102 お姉ちゃん、なんだか漲ってきちゃった!
「アダマンタイトを割る属性攻撃か…中々難しいな」
ヘパイトスさんに相談したのだが、糸については炎を出すだけの魔道具があるので簡単に解決したが、アダマンタイトの方は打開策が見つから無いようだ。
「一応温度変化には弱いが、並大抵の温度差じゃないと無理だからな。やはり強烈なスキルの属性攻撃じゃねーと…だが、捕縛してやり放題なんだろ?時間を掛ければいけるかもしれんが…」
「長時間の捕縛は大丈夫みたいですが、何とかならないですか?」
ヘパイトスさんは「うーん」と唸りながら、彼是と考えているようだ。
「親方!こういうのはどうですか?」
そう言っているのはユリアだ。ヘパイトスさんを親方と呼んでいるのを最近知った。僕たちに対してはヘパイトスさんと言ってたのにね。その場のノリなのだろう。
そして話し合う2人。もはや何を言っているのか分からない。
結局、何とかなりそうな新装備完成まで3日かかると言われ、今日のところは家へと戻った。
◆◇◆◇◆
翌日、森の拠点に転移した僕たちは昨日の相談が杞憂に終わったことを知る。
「早く早く!」
クロエがそう急かし遺跡へ入る。
昨日と同じようにグリンも続き、リアスはセシリに抱かれている。
そして昨日と同じようにミスリルゴーレムの場所まで行くと、蜘蛛の巣に巻かれたゴーレムが…4体?なんで1体少ないの?そう思っていたら、クロエが「じゃあやるねー!」と声をあげた。
「じゃあクロエお姉ちゃん、いくよー!」
そう言ってグリンが何かのスキルを使ったようだ。
「クロエたん」
そう言ってリアスがスキルを重ねる。多分[植育]だよね?
「よし!いっくよー?どりゃーっと!」
そう言って手から何かが飛び出し手前から前にそれが統べるように進み、ミスリルゴーレムの頭を切断していた。地面に残った跡から煙が出ている。
「凄いね!何それ!」
「昨日一晩中この深層でレベル上げしてたんだけどね、朝方やっと新スキル出たんだよね。お姉ちゃん、[熱糸]っていう高温の糸を出せるようになりました!」
「おお、凄いね!」
腰に手をあて胸をはるクロムを拍手で称えておく。
「お兄ちゃん!私もレベルアップして、[甘受]って言う能力アップのスキル出たのー!」
「おお。それでクロエをパワーアップしたってこと?」
「うん!グリン凄い?」
グリンが頭を差し出しながらそう聞くので、「凄いよグリンー!」と言って撫でておく。ついでに恥ずかしそうに頭を少し下げ近づいてくるクロエに対し、そっと頭を撫でてみる。
少し苦笑いしながら、「お姉ちゃんもちょっと甘えたくなっちゃった」と言われ少しキュンときてしまった。
「にーたん。リアスも、レベル上げした方が良い?」
「ん?リアスは危ない事しなくていいんだよ?さっきの[植育]だよね?あれで十分に役に立ってるんだから」
そう言って撫でてあげると「へへへ」と喜び手を伸ばして抱きついてくる。同時に抱き上げているセシリの顔も近づいて、少し照れてしまう。
「アレスちゃん!次行こー!お姉ちゃんの凄いところ、もっと見せてあげる!」
そう言って先に進むクロエは、その先の2種のゴーレムについても、2人に強化された[熱糸]でざっくりと切断していた。これならここはクロエに任せても良いだろう。そう思ってクロエを褒めながらドロップした素材を受け取った。
代わりにエルク肉を出し、リーゼに調理用の包丁でスライスしてもらう。
野外用の焼肉台に火をつけ、肉をあぶって振舞った。軽く塩コショウを振っただけなのに、大きな塊が2つ分ほど消えた。
「お姉ちゃん、なんだか漲ってきちゃった!アレスちゃん、今晩お姉ちゃんと子作りに励まない?」
「お兄ちゃん。私も体が火照ってきちゃった!今晩一緒におねんねして?」
「にーたん。一緒にねんね」
どうやら焼肉は好評だったようだ。
僕は「またお肉持ってくるから。遺跡の素材、よろしくね!」そう言って逃げるように帰ってきた。
「グリンたち、親愛に成れたりするのでしょうか?」
「どうだろ?」
「もし成れるのでしたら、さすがに少し複雑な気もしますわ…」
3人の疑問は杞憂だと思う。
少なくとも僕はすでにリアスにはメロメロだし、リアスだって僕を大好きなはずだ…大好きなんだよね?だけど魔物だから能力板のカウントは増えてないんだよね?
そう思うことで心を落ち着ける。実はリアスに嫌われてたらどうしよう…心に過ぎった疑問はすぐに脳内から削除した。
ヘパイトスさんの工房へ移動して、今日の事を報告すると、何はともあれ解決したのだから良いだろうという話になった。そして暫くは遺跡をあの3人に任せ、王都で素材を採ってきてほしいという話になった。
採ってきてほしい素材は王都の大迷宮、31~40階層に出る守り亀の喉にあるスキルの発動器官だと言う。一応ギルドに依頼は出しているが、その階層に行くようなベテラン冒険者は、面倒なのであまり狩らないようだ。
その分、この階層のオークの肉は上質でそれなりにうまいらしく、量も取れるから金になるのだから。そう言う事情もあり、亀を納品するなら報酬も高額にしないとまず無理だろうという話だ。
数が必要というのでそれならば僕たちが直接狩れば…というところだ。
面倒と言われる亀も、正直[隠蔽]持ちの僕らなら[結界]に引きこもる前に丸焼きにしてしまえば良いだろう。
暫く王都に行くことを決め、翌日にはグリンたちにもそのことを告げ遺跡の事を任せておく。そして準備もそこそこに次の日の朝には王都へと旅だった。
とりあえず仮面もあるし、何とかなるだろう。
ギン、アオ、モモ。新たな偽名を名乗ると決めると、仮面の偽装内容もそれに反応して名前が変わるようだ。便利な仮面をはずしバッグに仕舞うとオートバイの荷台の揺れに耐えながら、王都へ爆走してゆく。
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アレス クラス:大盗賊 Lv61
体力610 魔力1590 外殻600
力147 硬70 速140 魔182
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Up [地震/Lv3+2/地面を揺らす大地の力]
Up [蜘蛛糸/Max/甘い香りで獲物を誘惑]
Up [蜘蛛糸/Max/粘着質な糸を飛ばし獲物を捕獲]
Up [甘い香り/Lv4/甘い香りで獲物を誘惑]
New [支配/Lv1/一定の知能のある魔物を統べる能力]
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リーゼロッテ クラス:剣士 Lv50
体力500 魔力250 外殻1000
力147 硬59 速88 魔29
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Up [斬/Lv2/一刀両断の斬撃]
Up [疾風/Lv4/風のように早く駆ける]
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クラウディア クラス:魔法使い Lv50
体力250 魔力1750 外殻500
力59 硬29 速88 魔206
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Up [多段/Lv2/属性遠距離攻撃が重複する]
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ユリア・ウイクエンド クラス:賢者 Lv31
体力470 魔力1240 外殻2480
力60 硬40 速80 魔140
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Up [鑑定/Lv4/全てを見抜き解析する眼]
Up [結界/Lv2/害意から身を守る結界術]
Up [疾風/Lv2/風のように早く駆ける]
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カロリーナ・レイッヒ クラス:聖女 Lv31
体力160 魔力1550 外殻620
力40 硬20 速40 魔180
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Up [祈り/Lv2/祈りの力で仲間の能力を底上げする]
Up [疾風/Lv2/風のように早く駆ける]
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セシリーナ・ワルツ クラス:剣士 Lv34
体力510 魔力170 外殻1020
力107 硬21 速86 魔21
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Up [物理耐性/Lv2/殴られてもへこたれない]
New [疾風/Lv2/風のように早く駆ける]
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サリアーナ・ワルツ クラス:弓使い Lv35
体力350 魔力1050 外殻700
力66 硬44 速110 魔88
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New [雷矢/Lv1/魔矢に雷の魔力を付与する]
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