祭まではあっという間だった。

体育祭当日。学校に着いたら、すぐに体育祭が始まった。体育祭の2年生の競技はダンスとそれぞれの競技だ。リレーの競技は全体競技のすぐ後でゆっくりしている時間などなかった。運動場に来る前、クラスのみんなワクワクしている人と緊張している人がいるのがわかった。私は緊張している。日海でも晴人くんはワクワクしてそうだ。青くんは無表情。日和は緊張してそうだ。そしてついにリレーの番になった。他のクラスよりも私達のクラスは少しリードしている。私の番になると他のクラスの人と順位争いになった。1人抜いた。このまま青くんに繋げば・・・。へっ?

「日菜梨!」

「青くん・・・。」

転んでしまったみたいだ。私は痛いのを我慢して青くんに繋いだ。池木さんにでも責められるかもなと思ってると、「おおー」という声が上がった。青くんが2人ほど抜いた。すごいな。青くんは走り終えた後、私のところに来た。

「日菜梨、大丈夫か?」

「うん。大丈夫だよ。ありがとう。」

青くんが去った後、池木さんがこっちに来た。

「あんた、調子に乗らないでくれる?東海くんがあんたのこと気にかけるのも今のうちだから。」

「調子に乗ってないし、青くんとは学級委員だから関わらないことはないと思うよ。」

私と青くんは同じ目標に向かう仲間だから。

池木さんは悔しそうに席に戻って行った。そうすると日和が寄ってきた。

「日菜梨、大丈夫?」

「大丈夫だよ。ありがとう。」

だけどまずいな。言い過ぎてしまった。そこで喜ぶような声が聞こえた。なんと私のクラスがリレーの順位は1位みたいだ、そこからダンスも終え、運動会自体も終えた。教室に戻ると、戻った人からお昼を食べるみたいだ。

「日海で弁当食べようぜ。」

晴人くんが提案した。

「いいよ。」

「屋上にしようよ。」

「うん。」

今日はみんなお弁当の日。

「なあ、日菜梨大丈夫か?」

「何が?」

晴人くんに聞かれた。やっぱり遠い親戚だからわかるのかな?いや関係ない。

「何が?って机の中に手紙入ってたじゃん。」

「ああ。あれね。恨みぐらいそりゃかうよ。学級委員やってればこんなことぐらいあると思ってたし。」

そこで帰郷が出てきた。

「主人、大丈夫じゃない。目が笑ってない。」

「・・・」

目は口ほどに物を言うにものを言う。こういうことだな。

「日菜梨、そうなの?紙の内容を私は知らないし、どう声を掛ければいいのか分からないけれど。・・・私は日菜梨に頼って欲しいよ。」

「日菜梨、僕もだよ。」

2人とも・・・。

「青くん。日和。・・・私、小学生の頃の恐怖がまた来るのかって不安があったんだ。」

「そっか。誰からの手紙なの?」

「多分池木さん。」

「あいつら。一発殴ってこようか?」

晴人くんがいう。

「気持ちだけ受け取っておくよ。」

「真面目な日菜梨ならそうなるよな。」

晴人くんが残念そうにいう。

「だけど、先生には言っておいたら?」

日和が言う。

「あまり大事にさせたくないし、日海の秘密にしとくよ。」

「そっか」

青くんが心配そうに言う。

紙の内容は汚い言葉がたくさん書かれていた。前の私なら「歴女だから大丈夫」って言って終わりにしてた。歴女の主軸がずれない限り私は負けないってずっと心の中で自分に言い聞かせてた、

「みんな心配ありがとう。今はお弁当食べようよ。」

「そうだね。」

「ああ」

みんなでお弁当を楽しんだ。

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