35 エドウィンが到着する日
「今日の先生、うれしそうじゃ」とそう太郎が言いました
「うれしいわよ。あと1日で二学期もおしまいです。みんなさんと楽しく勉強できて、とてもうれしいです。三学期も、がんばれましょうね」
「それだけ、それだけ?うれしいのは、それだけ?」と生徒たちが口々に言いました。
生徒たちは、今日、エドウィンが成田に到着することを、れいかからきいて知っています。
「ニューヨークから先生の友達が来るんじゃろ」と明夫が言いました。
「そうですよ。エドウィンという数学の先生がやってきます」
成田に到着するが午後4時なので、れいかのおばあちゃんが、車で迎えに行ってくれています。
途中まで電車で来れますから、迎えはそこの駅でよいです、とめぐみ先生は辞退したのですが、おばあちゃんはどうしても行くと言うのです。
成田までは何時間もかかるので、朝のうちにサラダを作り、みそ汁のお味噌をいれるとろまで用意をし、出かける計画です。夕食にはお寿司を予約してあります。
「その数学の先生は、めぐみ先生のボーイフレンドですか?」と愛子がききました。
「友達よ。とてもよい友達」
「天才なんじゃ」とれいかが言いました。
「好きなんか」と明夫です。
「結婚するんか」とくるみ。
「いいえ。そういうことはないですよ。とてもよい友達です。みなさんも、みんな、よい友達でしょ。おなじです」
「会いたい。わたし達も、会えるんか」と和歌です。
「もちろん。彼も会いたがっています」
「カレだって」とくるみがくっくっと笑いました。
「エドウィン先生も、会いたがっています。でも12月は忙しいから、1月にはいったら、時間ができると思うの。お正月に旅行に行く人、いますか」
誰も手をあげないので、旅行に行く人はいないようです。
「じゃ、その時はエドウィン先生を招待して、うちに集合です。いいいですか」
「はーい」、「はーい」
「みんなで、エドウィン先生のために何かしようよ」と愛子が言いました。
「何って」とれいか
「うーん、歌とか、ダンスとか」
「歌、いいじゃ」とくるみが言いました。
「では、授業を始めますよ」
生徒たちは、じゃ、後で相談しようと目で話をしました。




