12 キャタピラーとプルタックポックンミョン
チョウチョは英語ではバタフライ」とれいかが言いました。
「よく知っていますね。そうですよ、Butterfly」
みんなもそんなタイトルの歌があったと言いました。
でも、めぐみ先生の発音がすごくよいので、生徒がもう一度言ってと頼みました。
めぐみ先生が「バタフライ」をくり返すと、
「バターのから揚げか」とそう太郎が言いました。
「Fryじゃなくて、 Flyだから、から揚げではなくて、飛ぶという意味ですよ」
「バターが飛んでいくみたいだから、バタフライと言うんですか」と愛子がききました。
「いろんな説があるけど、たしかに黄色いチョウチョを見るとバターが飛んでいるように見えるわね」
「バターが空を飛ぶ。うまそうだなぁ」
そう太郎がお母さんの作るホットケーキを思い出しました。
「じゃ、毛虫は英語でなんというの?」とくるみ。
「キャタピラー」
「さなぎは?」
「クリサラス」
チョウチョは卵(Egg)が幼虫(Caterpillar)になって、それがさなぎ(Chrysalis)になり、さなぎが成虫(Butterfly)になるのです。
「英語はむずかしいのう」とそう太郎が言いました。
「バタフライはいいけど、その次と次が覚えられない」と和歌が言いました。みんながそうそうとうなずきました。
「キャタピラーとクリサラスね。たしかに慣れない言葉だと、最初覚えるのが難しいけれど、一度覚えたら忘れないから、がんばって覚えてみて」とめぐみ先生が言いました。
「そうだ、プルタックポックンミョン」と明夫が大きな声で言いました。
めぐみ先生は「それは、何ですか」という顔をしています。
「韓国の料理じゃ。名前が難しかったんじゃけど、一度、覚えたらわすれん」
「サムギョプサル」とくるみが言いました。
「サムゲタン」と和歌が言いました。
「みんな、よく知っているのね」
めぐみ先生が感心しています。
「先生は韓国料理は食べたことがないんですか?」と愛子がききました。
「食べたことはありますよ。カルビーとか、プルコギとか」
「プルタックポックンミョンはからいインスタントめんで、うちで売っています」と愛子が言いました。
「今度、食べてみますね、プルタックポックンミョン、覚えました」とめぐみ先生が言いました。
「キャタピラーとクリサラス、覚えました」とれいかが言いました。
「キヤッツぴらぴらとクリのサラっす」と明夫です。
「ちがう。まじめにやりなさい」とくるみ。
「ごめん」と明夫があやまりました。




