日菜梨の特性
「お兄ちゃん、私の月の修行の特性って何?」
「じゃあ、調べるか?」
「うん。何で調べるの?」
「その前にまず、叔母さんから日菜梨は月の修行を習っただろ?」
「うん」
「だから、上弦以上ではないとおかしい。」
「うん」
「関口家には、昔から何の特性かわかるように触ると特性がわかるものが存在するんだ。」
「それって何?」
「それは・・・」
私は唾をごくりと飲んだ。
「それは、関口家の先祖代々伝わる刀だ。それを触ると、刀の色が白に変わると満月。黒は新月。オレンジは上弦。黄色は下弦。変わらなかったら、三日月だ。」
「だけど、その刀はどこに?」
「それが、叔父さんが場所を教えてくれないんだよな」
「私、叔父さんのところ行ってくる。」
私はすぐに叔父さんの部屋に行った。
「叔父さん、今お時間いいですか?」
「ああ。かまわねえ」
「私は月の修行を達してますのはご存じですよね?」
「ああ。勿論だ。」
緊張する。私は汗をダラダラとかいている。
「私の月の修行の特性を知りたいのです。」
もしも、叔父さんが教えてくれなかったら、どうしよう。
「なぜ、知りたい?もし知ったとして、三日月だったらどうする?落ち込むだろう。」
「私は日の姫を見つけました。日和を、日の姫を守りたい。一緒に人志を消滅させたい。だけど今の私では、守れない。だからこそ、強くなって守るために私の特性を知る必要があります。」
わかってもらえるかな。
「理由はわかった。だが、特性というのは月の修行も月という立派な1つの特性だ。それでも知りたいか?」
「はい」
「ならば、私と勝負して勝ってからだ。日菜梨と日菜太2人でかかってきなさい。」
お兄ちゃんと!協力でなら嬉しい。
「わかりました。」
「勝負は1ヶ月後。」
「ありがとうございます。」
そう言い残し私は部屋を出た。叔父さんの特性は炎。
「お兄ちゃん、私に特性を知るために私と一緒に叔父さんと戦って。」
お兄ちゃんの特性は水だ。炎には水は相性はいい。
「わかった。なら、明日から一緒にもう特訓だ。」
「わかった」
次の日
「日菜梨、特訓するぞ。」
私が学校から帰ってすぐにお兄ちゃんは私の部屋に突撃してきた。すぐに特訓が始まると予想はしていた。準備が整って私は返事をした。
「はい」
そう言って、私達は修行用の部屋に行った。
「日菜梨、準備体操をするぞ」
「はい」
準備体操を終えると、お兄ちゃんが私に言った。
「日菜梨、かかってこい」
「待ってください。先にバリケードを張ります。琴葉お願い」
「承知いたしました。」
琴葉がバリケードを張ると、
「お兄ちゃん、初めていい?」
「言い忘れてたが、琴葉を使うのはダメだ。日菜梨は単独の時と琴葉がいる時の力の差が大きすぎる。」
「わかった。2の月月のうさぎ。」
この技はうさぎがたくさん出てきて相手に攻撃をして、相手の動きを封じる。
「まだまだだ。1の波荒波。」
「3の月月守り。」
これはバリアが張られる。私の体ぐらいの大きさだ。
「日菜梨、こっちに押されてっぞ。」
「負けない」
そういい、押し返した。
「その調子だ。」
お兄ちゃんがそう言った後、私は吹っ飛ばされて壁に勢いよく、背中をぶつけた。
「日菜梨、大丈夫か?」
「うん」
「まずは、月のうさぎからだな。もっと個体数を増やすぞ。」
「はい」
「まずは、俺が出す荒波をうさぎで倒せ。日菜梨のうさぎは攻撃にも特化してるし、防御にも使える。それを活かすための練習だ。1の波荒波」
「2の月月うさぎいっぱい」
いっぱいと叫ぶとうさぎが2倍近くの量が出できた。
「日菜梨、その調子だ。」
「はい」
こんな練習をし続けて1か月。4の月まではパワーアップした。そして今日は叔父さんとの勝負の日。絶対に負けない。
「日菜梨、日菜太準備はいいか?俺に攻撃を当てれば2人の勝ちだ。」
「「わかった」」
「琴葉は禁止だ。」
「うん」
私とお兄ちゃんの作戦は特性の相性がいいお兄ちゃんが攻撃をして、私が防御。それをしながら、お兄ちゃんの回復担当だ。
「1の炎火花」
火の粉が飛んできた。
「3の月月守り。」
やばい。壊れそう。だけど1か月前の私だったら、少し炎の粒が当たっただけで、すぐにバリアが壊れてたかも。
「2の波水しぶき。」
「お兄ちゃんありがとう」
危なかった。
「当然だ」
「なかなかはやるようだな。だが、これはどうだ?」
「4の炎蒼炎」
そう言った瞬間にお兄ちゃんに攻撃がいった。
「お兄ちゃん!」
「あつい、あつい」
とてもあつそう。
「2の月月うさぎ。月うさぎ、お兄ちゃんの炎を消して」
そういうと、お兄ちゃんについてた炎が消えた。もし、水と炎がぶつかったら、どっちが勝つの?いくら特性の相性がよくても、強さは叔父さんの方が何倍も上。ぶつかっておされた場合、私達に勝ち目はない。
「お兄ちゃん、攻撃が終わったら、私が出す月うさぎに水をかけて」
叔父さんに聞こえない声で言う。
「わかった」
「2の波水しぶき」
「1の炎火花」
煙が立つこの瞬間。今だ。
「2の月月のうさぎ」
「2の波水しぶき」
この技で決着をつける。
「なんでうさぎが?だが、心配無用余炎が残って・・・」
そう言いかけると、
「月うさぎ、頑張って」
「水がかかったからか、炎が効かない。まずいくる。」
「月うさぎ、4の月氷輪」
一か八かの勝負だ。
「やったーあたった。日菜梨ナイス」
「お前らの勝ちだ。約束の短剣だ。」
「ありがとうございます。」
これが、関口家に伝わる短剣。歴史の本でしか見たことのない刀のようだ。
「日菜梨、鞘を抜いてみろ。」
「はい」
そうすると、色が黒だ。
「新月だな。」
お兄ちゃんが言う。
「だが、まだ本当の力を出しきれてない。だがらこそ、この子を日菜梨に託す。」
そういうと、新たな相棒を出した。
「名はない。だが、剣の使い手だ。この子は関口家の68代目当主で前の月の姫の華様の相棒だった子だ。」
「じゃあ、あなたの名前は帰郷」
帰郷とは琴葉と同じように植物の名前が入っていて、キキョウの花を表している。ちなみに琴葉の葉はクローバーだ。
「わかった。主人」
そこで琴葉が出てきた。
「よろしくね。帰郷」
「よろしくお願いします。琴葉姉」
仲良くなってくれそうだな。
「皆様、夕飯の支度が整いました。」
梨香が呼びに来た。
「今日の夕飯は唐揚げでございますよ。」
「すぐ行く。」
叔父さんが言う。
「日菜梨、日菜太強くなったな。正直言うと、技を当てられるとは思っていなかった。」
「「うん」」




