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79 生徒たちの質問(2)

 愛子が立ち上がりました。


「わたしは昆虫に興味があって、リバー先生のYouTubeを見ています。わたしはこの村と山が大好きで、いつかは昆虫を勉強する人になりたいと思っています。でも、今日の質問は店の話です。今度、この村に大手スーパーの支店ができることになりました。今まで、うちの店がはやっていたのは、この村にたったひとつの店だったからです。でも、スーパーができて、同じ品物を安く売るようになったら、うちの店がつぶれてしまうから、わたし達はどこかへ引っ越ししなくてはならないかもしれません。どうすればよいでしょうか」


 とても深刻な問題なので、エドウィンは深く考えました。

「ぼくは店のことはわからないので、ちゃんと答えてあげられるかどうかわかりません。ぼくは、一度、愛子ちゃんの店でおにぎりを買ったことがあります。ほかにも、たくさんおいしそうなお弁当がありました。あれはお母さんの手作りなんだよね。ああいう味は、スーパーではだせないと思う。大つた村のユリシスのことは今、話題になっていて、昨夜、東大の研究室の学生たちも、そのことを話していたよ。これから、たくさんの人が大つた村にやってくるかもしれないよね。その人達が、お店で、お弁当を買ってくれるようになるということはあるかな」

「そうですね。品物をお弁当にしぼるのは、よい考えかもしれません。お父さんに話してみます」


 次はれいかです。

「私はいつかは世界に出ていきたいので、今は英語とピアノをがんばっています。でも、それだけではだめですよね。何かアドバイスをください」


「れいかちゃんのおかげでスマホが見つかり、パスワードも見つかったとめぐみ先生から聞いているよ。そのどうさつ力、つまりものごとを読む力はすばらしい。さっき、くるみちゃんにも言ったけれど、たくさん本を読んだりして、考える力をもっと伸ばしてほしい。人を思う心をもって、れいかちゃんは世界の人々のために、かつやくできる人になれると思うよ。世界はれいかちゃんみたいな人を待っているのだから」

「ありがとうございます。がんばります」


 さいごは和歌です。

「わたしはおばあちゃんが老人ホームに入れられた時、はなれて暮らすのが悲しすぎて、もう学校に行かないと思ったことがありました。エドウィン先生はお母さんのことが心配ですか」



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