66、ポイ活の裏側 2
この依頼について、ゴツマス妻から聞いた注意事項が何点かある。
1、監視対象に見つからない。
2、もし、子供に害がある場合はすぐに間に入る。
3、その場面、監視していたことは伝えない。
4、何もなかった時も、誰にも伝えることなく終わること。
イコールで言ってしまえば、これは監視してる自分も試験にかけられていることになる。
まず見つからないが大前提。
問題があった時の対処や処理。
ここにもう一人監視がいる可能性があること。
そして、この子供役だろう役者がそうなのではないかと当たりをつけた。
姿形動作声、どれをとっても子供だろうと思う。
だが、約一年前だろうか。
その時と子供と違う子なのに、言動が似通いすぎている。
飴屋、お菓子屋、果物屋等の店前を過ぎた時には、止まってじっと見つめて匂いを嗅ぐ。
美味しそうなどの感想は様々だが、その時の動作が似通っている。
いきなり走り出そうとした場所も同じ。
双子が産まれてからずっと相手にしていたからだろう、違和感を覚える。
ここまで似通うだろうだろうかと。
歳の頃としては、10歳前後。
完全には無理だとしても、他人にダメと言われたら立ち止まれる年齢には見える。
自制はきくが、たまにタガが外れる、そんな年齢。
全子供がそうではないが、それを役として熟しているように見えた。
ふっと、ゴツマス妻の補足説明を受けたあとに、兄弟姉妹がいる冒険者は有利な依頼だと言った時を思い出す。
この試験を乗り越える割合として、自身が兄や姉として育った者ほど乗り越えやすく。
孤児院で育ったならそれこそ難なく乗り越える試験だと、教えてくれた。
そんな回想しつつ、特に問題なく二人を見守る。
最早、監視ではなく、見守りと構えつつあった。
そしてそろそろ自身にもあったアレが来るはずと位置調整。
すると丁度よく来た、問題発生。
んっ?
問題発生が遅くて、二人が通り過ぎたあとに来た。
後ろでバタバタと起こるケンカ。
後ろなのでスルーしつつ、水魔法で少しだけピシャリとかけると、一回落ち着いたので、監視の続き。
これは違ったのかと思っていると、また通り過ぎたあとに荷物が落ちるおばあちゃん。
さっと手助けに入り、道に転がる前に処理完了。
これも違ったのかと思っていると、通り過ぎたあとに転んだ女性。
とっさに倒れる前に手を貸し処理完了。
自身の時には、進む前方で問題が起こった。
だから、子供に一緒にお手伝いしようとやったそれらが、彼らの後方で起こっている。
あれ?




