人志現る
「人志!」
私は驚きの声をあげた。
「みんな協力しよう。」
「うん。4の月氷輪。」
氷輪は氷が落ちる技だ。
「4の波水圧」
「2の天気晴天」
それぞれが技を出すと、私の技、青くん晴人くんの技がかかり、私の氷が青くんの熱で溶かされ、それを晴人くんの水圧でかかった。まるで滝の水がかかったみたいだ。氷輪は小さな氷で、青くんの晴天でも簡単に溶ける。
「滝の技だね。」
「連携プレーだ。」
「そうだね。」
人志は苦しそうにしている。
「冬より冷たい。お主らは父上のように自分の利益にしか動かないないのう。そのものは倒すまでだ。青色の景色。」
そう技名を唱えると、青くんと晴人くんは吹っ飛ばされた。まずい反応できなかった。だが、いつのまにか琴葉と帰郷が技をだしてくれていて3の月月守りを出していた。
「嘘でしょ・・・。」
青くんと晴人くんが一瞬で吹っ飛ばされる相手なんて、私達が戦えるような相手じゃない。
「哀れな、月の姫だな。この状態だと、日の姫は簡単に奪えそうだのう。」
考えろ、考えろ。日和を守る方法。日和を連れてこのまま逃げる?ダメだ。また1人いや、今度は2人、仲間を失う。
「日菜梨、大丈夫か?」
「お兄ちゃん。」
私は涙目でお兄ちゃんに訴えた。
「ここは協力だ。」
「うん」
そこで青くんと晴人くんが立ち上がった。
「そこの少年。ここは俺がやる。2人は日和さんを守ってくれ。」
「「はい」」
その返事は2人の仲間を守りたいという固い意志がこもった返事だった。
「日菜梨行くぞ。」
「はい」
「3の波大波」
「5の月朧月」
私達兄妹の協力で人志に技があたる。えっ、確かに攻撃はあたってるのに。吸収した。
「お主らの守りたいものは何だ?」
そう言って私を指した。
「私が守りたいものは大切な人。だからこそ、人志を倒して、魂をあの世に送り、あの世であなたには幸せになってほしい。」
そういうと、人志が近付いてきた。
「そうか。私の願いは大事な女房とその女房が作った物語の話をしたいだけじゃ名は・・・」
そこで私と日和は顔を合わせる。まるで彰子様のような人だ。中宮彰子様は最初は父、道長様の言うことを聞いていた人みたいだが、皇后定子様がなくなるとその子は彰子様のところに行った。だが、道長様は彰子様と一条天皇の子を天皇にしようとして、反発したらしい。そして歴史のドラマにも彰子様は青色が好きだったみたいだ。
「そうじゃ。紫式部。」
「あなたの名前は彰子様ですね。」
「そうかもしれぬ。」
人志が言った後にお兄ちゃんは倒すための最後の技をだそうとした。
「日菜梨、ありがとな。4の波水圧」
お兄ちゃんが技を出すと、自分の正体が分かってる、彰子様の人志は伊達政宗公や徳川吉宗公の時ほどの時間がかからなかった。
「日菜梨、俺は先帰ってる。」
「わかった。」
お兄ちゃんが帰った直後、彰子様は回復した。
「救ってくれてありがとう。」
「全然大丈夫です。」
「晴人、青、吹っ飛ばしてごめんない。」
きっと力の調節ができなかったんだね。
「大丈夫。」
「気にしないで」
「日和も怖がらせてごめんなさいね。」
「大丈夫です。」
おだやかな人だ。そして、人志のときの話し方とは全然違う。
「彰子様、よろしければこちらのノートに一言コメントをお願いします。」
そう言って彰子様にノートを渡す。
「わかった。」
「はい」
彰子様はその後一言コメントを書いてくれた。
「さらばじゃ。」
「「「「ありがとうございました。」」」」
そう言って彰子様は消えた。
「もう遅いし、日菜梨は俺が送っていくよ。」
「全然いいって」
「そこは甘えろ」
青くんが耳元で言ってきた。
「わかった。」
私は顔が真っ赤だった。
「日和は俺が送る。」
「ありがとう」
日和は何で、普通の顔ができるの?まさか付き合ってないよね?
「日菜梨、また明日ね。」
「うん」
ここから家まではすぐだ。
「彰子様成仏できてよかったね。」
「そうだね。」
「青くん、怒ってる?」
「・・・かっこ悪いとこ見せちゃたなと思って」
「そうかな?別にどんな青くんでもいいと思うけどな。」
私が歩きながら言うと、
「好きな人の前では・・・かっこよくいたいんだよ。」
青くんが言う。
「へ⁈」
私は深呼吸をした。まさかまさかね。
「日菜梨、好きです。俺と付き合ってくれませんか?」
え⁉︎夢じゃないよね。
「少し考えさせてくれないかな?」
「全然大丈夫。」
「ありがとう。また明日。」
そう言って青くんとは別れた。家に帰ると、手を洗って速攻で自分の部屋に行った。嘘じゃないよね。まさかあの青くんがね・・・。
「ご主人様は青様のこと好きじゃないんですか?」
琴葉が出てきた。
「勿論好きだよ。だけど、私と青くんじゃ釣り合わないよ。」
帰郷も出てきた。
「主人、そう言うのは気持ちが大事。主人は美人だし、青様とは釣り合うよ。」
「だけど、私のせいで青くんの評判が下がるのは嫌だ。」
本当に怖い。他の女子から嫌がらせが始まるかもしれない。
「主人様、そこはまだみんなに付き合ってること公表しないで日海の秘密にすればいいじゃないですか。」
確かにその手があった。
「でも・・・」
そう言った瞬間にスマホに青くんから連絡がきた。
返事いつでもいいので焦らないでください。でもできれば早めだと嬉しいです。
と書いてあった。青くんは私の気持ち尊重してくれる。不安という言葉が私の青くんが好きという気持ちを覆い隠してる。
次の日のお昼前
「ねぇ、青くん今日ってお弁当?」
「うん。日菜梨は?」
めっちゃ緊張する。
「私もお弁当」
「「一緒にお弁当食べよう。」」
声が被った。私達はお互い顔を真っ赤にする。クラスの女子からの視線が痛い。
「どこでお弁当食べる?」
「屋上か体育館前」
「じゃあ、体育館前にしようよ。」
体育館前も屋上もあまり人が来ない。だが、体育館前は椅子が一つある。私たちはお弁当を食べ始めた。
「日菜梨、今日の部活終わったら一緒に帰らない?」
「いいよ。青くんは何部?」
「僕はサッカー部。日菜梨は?」
「私はバトミントン部。体育館と校庭だね。」
「校門前で待ち合わせにしよう。」
「わかった」
なぜ、私がバトミントン部かと言うと、昔から真白と伊織くんと昔同じバトミントンの教室に入っていて将棋も同じ教室に入っていた。だが、中学では本をもっと読みたいと思っていたから、運動不足になるのでバトミントン部に入ることにした。真白と伊織くんとは親の仲が良く、保育園も同じだったので良く遊んでいた。だが、伊織くんは保育園の卒業式を終えると、引っ越してしまい別々の学校に行ってしまった。度々真白と伊織くんと3人で会っていた。ひみつの話なのだが、真白は伊織くんのことが好きだった。そして、伊織くんも真白のことが好きだった。だからこそ、あの日の事件は忘れられない理由の1つになっている。部活帰り。青くんと校門前で青くんが待っていた。
「ごめん、待たせたよね。」
「全然待ってない。」
「そっか、ならよかった。」
そう言って私たちは歩き出した。
「日菜梨、そろそろ体育祭だな。」
「そうだね。競技は選択できるんだよね?」
「確か、そうだったはず。」
「リレーか借り物競走。と何だっけ?」
「二人三脚じゃない?」
「そうだった。日菜梨は何にするの?」
「二人三脚にしようかな。」
「何で?」
「リレーは得意じゃないし。借り物競走も話しかける勇気ないから。青くんは?」
二人三脚も変わらないけど。
「僕はリレーかな。」
「わかった。じゃあね青くん。」
家の近くに来たので青くんと別れた。




